ルノー 5がEVで復活します。ルノーは2025年までに発売する7車種のBEV(バッテリー駆動の電気自動車)を象徴するモデルとして、かつてラリーで活躍したことでも知られるコンパクトハッチ”ルノー 5”を復活させることを発表、そのプロトタイプを公開しました。ルノーは「5」よりもさらにコンパクトな”ルノー 4”も電気自動車としてラインナップするとされています。
公開されたプロトタイプの画像を見るかぎり、EV版ルノー 5はオリジナル(ターボ)モデルの雰囲気を色濃く受け継ぎ、がっしりと張り出したフェンダーや躍動感あるディテールが、いまや日本国内では絶滅危惧種といえるホットハッチと呼ばれる自動車たちを思い出させます。またボンネットにはオリジナルの5にあったインテークを模した充電リッドが備わっています。
より細かいデザインを見れば、前後の灯火類はいかにもいま風なデザイン。フロントバンパーに仕込まれたフォグランプは実質デイタイムライトとして機能します(RENAULTの文字も光る?)。また、リアの社名バッジは赤いラインとともに発光する仕掛け。
ルノーのデザイン責任者ジル・ヴィダルは「ルノー5プロトタイプのデザインは、我々の遺産的なカルトモデルであるルノー5に基づいています。このプロトタイプは時代に即した乗り物の現代性を体現しています。それはあか抜けていて、エレクトリックで、格好良い、という3つの言葉で表されます」
またルノーCEOのルカ・デメオ氏はルノー5プロトタイプを「ヌーベルバーグ」と称し、「歴史的でありつつ未来的」な電気自動車だと述べました
発表時点では、まだEV版ルノー5が製品版がいつ発売されるか、または仕様詳細をいつ示すかはまだ明らかにしていません。ただルノーはZoeでコンパクトEVは経験済みなので、それほど遅くはならないはず。発売されれば、ホンダ ”e” の強力なライバル登場となりそうです。
source:Groupe Renault