すでに速報および実機レビューをエンガジェットに掲載しました東プレの新REALFORCE R3キーボードの続・レビューです。基本情報を以下の記事でご確認のうえ、ご覧いただけましたらと思います。

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REALFORCEはモバイル用途ではなく安定性を追求したているので、テンキー付きモデルが約1.6キロ、テンキー無しモデルでも約1.3キロあります。

▲テンキー付きモデルと無しモデル。一番下はPFUのHappy Hacking Keyboard(サイズ比較用)

Windowsだけじゃ勿体無い

R3シリーズはキホン、Windowsパソコン向けのキー配列となっています(Mac専用モデルは2019年に発売)。ワイヤレスとUSB接続のハイブリッドモデルはマルチペアリング対応で、Bluetoothのペアリング先は4台まで同時に設定しておけます。

▲無線接続用の電源は単3形乾電池×2本

▲WindowsにUSB接続した状態で無線に切り替えることも可能

となりますと、やはりプラットフォーム(OS)をまたぐ利用シーンが想定されます。Windowsでの使用は、基本的にはそのままでも問題ありません。REALFORCE CONNECTという専用アプリ(Win版のみ)から設定を書き込むことで、キースワップ等も可能です。

Macに接続した際は、当たり前ですが、いわゆるMacにWindows用キーボードをつないだ挙動となります。PFUのHappy Hacking Keyboard(HHKB)のようにディップスイッチでMacの仕様に準拠したモードに切り替えるといったことはR3キーボードではできません。

▲接続先デバイスの切り替えはFn+1〜4で迅速に行なえる

その代わり、REALFORCE CONNECTによるキーカスタマイズを2つのモード(A、B)に記録して任意に呼び出せる機能があります。

例えばBにMacに適したカスタムを施しておけば、WindowsではAモード、MacではBモードに切り替えることでMac専用のキーボードに近い感覚で使用できます。Win/Macを頻繁に切り替えて使う場合、コピペなどのショートカットに使うコンビネーションキーが変わると混乱するので、モード設定で一緒にしておくことをオススメします。

▲A/Bモード切り替えボタン。無線モデルでは電源ボタンも兼ねる
▲REALFORCE CONNECTの画面。入れ替えは下の一覧からキー名をマウスでドラッグし、キーボードの画像にドロップして保存するだけ

ただし、MacのJISキーボードにあるスペースバー脇の「英数」「かな」を、それぞれ「無変換」「変換」に割り当てることはREALFORCE CONNECT上では設定できません。あくまで言語切り替えはCtrl+スペースバーで、どうしても「英数」「かな」を割り当てたい場合は「Karabiner-Elements」等のフリーウェアを用い、macOS側で制御すれば実現できます。

※11月15日訂正

キーマップ入替の一般キーの中にある「IMEon」「 IMEoff」がそれぞれ「かな」「英数」に相当するため、Macの「かな」「英数」を「無変換」「変換」に割り当てることも可能です。

iPadOS(iOS)もMacとほぼ同じ

iPadと接続した場合もMac同様、「無変換」「変換」は使えませんので、言語切り替えはCtrl+スペースバーで行ないます。上記設定で言語の切り替えが行なえます。

以前はサードパーティー製JISキーボードをUS配列として認識する問題がありましたが、iPadOS 15.0.2で修正されています。

もちろん、Androidタブレットでも利用できます。こちらはWindowsと同じ設定で問題ないと思いますが、Gboardはハードウェアキーボードとどうも相性が悪い気がするので、個人的にはATOKがオススメです。買い切り版がなくなってしまいましたが……。

無線の接続性は決して悪くありませんが、有線接続したときと比較すると、やはり敵わないと感じます。Bluetooth 5.0になってかなり改善されたとはいえ、仕様上の問題で、ほかの無線キーボードでも同様に起こる不規則な入力の乱れが、ごく稀に生じました。

有線でしか使わない人は、有線モデルも選択肢に入れていいかと思います。物理的につなぎ直す必要がありますが(ちなみにUSB端子はタイプA)、A/Bモード切り替えには対応しているので、プラットフォーム跨ぎは可能です。ただ、静音タイプが用意されていないのが残念なところ。

打鍵感はキー個別に設定可

R2に引き続き、APC(アクチュエーション・ポイント・チェンジャー)設定も可能です。これはキー入力を判定するポイントとなるストロークの深さをカスタムできるもので、R2では1.5ミリ、2.2ミリ(デフォルト)、3ミリの3段階で調節できましたが、R3では0.8ミリという設定が追加されました。

▲APC設定画面。キーごとにも変えられるので、取りこぼしがちなキーを浅めに設定するといい

さらに別売のキースペーサーをキーボード下に敷くことで、ストロークを物理的に浅くすることができます。キースペーサーは厚み2ミリと厚み3ミリのセットで、前者を導入するとキーストロークが3ミリに、後者だと2ミリのショートストローク仕様になります。

▲キースペーサーの導入は、いったんキーキャップを取り外す必要がある(キットにツールが付属)
▲スペースバー下にはバネがあるので、紛失に注意

▲キースペーサーを溝に合わせて置く
▲キーキャップを元に戻す
▲ちなみに同じ幅のキーキャップは入れ替えも可能。キースワップ設定と合わせて好みにカスタマイズできる
▲スペーサー導入後、REALFORCE CONNECT上でキースペーサーを認識させたうえでAPC設定を行なう

設定は個人の好みですが、私の場合厚み2ミリのキースペーサーを入れ、APC設定を1.5ミリにすると取りこぼしが減り、より快適にタイピングできるようになりました。なお、キースペーサー導入時はAPCで3ミリを(厚み3ミリのスペーサーでは2.2ミリも)設定することはできません。

▲スペーサーの入れ替えはひと手間あるが、2種類とも試し、APCと組み合わせて自分に合った設定を探っていくのが面白い

キースペーサーを入れると打ち抜けなくなるぶん、静音性もほんの少しですが向上したように感じます。有線モデルには静音タイプが用意されていないので、このためにキースペーサーを導入するのもありかと思います。

ただしキースペーサーの範囲外(カーソルや上部ファンクション部など)の押し心地はそのままなので、使っているうちに少し違和感(同じ感覚で押すと取りこぼしたり)が出てくるように思います。キー個別のスペーサーも存在するので、気になる方はすべてのキーにスペーサーを入れてもいいかもしれません。

キーボードの見た目も変えられる

別売のパネルデザインキットで、キーボードの見た目も変更できます。キー周りの板面を透明のアクリル板に変え、その下に印刷したシートを挿入するしくみです。さらにキーキャップセット(かな印字なし、全8色)で各キーの色も自分好みに変更できます。

▲付属のシートはカット済みなので切る手間が不要
▲付属のツールで天面のカバーを外す
▲カバーを取り外したところ
▲エンガジェット仕様のRELFORCE R3が完成

また、日本語配列向けに、カラーキーキャップ(ブルー、レッド、グリーン、ピンク、イエロー、パープル、ホワイトの7バリエーション)のセットが12月20日に発売されるとのこと。パネルデザインキットと合わせてカスタマイズすると、よりオリジナル感が出そうです。

究極のいじり甲斐

ステイホームが推奨されてから、すっかりキーボード沼にハマっている私ですが、REALFORCE R3は、そのものが沼といいますか、設定だけでも一生凝り続けることができそうなくらいの奥深さを秘めています。

デフォルト状態で使っても十二分に打ちやすいキーボードなのですが、キーごとに打鍵感を調整したり、見た目をガラリと変えたりと、とことん自分仕様にできる点に魅力を感じます。無人島に持っていくなら、このキーボード一択ではないでしょうか。

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