Roberto Baldwin/Engadget
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ポルシェが、予想どおり電気自動車タイカン(Taycan)約4万3000台に、走行中に突然電源が喪失する可能性があるとしてリコール対応を実施すると発表しました。対象は世界中で販売されたタイカンおよびタイカン・クロスツーリスモで、オーナーはEVをディーラーへ持ち込み、1時間程度のソフトウェアアップデート作業を受けなければなりません。なお、ポルシェはオーナーに対し、アップデートの準備が整ったとの通知を受け取るまではそのままタイカンに乗って大丈夫だと述べています。

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の報告によると、タイカンには走行中に電源が落ちる事例が9件発生しており、うち6件で再始動もできず走行不能になったとされます。またAutoblogは独自の調べでは130台にこの問題が見つかったと伝えています。ただし、衝突事故や死亡事故に至るケースは認められないとのこと。

ポルシェにとってみれば、米国ではタイカンの売上げは911や718、パナメーラを上回るなど比較的好調です。そのため、リコールは少々の打撃にはなるものの、今後販売される車両は最新のソフトウェアが導入されることから、売上げを落とす類いのトラブルではないと考えられます。

ポルシェは、たとえ伝統的な水平対向エンジンを搭載していなくとも、ポルシェならではの価値があることをドライバーたちに示そうとしています。その最中に発生したリコールは一部の人々からの信頼を落とすことになるかもしれません。それでも、走行中に突然出火炎上するどこかの高性能EVよりは、十分に安心して乗れるはずです。

ちなみに、ポルシェはタイカンには遠隔からの無線アップデートの機能があるものの、今回のケースはそれでは対応できないとのことです。

source:Porsche