Engadget
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ポルシェが電気自動車タイカンを対象としたリコールをまもなく発表するようです。タイカンに関して、走行中に突然電源が落ちてしまう問題が報告されており、リコールはこの問題に対処するためのソフトウェアアップデートを施すとのこと

Bloombergがこの件に詳しい無名の情報源からの情報として伝えるところでは、1か月ほど前、タイカンの一部のオーナーが走行中に突然電源が喪失したとの苦情を出したことをきっかけに、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が調査を開始しています。

タイカンが動力用として搭載するのは800Vという高い電圧のバッテリーですが、このリコールで問題箇所とされるのは自動車の電装系に電力を供給する12Vバッテリーのほう。通常なら走行中に充電されるこのバッテリーが充電不良になり、電気制御部が機能しなくなることで走行が不可能になってしまいます。

NHTSAの報告では、この問題は前触れなく発生するとのこと。またAutoblogによるとこの問題は2020年と2021年モデルのタイカンのオーナーから苦情が寄せられており、報告のあった9台中6台は再始動もできませんでした。

幸いなことに、この現象によるけが人などは出ていない模様です。またポルシェの担当者は5月にこの問題に対して根本的な解決策を用意することに取り組んでいるとしていました。

Bloombergはポルシェは近日中にリコールを正式発表すると述べています。ただ、それがOTAによるソフトウェアアップデートなのか、車両のディーラーへの持ち込みが必要なのかも、わかっていないとのこと。

またポルシェと同じフォルクスワーゲン傘下のアウディE-Tron GTなどは、タイカンと共通のパワートレインを搭載していますが、これらにリコールが波及するのかも気になるところです。

いずれにせよ、自動車が走行中に突然電源喪失状態になるというのは、状況によっては非常に危険な状態と言えるでしょう。たとえばもし、高速道路で突然走行不能になったうえ、安全な場所に停車できなかった場合、前方不注視の後続車が猛スピードで追突してくる可能性があります。さらに踏切上などでタイカンが動かなくなったりしたら目も当てられないことになってしまいます。ソフトウェアアップデートで修正できるのなら良いものの、ポルシェにはとにかく”近いうちに”問題を対策してほしいところです。

Source:Bloomberg