XboxVSPS5
Ubisoft Montreal

いよいよ今月発売された最新ゲーム機、ソニーのプレイステーション5とマイクロソフトのXbox Series X|S。それらの性能を測る目安の1つとなる浮動小数点演算能力は、Xbox Series Xの公称12TFLOPSPS5の最大10.3TFLOPSを上回っており、実際にMSは「世界で最も強力」なコンソール機だと謳っています

しかし初期のテスト結果ではマルチプラットフォームタイトルの大半でPS5版のパフォーマンスがXbox Series X版を上回る結果が出ている件につき、MSは問題が存在していると認め、開発者と協力して解決に取り組んでいるとの声明を発表しています。

PS5とXbox Series Xでは、両方のハードで同じゲームが遊べるマルチプラットフォームタイトルも何本かあります。Xboxユーザーにとっての問題は、そのほとんどがPS5でより快適に動作しているように見えるということです。

おなじみDigital Foundryの分析によると、PS5バージョンは一貫してXbox版よりも優れているとのこと。たとえばXbox Series X版の『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』ではレイトレーシング使用モードではPS5版をわずかに上回るものの、ハイフレームレートモード(グラフィックよりフレームレートを優先)ではPS5版が大幅に優れていると報告しています。

これは『アサシン クリード ヴァルハラ』に関しても同様で、Xbox Series X版では60fps以下に落ちた上でテアリング(1枚の画像に複数フレームが描画されてしまい、左右にずれたように見える現象)や振動が起こる一方で、PS5版はよりフレームレートが安定しているとのことです。

海外の定評ある技術系ニュースサイトThe Vergeが取材した匿名ゲーム開発者によれば、これらの原因はXbox側のプラットフォームにあるのではなく、両ゲーム機に提供された開発環境に起因しているもようです。すなわちPS5開発キットはXbox Series Xよりもずっと前に提供されたと語られており、開発者らはXbox向けに最適化する時間が十分に取れなかった可能性が指摘されています。

たしかにソニーが早い時点でPS5のゲームプレイ動画を公開していたのに対して、MSは発売の数か月前でも提供できていなかったことが、そうした開発環境の遅れを示しているとも思われます。

MSはこれら動画で示された問題が事実だと認め、広報担当者は「Xbox Series X|Sで最適化されたタイトルのうち一部にパフォーマンスの問題があることを認識しており、最適な体験を保証するためにパートナーと協力して問題を特定し、解決するために積極的に取り組んでいます」との声明を発表しています。

さらに「新世代のコンソールを始めるにあたり、パートナーの皆様はそれで何ができるかの表面に触れたばかりであり、最新プラットフォームを最大限に活用する方法を学んでいく中で、マイナーなバグ修正が予想されます。今後も開発者の皆様と協力して、Xbox Series X|Sの機能をさらに引き出していきたいと考えています」と述べています。

ひとまずマルチプラットフォームタイトルではPS5版の優位が続きそうですが、時間が経つにつれて差は解消していく可能性が高いはず。Xbox Series Xの潜在能力を解き放つ、MSのファーストパーティXbox Game Studiosの新作を待ちたいところです。

Source:The Verge