昨年ダブルレンズカメラとLeicaレンズを搭載したことで、カメラ機能の評価が格段に上がっているのがファーウェイのスマートフォン。なかでも「HUAWEI Pシリーズ」は機能とデザインのバランスが抜群で人気のモデルとなっています。
その「HUAWEI Pシリーズ」に「HUAWEI P10 Plus」、「HUAWEI P10」、「HUAWEI P10 lite」の3モデルが新たに登場しました。
先進の Leica ダブルレンズが進化したHUAWEI P10 Plus
「HUAWEI P10 Plus」は、オクタコアCPUの高速な処理性能と、ライカとの共同開発による先進のLeicaダブルレンズ、そして手に馴染む持ちやすさを併せ持つフラグシップモデルです。画面が端末全体を覆っているような狭額縁が印象的に残る5.5インチディスプレイを搭載し、解像度は1440×2560ドットの2Kパネルと高精細。ドット感がなく、文字や写真を滑らかに表示できます。
▲ディスプレイが端末を覆っているような狭額縁で、5.5インチながら横幅は約74.2mmと持ちやすい
本体背面のメインカメラは、左右に1つずつ、合計2つのレンズとイメージセンサーを搭載するLeica共同開発のダブルレンズ仕様。片方がカラー、もう片方がモノクロとセンサーとそれぞれ役割が違っているのがポイントです。モノクロセンサーを搭載するメリットは、被写体の明暗の差をキッチリと検出できること。明るい場所や暗い場所で白とびや黒つぶれになりにくく、シャープな写真に仕上がります。
▲カラー+モノクロのダブルレンズセンサーを搭載し、レンズはLeicaのSUMMILUX-H
▲暗いシーンでもキッチリ鮮明、明暗の階調も自然に表現されている
被写体を2倍ズームしても画質が劣化しない機能も。これは、モノクロセンサーの画素数を従来モデルの1200万画素から、2000万画素へ大幅に高めたことで実現しています。
この2倍ズーム機能は、例えば食事の写真をSNSにシェアしたい場合にも便利です。撮影のため「HUAWEI P10 Plus」を構えると料理に影が落ちてしまうといったケースでも、料理から端末を離して2倍ズームを使うことで、料理に影を落とさずに撮影できます。
▲ズームなしで撮影
▲2倍ズームで撮影。ズームなしの作例に比べて画質の違いはほぼない
プロの使用にも耐える「SUMMILUX-H」レンズ
カメラレンズや細かな絵作りは、前モデルから引き続き、ドイツの老舗カメラメーカーLeicaとの共同開発によるもの。メインカメラには開口部F1.8のレンズ「SUMMILUX-H」を採用しています。
同レンズの採用はHUAWEI Pシリーズでは「HUAWEI P10 Plus」だけ。「HUAWEI P10」の「SUMMARIT-H」レンズと比較してプロ版で、より明るく、プロの使用にも耐えられる性能となっています。
新機能「ポートレートモード」の魅力
撮影モードには新たに「ポートレートモード」が追加されています。これは被写体の顔の形状をダブルレンズカメラで立体的に解析。自然な印影や色合い肌つやへと補正し、さらに背景をぼかすことにより、人物をより鮮明かつキレイに映し出すモードです。▲左が「ポートレートモード」オフで右がオン。人物に立体感があり、肌の質感なども◎
下記、ポートレートモードの作例です。
いわゆる「ビューティーモード」のように、極端に輪郭を変えたり目を大きくしたりといった補正まではされませんが、美しい肌感、そして背景のボケが被写体の存在感を美しく際立たせています。ちなみに従来の「ビューティーモード」は編集機能として搭載しているので、撮影後の写真の補正に便利です。
インカメラもLeicaレンズに
次に特筆したいのが、インカメラもLeicaレンズを搭載する点。こちらは開口部1.9と明るいレンズで、隣り合ったピクセル同士をある程度まとめることで、光をより多く取り込める「新型センサー」を採用。セルフィーでも高品質な撮影を楽しめます。
被写体を美しく際立たせるポートレートモードはインカメラでも利用可能。背景のぼかし具合や補正の効き具合も設定で変更できるので、画面上で確認しながらベストな設定に調整できます。
▲インカメラでもポートレートモードを利用できる
複数人のセルフィーに役立つ「Adaptive Selfie」は、被写体の人数を認識して、画角を自動調節してくれる機能。最適なアングルを探して腕をあちこち動かす時間の短縮に役立ちます。
▲Leicaらしい撮影ができる「モノクロモード」も健在、「ポートレートモード」と掛け合わせて味のある写真に
ダブルレンズを活用して、撮影後にフォーカス位置やボケの強度をコントロールする「ワイドアパーチャ」も引き続き搭載。下記の作例で示すように、フォーカス位置を手前側に設定したり、奥側に設定したり、はたまた手前側と奥側の両方にピントを合わせるーーといった調整も撮影後に可能です。従来のシングルカメラでは味わえない楽しさがあります。
▲ワイドアパーチャを使えばボケ具合を自在にコントロール
そのほか、4種類の高速フォーカスを使った「4-in-1フォーカス」や光学手ぶれ補正といった、シャッターミスを防いでサッと撮れる機能も備えているので、気軽に写真を撮りたいライトユーザーから、凝った写真撮影をしたいプロ志向のユーザーまで満足できる仕様です。
▲フィルターでアーティスティックな作品へと手軽に仕上げられる
指紋センサーはジェスチャー操作にも対応
指紋認証センサーはフロントのディスプレイ下部に配置。テーブルに置いた状態でも指で指紋センサーをタッチするだけで、カンタンに端末のロックを解除できます。
さらに指紋認証センサーはジェスチャー操作にも対応。長押しでホーム画面へ、左右のフリックで起動アプリの呼び出しといったナビゲーションキーとして使用できます。そのため、ディスプレイ上にナビゲーションキーを表示する必要がなく、表示スペースを広く取れるのがポイント。ちなみにナビゲーションキーは設定で表示と非表示が切り替えられるので、従来のほうが使いやすいというユーザーも安心です。
▲ディスプレイ下部に指紋認証センサーを搭載しているので、登録や操作がしやすい
カメラ機能だけでなく、基本性能もブラッシュアップされました。CPUにはHUAWEI製のオクタコア、Kirin 960を搭載。メモリーは4GBで内蔵ストレージは64GBとハイエンドモデルにふさわしいスペック。通信機能はDSDS対応のデュアルSIM仕様ですが、片方のスロットはマイクロSDカードとの共用となっています。
▲DSDS使用時はnanoSIM×2枚の仕様
本体カラーは「グリーナリー」(緑)と「ダズリングゴールド」の2色。中でも注目したいのが「グリーナリー」です。これはアメリカのPANTONEが発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー2017」に指定されたカラー。フレッシュさや新しさを感じさせる初夏の初々しい新録をイメージしています。スマートフォンで緑色のカラーリングは新しさがあります。
▲新緑をイメージした鮮やかなグリーナリー
HUAWEI P10 Plusの魅力を5.1インチに凝縮したHUAWEI P10
「HUAWEI P10」は、「HUAWEI P10 Plus」の先進の仕様をそのままに、5.1インチ(1920 x 1080ドット)と手に馴染みやすいサイズ感に凝縮したフラグシップモデルです。
「ポートレート」や「ワイドアパーチャ」などのカメラ機能も「HUAWEI P10 Plus」から引き継ぎます。レンズこそ開口部F2.2の「SUMMARIT-H」ですが、先進のLeicaダブルレンズを搭載し、「HUAWEI P10 Plus」と同様に味のある写真を撮影できます。
▲レンズこそ明るさの違うSUMMARIT-Hですが、ダブルレンズの仕様はHUAWEI P10 Plusと同じ
プロセッサやプロセッサなどの基本スペックも「HUAWEI P10 Plus」と同等。指紋センサーも同様にフロントのディスプレイ下部に配置します。
本体カラーはダズリングブルーとプレステージゴールド、ミスティックシルバー、グラファイトブラックの4色。ダズリングブルーはPANTONEとのコラボレーションカラーで、深みのある深海のような発色です。
カラーによって背面の加工が違っているのもポイント。特にダズリングブルーは上図のような細かな凹凸を施した「ハイパーダイヤモンドカット」で、指紋やキズがつきにくく滑り止めにもなります。デザインと機能が融合した仕上がりというわけです。
そのほかのカラーは、金属の質感を活かしたマットでしっとりとした「サンドブラスト」で、こちらも高級感があり上品な仕上がりです。
独自UI「EMUI5.1」はユーザーに合わせて端末のポテンシャルを引き出す
HUAWEI P10シリーズの魅力はハードウェアに留まりません。ユーザーの使い勝手に直結するソフトウェアも強化されています。なかでも大きなウェイトをしめるのが、独自UIの「EMUI5.1」です。インストールしたアプリを呼び出すのにドロワーを使わないなど、シンプルな使いやすさで定評のあるEMUIですが、最新バージョンではさらに「ユーザーの使い方に合わせて自動に最適化」されるのがポイントです。
▲シンプルで使いやすいUIの「EMUI5.1」
たとえば「HUAWEIウルトラメモリ」は、利用頻度の高いアプリの起動を30%高速化する機能。メモリーのデフラグを自動で行うことで、メモリーの空き容量を自動で最適化。メモリーの空きスペースを効率良く広げることで実現しています。
▲メモリーが効率良く使えるように自動でデフラグを実行
また「HUAWEI ウルトラレスポンス」では、ユーザーのタッチ操作をAIで学習し、ユーザーが次にどこをタッチするか予測することでタッチレスポンスを高速化しています。使えば使うほどに操作面でもユーザーの手に馴染んでくるわけです。
職場や学校で着信音が鳴り響いた時に、端末をひっくり返すだけで消音モードになる機能。そして、指の関節で2回ノックするとスクリーンショットが撮影できる「スマートアシスト」も引き続き採用。ディスプレイをチェックして細かく操作しなくても各種機能を呼び出せるので便利です。
▲ディスプレイ上に指の関節で特定の文字を描くと、指定したアプリが起動する「ナックルセンサー」も装備
高いコストパフォーマンスでバランス抜群のHUAWEI P10 lite
「HUAWEI P10 lite」は、税別2万9980円というお手頃価格ながら、ハイエンドモデルに匹敵するポイントもある高コストパフォーマンスモデルです。
プロセッサは、8つのCPUコアで高速な処理性能を誇るKirin658。加えて、3GBの大容量メモリー、32GBの内蔵ストレージを搭載。ディスプレイは5.2インチのフルHD(1920 x 1080ドット)の高精細液晶。さらに、Wi-Fiの最新規格802.11acにも対応、ジャイロセンサーも搭載するなど、充実した仕様が目を惹きます。
ハードウェア面だけではなく、ソフトウェア面も充実しています。UIはフラグシップ2機種「HUAWEI P10 Plus」「HUAWEI P10」と同じ「EMUI5.1」なので使い勝手が抜群。OSには最新のAndroid 7.0(Nougat)を採用しており、画面分割などAndroidの最新機能も利用できます。
▲パーフェクトセルフィーなどカメラ機能も充実
カメラ機能はシングルセンサーでレンズもLeicaではありませんが、ビューティーモードなど定評のある撮影モードは利用可能。「パーフェクトセルフィー」で自分の顔を個人登録しておけば、常に自分の理想とする自然な補正でセルフィーを撮影できるので便利です。
指紋認証センサーは本体背面に搭載しています。
▲指紋認証センサーはカメラアプリではシャッターとしても使えるので、自撮りの時に手ぶれしにくい
モバイルネットワークは、「HUAWEI P10」や「HUAWEI P10 Plus」とは異なり、au回線にも対応。国内3キャリアすべてに対応しているので、通信キャリアにとらわれることなく使えるのも利点です。
▲ジャイロセンサーにより、本体を動かすだけで消音などの操作ができる機能も備える
タッチ&トライイベントを東京・大阪で開催
「HUAWEI P10 Plus」の「ポートレートモード」などを体験できるタッチ&トライイベント「HUAWEI PHOTO STUDIO」を6月20日(火)より開催する。
◆HUAWEI PHOTO STUDIO (六本木ヒルズ)
期間は2017年6月20日(火)から6月27日(月)。場所は六本木ヒルズの大屋根広場。本記事で紹介した3製品に加え、スマートウォッチの「HUAWEI WATCH 2」、タブレットの「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10」「HUAWEI MediaPad T3 10」など各新製品のタッチ&トライが可能。初日の6月20日(火)には、スペシャルゲスト登壇のオープニングイベントも予定する。
◆HUAWEI PHOTO STUDIO(駅キャラバン)
六本木ヒルズに加え、東京と大阪の鉄道駅で、「HUAWEI P10 Plus」をはじめとする新製品をタッチ&トライできる駅キャラバンイベントも開催する。SNSを投稿した来場者にはオリジナルノベリティを配布する。期間と場所は次のとおり。
6月21日(水)~6月23日(金):東京メトロ新宿東西連絡通路
6月27日(火)~6月29日(木):阪急梅田駅 BIGMAN前広場
7月5日(水)~ 7月7日(金):JR品川駅中央改札内イベントスペース