Xiaomi(シャオミ)から日本国内向けに2台のスマートフォンが発表された。ひとつはソフトバンク専売となるFeliCa搭載のミッドレンジ「Redmi Note 9T」。もうひとつはSIMフリー市場での販売となる「Redmi 9T」だ。

シャオミ、2万円のFeliCa対応5Gスマホ Redmi Note 9T 日本投入 ソフトバンク独占

シャオミ、約1.6万円のカメラ推しスマホ「Redmi 9T」SIMフリーで2月5日発売

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▲スマートフォン2モデルに加えて、ウォッチなども新たにリリースしたXiaomi

「Redmi Note 9T」は5G対応機種ながら、税別1万9637円でMNPでの購入なら1円。「Redmi Note 9T」は税別1万5900円とそれぞれミッドレンジ・エントリークラスとしては低価格かつハイパフォーマンスさを誇っている。この2つの端末を日本市場へ導入する狙いなどについて、Xiaomi 東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン(Steven Wang)氏に話を伺った。

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▲Xiaomi 東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏

---それぞれミッドレンジとエントリークラスとしているが価格差があまりないように感じますが?

ワン氏:まずどこに違いがあるかといえば、ミッドレンジの「Redmi Note 9T」については5Gに対応して、それからチップセットも大より高性能な「MediaTek Dimensity 800U」となっています。

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▲2万円を切る価格の5G端末「Redmi Note 9T」

2点目としては、「Redmi Note 9T」のほうにはカメラに各種のAI機能を搭載していて、静止画についても動画についても高画質で撮影できるようになっています。3点目としては、「Redmi Note 9T」にはFeliCa機能を搭載しており、おサイフケータイとして使用できます。

これだけ「Redmi Note 9T」と「Redmi 9T」で機能差があるので、当然価格差もでてくるのですが、今回「Redmi Note 9T」に関してはソフトバンクとのパートナーシップを組ませていただくということで、ユーザーの皆様に特別価格で提供できています。

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▲税込でも2万円以下となるエントリークラスの「Redmi 9T」

---「note」というネーミングは、他社モデルだと「大画面」や「ペン入力」といった特徴のある端末につけられることが多いですが、Xiaomiの場合は「note」というモデル名にどういった意味があるのでしょうか?

ワン氏:以前は「note」とネーミングされた端末は、ディスプレーサイズが大きいといった場合につけられていました。ですが最近では各モデルともディスプレーがどんどん大きくなってきて、今や「note」といってもほかのモデルとはディスプレーサイズで差異がありません。そのため現在では「より高いレベルの製品を目指す」ということを目標に開発したモデルにつけています。

---日本でもオンライン専売の新料金プランが登場し、今後ミッドレンジ・エントリークラスのモデルに注目が集まるでしょうか?

ワン氏:そういった新料金プランが導入されるということで、今年のマーケット非常に面白い展開になるのではないかと聞いております。この新しいプランの導入で、ユーザーがどういった種類のデバイスに流れていくのか。これは非常に興味深いという点です。ひとつの仮説としては、端末に関する補助があまり出ないので、より価格の安いモデルにユーザーが流れるのではないかという見方があります。

ただユーザーは、スマホを使うユーザー体験をダウングレードすることは求めていないと思います。スマホは生活の一部になっているので、すでにハイエンドを使っているユーザーがダウングレードするのはなかなか厳しいことではないかと思っています。

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▲「Redmi Note 9T」には「MediaTek Dimensity 800U」を搭載し、パフォーマンスは高いとのこと

今後エントリークラスがよく売れるようになると思いますけれども、それはそのユーザーに対しての妥協迫るものでなければ、よく売れるだろうと考えています。このエントリークラスに関して、何を目指して開発したかというと、自分自身で使ってもいいと思えることを基準にしました。

---今後SIMフリーでの販売が広がると、ユーザーはサポート態勢も端末を選ぶポイントになります。御社は1年前の参入時に色々な代理店が混ざって、本当の代理店がどれか解らないような状況でした。現在サポート態勢はどうなっているのでしょうか?

ワン氏:まずオープンマーケットであるSIMフリーのマーケットに対しては、2種類のサポートを提供しています。ひとつがそのメールインサービスで、修理が必要な場合などは郵便で送っていただく仕組みがあります。さらに工場での対応は1日とする。1日後には返送するというシステムを導入しています。

また顧客サポートとしては、メールは24時間/365日、電話での問い合わせは週6日の対応をしています。さらにLINEチャットでの対応も今年導入していきます。

販売体制に関しては、ご指摘のとおり混乱があったのは確かです。ですがそれは、ある意味Xiaomiの製品を取り扱いたいという代理店からの意見が多かったということでもあります。ただこれについては、上期以降整理をすすめていて、今回の2モデル発売以降は安定した体制になっています。

---コロナ禍で戦略は変わってきているとは思いますが、中国本土や海外では実店舗の「Xiaomi Store」が大きな役割を負っていると思います。日本での実店舗展開はないのでしょうか?

ワン氏:実店舗のXiaomi Storeを展開していくことは、我々の戦略の中の不可欠な要素です。ですが実店舗を開設する前に、このまずブランドを構築するということをやらなければならないと考えています。中国においては実店舗をオープンしたのは、Xiaomiが設立して3年が経ってからです。それもインストアという形で、独立した大型の店舗を出したのは4年経ってからでした。

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▲フランス・パリのXiaomi Store

こういった実店舗は、ある程度の製品バリエーションがなければ成立しません。製品が多ければ、お客様がお店に入ってきて見て回って楽しいとなります。ストア戦略としては当然日本でもと検討はしていますが、コロナ禍の影響もあり、適切なタイミングを探っている状況です。

---ブランドを構築するとのことですが、どういった戦略なのでしょうか? これは半ば冗談ではありますが、日本人は「X」から始まるアルファベットを読み慣れていないので、「シャオミ」と読める人はまだまだ少ないと感じていますが

ワン氏:ブランド認知を上げていくということは、今年我々が力を入れてやっていきたいポイントのひとつとなっています。そのためにはお客様が実際に端末を手にして触れる機会を増やしていきたいと考えています。SIMフリー向けでは家電量販店やオンラインショップ、MVNOでの販売などです。MNO向けでもauやソフトバンクでの取り扱いがスタートしているので、キャリアショップなどでブランド認知を高めていければと考えています。

広告・宣伝も今年はしっかりと進めていきたいと考えていますが、コロナ禍ということもあり、最も効果があると思われるチャンネルを慎重に選んでやっていきたいと思っています

それと「Xiaomi」が発音しにくいという問題に関しては、大きな問題ではないと考えています。グローバルでみても特にヨーロッパ系のブランドではもっと発音の難しいブランドもありますし(笑)。

 

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