povo Junya Ishino

9月29日にスタートしたKDDIの「povo2.0」。トッピングを主体とした料金体系に生まれ変わり、プリペイド的に料金プランをカスタマイズできるようになりました。都度トッピングを買い足していく必要はあり、ひと手間かかってしまうものの、20GB一択だった「povo1.0」よりも自由度が増した格好です。しかも維持費が0円とあって、とりあえず申し込んでおいてもいいサービスになりました。eSIMに対応しているため、サブ回線としてもよさそうです。

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ついにスタートしたpovo2.0。新しい取り組みとして注目したいのがギガ活だ

そんなpovo2.0の魅力は、トッピングだけではありません。同時に開始された「ギガ活」も、同サービスの売りの1つ。ざっくり言うと、何かを購入したり見たりした対価としてデータ容量をもらえるキャンペーンです。現時点ではau PAYと支払い方法を問わない2つの対象店舗があり、前者はローソンやカインズ、ベイシアなど、後者はReebokやヒマラヤ、サロモンなどで一定額以上支払うと、ギガ活のプロモーションコードをもらうことができます。

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ギガ活に参加している企業の店舗で一定額以上を支払うと、データ容量を追加できるプロモコードがもらえる

キャンペーンと銘打たれているため、あくまで正式サービスではありませんが、KDDIによると現時点での終了日は特に定めていないとのこと。すぐになくなってしまうような位置づけのキャンペーンではないようです。利用回数にも特段の制限はなく、例えば同日に2回、所定の金額を超える決済をすれば、2回分のプロモコードがもらえます。受け取れるデータ容量は、500円以上で300MB(3日間)に設定されているものが多い印象ですが、金額が大きな店舗では1GB(7日間)や3GB(30日間)といったものもあります。

冒頭で述べたように、povo2.0は基本料がかからないため、ギガ活でプロモコードを次々と取得していけば、一定の期間は無料で高速データ通信を使えてしまうことになります。povo2.0は、180日間のうち1回はトッピングをつけるか、通話やSMSで660円支払わないと自動解約になってしまう条件があるため、完全に無料とはいきませんが、限りなく0円に近づけて使うことは可能。上記の一例として挙げたように、サブ回線として使うのであればこれで十分な人もいそうです。

そんなわけで、さっそく筆者もギガ活を始めてみました。利用したのはローソン。元々、自宅や事務所の近所にローソンがあり、日々何らかのものは購入していたため、ギガ活のために特別な買い物をしなくていいのがメリットです。しかもローソンは、KDDIと資本・業務提携していることもあり、au PAY(コード決済)の3%還元を実施中。3%ポイントが戻りつつ、500円以上なら300MBもらえるとなれば、ここでギガ活をしない手はありません。

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ローソンは、au PAYのコード決済で3%還元を受けられる。ギガ活と合わせて活用したい

ギガ活を開始するには、キャンペーンへのエントリーが必要になる点には注意が必要です。エントリーサイトにはpovo2.0のアプリからたどれるため、忘れずに登録しておきましょう。ここでau PAYのau IDやプロモーションコードを受け取るためのメールアドレスを紐づけます。後は通常通り、au PAYを使って支払うだけでOK。決済直後には特に何も表示されませんが、9月29日から5日後の10月4日には、ドサッとまとめて4日分のプロモコード計6つ(1800MBぶん)がメールで届きました。

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9月29日から10月2日までのプロモコードがまとめて届いた。このメールの前に、1通別のプロモードが届いているため、4日間で計1800MB入手したことになる

届いたプロモコードは、コピペでpovo2.0アプリに入力します。入力欄はアプリトップ画面の下の方にあります。少々目立ちにくい位置ですが、タダで1800MBももらえるため、細かいことは気になりませんでした(笑)。プロモコードをコピペで入力直後にデータ容量が増え、0.29GBと表示されました。この300MBの有効期限は3日間と短いので、必要なときにチャージした方がいいでしょう。プロモコード自体の有効期限は1カ月以上あるので、しばらく貯めておくことができます。

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プロモコードを入力すると、すぐにデータ容量が増えた

あとは、普通に使うだけ。ギガ活でもらったデータ容量だからといって、特に速度が遅かったりするようなことはなく、スムーズに通信できます。ちょうど自宅がKDDIの5Gエリアになっていたため、スピードテストを行ってみましたが、速度は120Mbpsほどでした。速度的にはどうやら4Gから5Gに周波数を転用したエリアのようです。自宅周辺はドコモの4Gで300Mbps超、ソフトバンクの5Gでも同程度の速度が出るため、それらと比べると少々遅めですが、4Gだけのときよりもスピードは上がってしているのでよしとしておきます。

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5Gでデータ通信も快適。ただし、スピードテストは容量を消費しやすいので注意が必要。筆者も300MBは5分で溶かしてしまった

ローソンは日々利用しているため、このプロセスを繰り返していけば、ほぼ毎日300MB、1カ月で9000MB程度はもらえることになります。約9GBもあれば、自宅ではWi-Fiにつなぐなどすれば、十分1カ月間の通信量はまかなえそうです。筆者はほかにも回線を複数契約しているため、実際には支払いが生じていますが、povo2.0に一本化すればモバイルの通信量はタダになります。携帯料金の値下げにこだわっていた菅前首相もビックリしそうなほどの値下げっぷりと言えるでしょう。タダより安いものはないというわけです。

ギガ活御用達のアイテムとして筆者が重宝しているのが、加熱式タバコglo用の「KENT TRUE MENTHOL」。偶然にも、10月1日の値上げで金額がピッタリ500円になり、ギガ活の最低金額を満たすようになりました。1日1箱は消費するため、それをすべてローソンで買えば、毎日プロモコードがもらえることになります。これとは別に、力料品や飲料を購入することも多いため、1日に2回プロモコードをもらえる日も少なくありません。

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ちょうど500円の商品を買えば、その都度300MBもらえる。タバコは他店でも同額のため、お得度が高い

1週間程度ギガ活をしていて思ったのは、どうせ買うならローソンに行った方がいいということ。特にタバコに関しては、店舗による価格差がないため、できる限りローソンに寄せた方がお得になります。筆者の事務所は、最寄りにファミリーマートがあり、普段はそちらを利用していましたが、ギガ活のために少し離れたローソンまで足を延ばすことも増えました。これをKDDIの視点で見ると、ギガ活によって送客されたユーザーの1人ということになるかもしれません。

正直なところ、500円の支払いに対してこまごまとポイントがつくより、300MBの方がインパクトは大きいと感じました。うまく使えば1日ぶんの通信量をまかなえてしまうからです。今はキャンペーンですが、正式なプログラムにすれば、利用したいと思うパートナーが増える可能性もありそうです。ポイント経済圏を作り、その中をユーザー回遊するビジネスモデルは各社が構築していますが、ポイントの代わりにギガ(データ容量)でも経済圏が作れてしまうのではないか……ギガ活に参加してみて、そんなことを感じました。povo2.0ならではの特徴として、ぜひ磨きをかけてほしいところです。