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965gで27時間使えるノート LG gramは、歴戦のモバイルPCユーザーも満足させる実力派

購入後も長く使えるアップグレードサービスにも注目

Engadget JP Staff, @engadgetjp
2018年3月2日, 午後02:35
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春は新生活の季節。小型で軽量なモバイルノートPCが売れるシーズンだ。特に昨今は、移動の多いビジネスマンだけでなく、授業や就職活動に活用する大学生の間でも、軽いPCに対するニーズが非常に高くなっている。

こうしたモバイルノートPCの中で、今春の注目モデルとなるのが、LGエレクトロニクス・ジャパンの『LG gram』(エルジー・グラム)。2016年の初代モデルが15.6インチ画面で世界最軽量の980gを実現し、世界中のモバイルPCユーザーから大注目されたシリーズだ。

ブラッシュアップされた2018年モデルは、1kg以下の超軽量と、公称27時間もの長時間バッテリー駆動(13.3インチモデル)を両立。耐衝撃仕様で安心して持ち運びでき、最新のインテル製プロセッサにより処理速度も軽量ノートPCとして十二分に高く、さらに価格も超軽量ノートPCとしてお手頃......という、いいところ取りの製品になっている。

今回は、超軽量ノートPCの魅力を気軽に楽しめるモデルとなった、LG gramシリーズの魅力について紹介しよう。

965gで約27時間動作。相反する軽さとバッテリーを両立




LG gramシリーズの大きな特徴は、Windows 10搭載モバイルノートPCの中でも際立つ軽さだ。13.3インチ画面モデルでは965g、14インチ画面モデルでも995gと1kgを切る。15インチ液晶モデルでも1095gと、非常に軽い。

モバイルノートPCの中でも1kgを切るモデルは他メーカーの製品を含めても多くはないが、ここまで軽ければ、女性でも片手で十分持ち運べる。



そしてもう一つの特徴は、バッテリー駆動時間も非常に長いこと。13.3インチモデルでは、なんと約27時間もの長時間駆動を実現している(JEITA 2.0測定法)。詳しくは後述するが、実際に使ってみても駆動時間は驚くほど長く、ほぼ1日中バッテリーのみで使えると言っても過言ではないほどだ。

実はバッテリーはノートPCのなかでも重い部品なので、容量を小さくすれば大幅に軽量化ができる。しかしLG gramシリーズはそれをよしとせず、駆動時間とのバランスを重視している。

実際に15.6インチモデルは初代機より、13.3インチモデルの最軽量は2017年モデル(840g)より重くなっているが、それはバッテリー容量を増したため。単なる軽さだけを取ることなく、実用性を重量と駆動時間のバランスを重視した設計になっているというわけだ。

合わせて、充電時間も速いのがポイント。20分の充電で約3時間40分使え、フル充電まででも約3時間と短いため、ちょっとした空き時間でもしっかりと充電が可能だ。



さらに昨今のノートPCで重要な薄さに関しても、13.3インチでは15.5mmと非常にスリム。14インチでは16.5mm、15.6インチでも16.8mmとやはり薄いため、閉じた状態では片手でも握りやすく、またバッグの隙間などにも入れやすい。

耐久性に関しては「米軍仕様」を確保。価格も嬉しい



(* 梱包時の落下テストによるもの)


嬉しいことに、モバイルノートPCにとってもう一つの重要な指標である耐久性についても LG gramシリーズは高いレベルを確保している。本体の外装やキーボード面には軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を採用し、さらに米国国防総省の物資調達規格「MIL-STD-810G」に準拠したテストの7項目をクリアするのがポイントだ。

これは、衝撃および運送時(梱包された状態)での落下テストをはじめ、砂塵の中や低圧力状態、高温や低温環境下といった厳しい環境でのテスト、さらには振動を掛けてのテストや塩水を噴霧してのテストなど、非常に厳しいもの。

モバイルノートは常に持ち歩くアイテムだけに、こうした厳しいテストをパスしているというのは、実際に使う際の安心感に繋がる。軽くても頑丈という、昨今のモバイルノートPCのトレンドもばっちりカバーしているのである。

さらに注目すべきポイントは購入しやすい価格。こちらの魅力もとても高いのだ。Microsoft Office 非搭載で購入でき、13.3インチの最廉価モデルの想定実売価格は11万7870円(税別)。14インチは13万4630円、15.6インチは14万2500円からと、高価になりがちなモバイルノートPCとしてはかなりお得感の高い設定となっている。

このようにLG gramシリーズは「軽く薄く、ACアダプタなしで一日中使え、さらに頑丈。お得感も」という、非常に欲張りな、言い換えれば隙のない仕様となっている点が魅力だ。ここまで欲張れる機種はモバイルノートPCでも多くはない。

画面サイズや仕様で選べる9モデル


ここまでは全般的な特徴を紹介してきたが、より詳しく仕様を見ていこう。

シリーズを通したLG gramの特徴の一つは、モデル構成の豊富さだ。冒頭で紹介したように画面サイズは合計3種類を用意。さらにCPUのグレードやメインメモリ(RAM)、そしてストレージとなるSSDの容量差で、13.3インチが3種、14インチが2種、15.6インチが3種が用意される。

加えて、13インチの中間グレードにはホワイトとダークシルバーという2色のボディがあり、これを合わせると9モデルものバリエーションとなる。



ここで重要な点は、画面サイズが異なっても基本的な仕様や外観デザインがほぼ同じこと。15.6インチモデルのみ、キーボードに数字入力用のテンキーが付き、またUSBタイプA端子が1基多くなっており、画面サイズによる重量の違いはあるが、基本的な仕様はほぼ同一となっている(上写真は左から13.3インチ、14インチ、15.6インチモデル)。

実はこうした「同シリーズで画面サイズが異なる」ラインアップはかなり珍しい。他メーカーのモバイルノートPCでは、画面サイズごとに別シリーズとなっていることが一般的で、画面サイズを選ぶだけで、自動的に本体デザインや仕様も異なってしまう、といったことも多々ある。

そうした中で、他の仕様にかかわらず画面サイズだけを選択できるという点は、「本体のデザインに関係なく、気に入った画面サイズを選びたい」というユーザーにとっては大きな魅力となるのだ。


画面といえば、液晶画面の左右、および天側の額縁部(ベゼル)も特徴だ。額縁部の面積を狭めた「スリムベゼル設計」により、徹底的に小型化しているためである。とくに13.3インチモデルは左右が5.9mm、天側が8.9mmと非常に狭い。視界の中に余計な額縁がなく、集中できる環境を作り出せる。

他の画面サイズでもこの設計は継承されており、14インチモデルは左右6.7mmで天側9.7mm。15.6インチモデルでも左右6.7mmで天側9.1mmと、とてもスリムに仕上がっている。余計な面積が最小限となったシンプルさは、本体を開いて画面を見るごとに気持ちよく感じられるはずだ。

鮮やかな液晶画面や最新CPUで、基本性能にも隙はなし




基本性能に関しても、モバイルノートとして妥協はない。まずノートPCで重要な画面は、すべてのモデルでフルHD(1920×1080)解像度の液晶を採用。また色域(色を表現できる範囲)も広く、PCでの印刷などの基準となる規格「sRGB」の96%をカバー。

これにより、鮮やかな赤や緑から、人の肌の微妙なグラデーションまで無理なく表示できる。並のスマートフォンを凌ぐほどの色表現が可能なため、動画などを見ていると時間を忘れて引き込まれてしまうほどだ。



処理速度を大きく左右するCPUは、13.3インチの最廉価と15.6インチの最上位版を除き、インテルの最新モデルとなる第8世代版『Core i5-8250U』を搭載。これはCPUの処理ユニットとなる「CPUコア」の数を、第7世代版の2基から4基に倍化させ、さらに8スレッド(プログラム処理単位)に対応させた、性能向上率の高いCPUだ。

インテルの比較では、第7世代からの性能向上率は40%と大きい(Core i7同士での比較)。これまでモバイルノートPCでは荷が重いと言われてきた本格的な動画編集や、「Webブラウザで調べ物をしつつ、レポートをまとめる」といった複数アプリの同時実行で威力を発揮する。

15.6インチの最上位版では、CPUはさらに高速な『Core i7-8550U』を搭載。13.3インチの廉価版では、価格と性能のバランスに優れる『Core i3-7100U』を採用し、コストを抑えつつ性能をキープしている。用途にあわせられる選択肢の広さが魅力だ。


普段使いで重要なメインメモリ(RAM)は、4GBと8GB。ここは8GB以上として欲しかった感もあるが、LG gramの場合、使っていて性能不足を感じてきたら、後述する「アップグレードサービス」で増設できる、という大きなメリットがある。薄型モバイルノートPCで、RAMが増設できる製品は非常に珍しい。

ストレージは高速なSSDを採用。容量は128GBと256GB、そして15.6インチ最上位のみは512GBもラインアップされる。接続はシリアルATAながら、最新世代のメモリチップ採用などで、転送速度は最高で500MB/秒超えと実用に十分な速度を出せるタイプだ。

SSDも購入後にアップグレードサービスを受けられる。内部的にはSSD用のM.2スロットを2基搭載しているため、もし容量が足りなくなったら、アップグレードサービスで増設が可能だ。こちらも他社製品にはないメリットである。

ここまで紹介してきたアップグレードサービスは、LGカスタマーセンターによる預かりサービス。専門家によって作業が行われるため、安心して受けられるのがポイントだ。

また価格も、例えばRAMを8GBへ増設するには1万1500円(2月13日時点:価格は時期によって変動する)。SSDの128GB増設は2万3000円、512GBでも3万円といった具合で、かなりお手頃だ(ノートPCのRAMやSSDのパーツ代を知っている読者は驚かれると思う)。さらに送料はLGが全額負担してくれるため、ノートPCのアップグレードサービスとしては異例と言ってよい手頃さだ。

使っているうちに不足を感じても RAMとSSDのアップグレードができ、さらにかなり手頃という点は、PCに詳しいユーザーであれば非常に魅力的に映るはずだ。LG gramは、使い込んでからの安心感も高いのである。

柔らかな外観に仕様どおりの実力、これは本物だ




機能や仕様では弱点のなさが際立つ LG gram だが、実際に使ってみるとどうだろうか。今回は13.3インチの中間モデル『13Z980-GR55J』を試用してみた(予想実売価格12万9630円前後、CPUはCore i5-8250U、RAM 4GB、SSD 128GB)。

まず感じたのは、数字だけではない軽さだ。1kg以下と頭では分かっていても、実際に持ってみると、サイズからの予想を裏切られて驚くほど軽い。筆者は普段1.2kgほどのノートPCを使っているのだが、手に持ってみるとこの235g差はかなり大きい。毎日持ち歩くビジネスマンや社会人には大きな差となるはずだ。

そして面白かったのだが、デザインと本体カラーのホワイトが持つ、いい意味での柔らかさ。他社の超軽量ノートPCでは、高級感を演出することもあってか、金属ボディを強調する色を使ったり、またデザインもメカニカル感を強調したものが主体だが、本機はモバイルノートPCとして、いい意味で目立たない。



この点で興味深いのが、天面のロゴが2017年モデルまでのLGロゴから、「gram」ロゴに変更され、さらに位置も左上から中央へと移動した点。ロゴは入りつつも、必要以上に目立たなくなったことで、さらに上品さが増した印象だ。

これらの特徴により、本機はカフェなどの屋外で使っていてもいわゆる「ドヤ感」が出ず、また周囲から見た威圧感も少ない仕上がりとなっている。1kgを切るPCでこれだけ気取らずに使えるモデルは、実はそれだけ希少だ。



一方で中身に関しては、仕様の通り第一線級の性能だ。CPU性能を測定するアプリ『CINEBENCH R15』を使い、すべてのコアを使ったCPU処理速度を測定してみたところ、数値は「507cb」という値だった。対して一世代前となるCPU『Core i5-7200U』搭載のPCでは「250cb」前後。

この数値は単純計算できるので、アプリによっては先代モデルに対し、約2倍ほどの性能を出せるということになる。実際にGoogle Chromeで20個ほどのタブを開いたWebブラウジングなどを試してみたが、非常に快適だった。



そして実際に使って驚いたのが、Webカメラの配置だ。実は2017年モデルでは画面の底側となるヒンジ近くに配置されていたのだが、天面側の狭いベゼル部にギリギリの配置で搭載されるように変更されていたためだ。

これは技術的に注目できるだけでなく、実用面でもビデオ通話などで視線が無理のない角度となるなど、メリットが大きいものとなっている。




またバッテリー駆動時間に関しても、スペックにふさわしいものだった。画面の明るさを50%に設定した状態で、駆動時間テストアプリ『BBench』を使って、1時間ほどWebブラウザによるテストを実行してみたところ、残容量は95%もある状態。Windowsによる予測時間は16時間3分と表示された。

1時間で5%減少とすると、単純計算ではWi-Fi接続しながらでも19時間前後は動作が可能だ(標準設定では残り5%でスリープするため)。もちろん負荷の高い処理をすれば短くはなるが、それでも12時間前後は使えるレベルである。



さらに嬉しいのは、ACアダプタの柔軟性が高いこと。付属ACアダプタは専用端子を使う65W出力のタイプで、十分に小型で持ち歩きやすいが、本機はさらにUSBタイプC端子での充電にも対応する。

もともと充電せずにほぼ一日使えるうえに、付属のACアダプタを持ち歩かなくても、USB PD仕様に対応した汎用のACアダプタや、モバイルバッテリーでも充電できるのだ。

試しに45W出力のUSB PD対応ACアダプタを接続してみたが、しっかりと本体の給電と充電も可能だった。付属のACアダプタより出力が下なので充電時間は遅くなるが、それでもいざというときに付属品以外のACアダプタやモバイルバッテリーが使える安心はそれを上回る。

USBといえば、拡張端子が豊富な点も嬉しい。他社の薄型モバイルノートPCではUSBタイプCのみ、という機種もある中で、本機はUSBタイプC×1(DisplayPort出力兼用、速度は5Gbps)、USB 3.0(タイプA)×2基も搭載。さらにHDMI出力、ヘッドホン出力、microSDカードスロットと、一通りの端子を内蔵している。

現状ではUSBメモリをはじめ、USBタイプA端子も併用できるほうがありがたい局面は多いが、本機であれば変換アダプタなどを使わずに、意識せずに使えるというわけだ。



そして同じLG gramの2017年モデルとの大きな違いが、キーボードが日本語配列になった点。従来モデルは日本版でも英語配列キーボードだったため、他のPCとの併用などをする際、若干慣れが必要だったが、日本語配列になったことでそうした敷居が大幅に下がった。これは多くのユーザーにとっては喜ばしいところではないだろうか。

肩肘張らずに使えてしかも速い、希有な存在




このように2018年版LG gramは、軽くてバッテリーも長持ち、処理速度も速く、価格も控えめ。さらに買ってからもアップグレードが受けられるという、非常に欲張りな製品に仕上がっている。

今年のモバイルノートPCは、インテル製CPUが大幅に高速化されたことなどから「買い時」感が強いが、本機のコストパフォーマンスの高さは競合他社を上回る。いい意味で周囲に威圧感を与えないデザインとカラーリングなど、そもそも他社製品では見られない魅力も備えているのがポイントだ。

LG gramシリーズのキャッチフレーズは「心まで軽く」「ノート感覚で持ち運べる新感覚ノートPC」だが、まさにそうした感じで肩肘を張らずに気軽に使え、しかも中身は最新仕様ならではの快適さを備えたモデルと言えるだろう。

可能であればぜひ一度、量販店やPC専門店など、取り扱いのある店舗で触れてみてほしい。こうした点がけっして誇張でないことがわかるはずだ。

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