Engadget
プラススタイル取締役社長 近藤正充氏

スマート家電の普及を目指すプラススタイルが設立から5周年を迎え、様々な企画を実施中です。

Engadget 日本版でも同社協力のもと毎週金曜日にスペシャルトークイベントを配信中。その合間に同社取締役社長 近藤正充氏からお話を伺いましたので、前回までのアーカイブ&今週の配信と合わせてご覧ください。

──プラススタイル5周年おめでとうございます。2016年3月にスタートされたということで、ちょうど5年なんですね。

近藤 実際に事業計画を練り始めたのは2015年10月ごろからです。まだ「IoT」というワードは一般的ではありませんでしたが、インターネットの技術を使ってモノをさらに進化させるコンセプトは「スマホの次に絶対に来る」と確信して事業を始めました。それから5年、法人向けは好調なIoT機器ですが、一般への普及は道半ばと感じてますので、今後ますます頑張っていきたいですね。

──IoTの一般への普及が課題と。

近藤 その軸は変えずに、やっていることは少しずつ変化しています。スタート時はIoT商品をつくりたい企業のサポートを行なうプラットフォームとしての立ち位置で、販売よりもモノづくりのサポート(クラウドファンディングや企業マッチング)を中心にやっていました。それだけではなかなか動きが遅いと感じ始め、世界中のIoT商品を販売することへシフトしました。一般の方がすぐにIoT商品を入手できる「場所づくり」ですね。ただ、IoTの良さが理解されていない状況でスケールさせることは難しく、市場はなかなか広がりませんでした。そのため、IoT初心者でも気楽に使ってもらえるよう、低価格で日本にマッチした自社オリジナル商品を出し始めました。これにより、ガジェット好きな方だけでなく、IoT商品=スマート家電を一般の方に使っていただけるようになってきたと自負しています。現在は、これが事業の柱となっています。

──近藤さんの考えるIoT、次世代のホーム家電は、日本においてどのようにあるべきとお考えですか?

近藤 かまどが電子ジャーになり、ほうきが掃除機になったように、家中領域におけるIoTである「スマート家電」は、さらに多くの方の生活を便利に楽しくしてくれるものと信じています。「ほうき+ちりとり=掃除機」から、「ほうき+ちりとり+掃除行動=ロボット掃除機」となったように、家事行動の時短化により余暇が生まれ、「自分自身を高める勉強」や「映像などのコンテンツを楽しむ」といった自分時間が増えます。まだまだ便利の度合いが低いのが現状ですが、今後はもっと便利になる商品をどんどん出していきたいです。

──近藤さんは元々、私(※Engadget 編集長 矢崎)と同じように、かつて出版社で雑誌編集に携わられていましたよね。その時の経験は、どのように今日に活きていますか ?

近藤 雑誌編集を10年、特に社会人キャリアは編集者としてスタートしています。そのおかげで、メディア、特にIT関連の友人が多く、PRなどのトレンドや新しい商品の情報など、多くの情報を定期的に吸収できる環境にいます。また、雑誌をつくるうえで必要な「客観目線/一般目線」を訓練していますので、自社商品を独りよがりではなく、より顧客目線で企画やPRができているのではないかと思っています。とはいえ、編集者を辞めてからもう15年近く経ちますし、そういった勘所も鈍ってきている気もしたので、今回の5周年イベントでメディアと絡むことに決めました。

──ありがとうございます(笑)。ところで、座右の銘「来る者拒まず、去る者ちょっと追う」とは、具体的にどういうことでしょう。

近藤 元々のことわざ「去る者は追わず来る者拒まず」は、「自分のところを去りたい人を引き止めるようなことはしないし、 自分のところを信じてやって来る人は、すべて受け入れるということ」という意味ですが、なんとなく、去るものを追わないと寂しい感じがして、そうしています。具体的には、我々と「組みたい」という希望がある人たちとは、どんどんアライアンスを組んでいきたいですし、我々に対するロイヤリティがなくなってしまったパートナーに対しては、すぐにバイバイするわけではなく、また違った形で連携できないか、ということなどを考えるようにしています。

──なるほど。最後にプラススタイルの目指す、この先の5年のプランをお聞かせください。

近藤 まずは、スマート家電、IoTをもっと一般的なものにしていく、これがファーストプライオリティミッションです。家の中にあっても珍しがられず、違和感のないものにしていくことが必要だと思っています。そのために、もっと商品を出して行く必要はあると思っていますし、もっとPRしていかなければいけないと思っています。少し前に「デザイン家電」というのが流行りました。いまではスタイリッシュな家電は普通の話です。スマート家電もそうなるようにしていきたいですね。

「+Styleといえばスマート家電のメーカー」と言ってもらえるようになれたら嬉しいと近藤社長

今月(2021年3月)は同社協力のもと、毎週金曜夜19時からEngadget Liveをスペシャル企画でお届けしておます。すべての配信はアーカイブでご覧いただけますが、残り2回もぜひ、リアルタイムでご覧いただけましたらと思います(きっと、いいことがあると思います)。