エネルギー貯蔵可能なスマート赤レンガ開発。レンガ50個で非常照明5時間点灯

材料はホームセンターで購入

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年08月12日, 午後 05:00 in brick
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D'Arcy Lab/ Washington University in St. Louis
D'Arcy Lab/ Washington University in St. Louis

童話「三匹のこぶた」では、レンガ造りの家を建てた3番目のこぶたが、オオカミの襲撃を跳ね返して見事生き残り、その後も快適にその家で過ごしました。そして2020年の現在、赤レンガはただ風や火やオオカミから身を守る堅牢な家を構成するだけではなく、スマート機能を備えつつあります。

ワシントン大学セントルイス校の研究チームは、レンガをエネルギー貯蔵に用いる方法を発見、そのコンセプトを実証する実験でLEDを発光させることに成功しました。

チームは最初、ごく普通の赤レンガをポームデポから調達し、これにPEDOTと呼ばれる導電性ポリマー塗料を含浸させました。これによってレンガはポリマーを多孔質の内部に閉じ込め電気を蓄積するイオンスポンジとして機能するようにしたとのこと。

これらのレンガはスーパーキャパシターになり、バッテリーよりも大量のエネルギーを蓄え、より速く充電および放電(1時間に数十万回)できます。また必要な数を組上げてから外側をエポキシコーティングすることで絶縁することができます。実験ではこのレンガに10秒間電圧をかけることで3Vの電力を蓄えられ、LEDを10分間点灯させられました。

研究者によれば、このレンガにはかなりの量のエネルギーを蓄えることが可能で、たとえば非常用照明の近くの壁に50個使用し、太陽電池に接続しておけば、停電時に5時間は電力を供給できると研究チームは述べています。

災害などで停電が続くような状況でも、この赤レンガで建てた家なら、太陽電池を組み合わせて電力を蓄えることができそう。またレンガは家を取り壊した場合も普通のレンガと同様に砕いて再利用可能。

3番目のこぶたさんが作った家は、壁から照明やIoTデバイスに電力供給できるスマートホームに進化も可能です。

source:Nature Communications
via:Washington University in St. Louis

 
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