格安スマホブランドが5Gで下克上、Realme、RedMeも新製品を次々投入:山根博士のスマホよもやま話

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年05月26日, 午後 04:00 in smartphone
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RealmeX50Pro

AQUOS R5G、Galaxy S20、V60 ThinQそしてXperia 1 IIと日本でも5Gスマートフォンが続々と発売になっています。現在は5Gを利用しようにもエリアが狭く、スマートフォンの価格もまだ10万円を超えるなど割高感があります。さらに新型コロナウィルスの影響を受け消費者の5Gへの反応はまだ鈍いのが実情ですが、技術の進化を考えれば4Gから5Gへの移行は必然です。

しかし今や低価格な5Gスマートフォンも次々に登場し、「5G」は特別なものではなく、ただの「通信規格の1つ」として対応する製品が増えています。中国メーカーの今年に入ってからの新製品ラッシュを見ると、日本円で4万円を切る5Gスマートフォンの数もかなり増えています。ファーウェイが5月24日に発表した「Enjyo Z 5G」は1699元、約2万5000円です。

RealmeX50Pro

2020年にこれから出てくる各社のスマートフォンは5G対応が当たり前になっていくでしょう。低価格化が進めば4Gスマートフォンをあえて選ぶ必要性もなくなっていきます。そして5Gは当たり前の時代になると、低価格製品を中心に展開してきたシャオミのRedmiやOPPOから分離したRealmeなども5Gへの対応が当然となります。

たとえば「Redmi K30 5G 極速版」はSnapdragon 768Gに6400万画素を含む4カメラ搭載で1999元、約3万円。Redmiの「安くて高性能」の代名詞ともいえる製品です。

RealmeX50Pro

さらには5Gスマートフォンの最大の特性である高速接続を生かそうと、より高性能かつ従来よりも価格の高い製品が次々と出ています。同じシリーズの最上位モデル「Redmi K30 Pro Zoom」はSoCをSnapdragon 865とし、カメラも6400万画素+1300万画素+800万画素+200万画素、30倍ズームと8K録画にも対応します。価格は3799元、約5万7000円と、Redmiの従来の製品よりも価格はだいぶ上がっています。しかし5Gの高速回線を利用できるなら、カメラも8Kビデオ録画に対応させるメリットがあるわけです。

RealmeX50Pro

Redme K30 Pro Zoomは同じSoCを搭載する他社のフラッグシップモデルと比べれば割安感がありますが、同じシャオミのメインモデルである「Mi 10」が3999元、約6万円なので両者の差はほとんどありません。Redmiだから安い製品だけに特化するのではなく、5G対応を機に性能と価格を高めたモデルもこれから次々出てくるでしょう。

Realmeが3月に発表した5Gモデル「Realme X50 Pro」もSnapdragon 865、6400万画素+1200万画素+800万画素+200万画素のクワッドカメラ搭載で3399元、約5万1000円です。こちらも従来のRealmeの製品としては高め。しかし5万円で買える高性能5Gスマートフォンとしては手ごろな価格です。

RealmeX50Pro

このようにスペックだけを見ると低価格モデルを得意とするメーカー・ブランドの上位モデルは10万円クラスの5Gスマートフォンと比べても劣るところはありません。しかしスマートフォンの性能はスペックだけではありません。たとえば内部の発熱処理のように表に見えない部分での差もあるでしょう。筆者はZoomを使ったリモート会議によく参加しますが、端末によっては30分も使っていると本体がかなり高熱になってしまいます。

また本体の質感や仕上げにも差がみられます。筆者はOnePlus 8 ProとRealme X50 Proを同時に試用する機会がありましたが、OnePlus 8 Proはケースなしでも安心して使えると、手に持った瞬間感じました。それに対してRealme X50 Proはケースを付けずにポケットに入れるのは傷が付きそうかな、とやや心配に思いました。本体を握ったときに感じる質感がかなり異なるのです。

もちろんこのあたりは個人差もありますし、どちらもケースを付ければ同じと感じるでしょう。しかし価格が安いということには当然理由があるわけです。

RealmeX50Pro

スマートフォンに何を求めるか、そして使い方は人それぞれですから、どちらがいい、とう話ではありません。カメラの性能も同じ画素数でも処理に差がでるかもしれませんし、それを気にしないという人もいるでしょう。

とはいえ価格を重視する人にとって、10万円以下の5Gスマートフォンは大きな魅力です。次のスマートフォンを4Gか5Gにするかで悩んでいる人も、価格が安ければ次世代体験を気軽に体験できます。低価格な5Gスマートフォンの登場は確実に5Gユーザーを増やしてくれますから、5Gの特性を生かした新しいサービスの開発や普及も後押ししてくれます。

このまま中国メーカーを中心とした低価格5Gスマートフォンが次々と出てくるようになると、価格重視で4Gスマートフォンだけを展開してきたメーカーはこれから淘汰されてしまうでしょう。そしてRedmiやRealmeといった、これまで格安品と思われていたブランドの5Gスマートフォンが世界各国で存在感を高めていくことになりそうです。

 
 

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