OPPO Reno5 A

6月11日発売のAndroidスマートフォン「OPPO Reno5 A」のレビューをお送りします。

「リノ」つながりで指原莉乃さんがイメージキャラクターを務めるRenoシリーズの新モデル。防水・おサイフケータイ対応の日本仕様かつ、SIMフリースマホでは(今のところは)貴重な5G対応です。

メーカー直販価格は4万3800円(税込)と、SIMフリースマホの売れ筋ゾーンである3万円台をやや上回るものの、5Gスマホで防水・おサイフケータイ対応のモデルとしては、間違いなく最安クラス。それだけでなく、納得感のあるデザイン、4眼カメラ機能、大画面とスマホに求められる機能のほとんどはバランス良く取り入れています。

SIMフリー版と同等のモデルは楽天モバイル、MVNO各社でも販売。Y!mobileではシングルSIM版が販売されます。

OPPO Reno5 A

■流れるようなボディデザイン

曲面を多用した流麗なボディデザインで、背面にカーブガラスを採用。見た目にもすっきりとした設計です。大きさは約162×74.6×8.2mm、重さは約193g。背面中央のやや高めの位置に指紋センサーにありますが、ここに中指をひっかけると重心が安定してバランス良く片手持ちできます。

背面の見た目で気になる点を挙げるとしたら、指紋センサーがやや悪目立ちしていることと、指紋が付きやすいことくらい。これらは多くのスマホに共通する特徴です。

本体は出荷時に保護フィルム貼り付け済みで、クリアケースが付属します。ACアダプターとケーブルはありません。

Gallery: OPPO Reno5 A外観ギャラリー | of 13 Photos

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■明るく滑らかなLTPS液晶

ディスプレイは約6.5インチのLPTS TFT液晶で、解像度はフルHD+(2400×1080ドット)。4辺狭額縁ではありますが、各辺1~3mmほどの画面枠があり、ハイエンドモデルと比べるとしっかり額縁の存在を感じさせます。

リフレッシュレート90Hzでの駆動に対応。TwitterやInstagramのスクロール表示もなめらかに表示できます。また、色再現性もDCI-P3 色域カバー率100%と良好で、HDRもサポートしています。

要するに、TFT液晶といえど表示性能は高く、映像を観たり、SNSを流し見したりするには十分に快適です。斜めからディスプレイを見ても著しく見づらくなることはありません。ただ、最大輝度は550ニトと(有機ELディスプレイと比べたら)若干低めです。晴れの日の屋外で使ったときには、最大輝度でも暗く感じることがありました。

内蔵スピーカーは下部の1基のみ(モノラル)。音量をかなり大きく設定しても音割れせず、クリアに響きます。下部には3.5mmイヤホンジャックを備えています。

HDR対応で画質も十分、ですがシネスコサイズの映像は角が切り落とされます

ディスプレイで気になったのは、表示品質よりもその形状でした。アスペクト比20:9とやや縦長ではあるものの、ディスプレイの角は弧を描くような丸みがあり、実際に表示できる領域は多少制限されています。もちろん、16:9の動画は問題なく表示できますが、シネマスコープサイズの映画を再生すると右端の角とインカメラ部分の一部が隠れてしまいます。

また、パンチホール型のインカメラは1600万画素と高解像度ですが、レンズが大きいため、ディスプレイ上での存在感が際立っています。少なくとも、OPPO公式の製品イメージよりは明らかに目立っています。

インカメラは周辺部の切り欠きが大きく、通知バーからはみ出しています
OPPO公式の製品イメージ画像

■オールマイティな4眼カメラ

OPPO Reno5 A

4眼カメラはミドルレンジに多い、“巨艦メインカメラ+超広角カメラ+サポート役カメラ”という構成。メインはF値1.7、6400万画素センサーを搭載。超広角カメラは画角119度のF2.2で800万画素、サブカメラとして200万画素のマクロカメラ、200万画素のモノクロカメラを装備しています。

オート撮影での補正機能が優秀で、6400万画素のメインカメラなら暗所も明るく撮影できます。小物の撮影から2~3倍程度のズーム撮影、マクロ撮影などオールマイティに対応します。スマホカメラで日常よく使うシーンではきれいに撮れるように設計されています。

Reno5 A ネオンポートレート
▲ネオンポートレートは背景の光を“玉ボケ”として演出します

また、カメラ機能の多彩さには目を引きます。地味な機能ですが実用的なのが「フィルター」機能。フィルターが揃っていて、“加工している感”を出し過ぎず仕上げられるのがミソ。モノクロカメラはこのフィルターのうちモノクロ系のフィルターを利用する際に稼働し、ダイナミックレンジが広く、ノイズの少ないモノクロ写真が撮影できます。

ポートレートモードは人物の輪郭抽出が上手く作用します。夜景と人物を同時に写すナイトポートレート機能では、光の“玉ボケ”の効果を演出したオシャレな写真も撮影できます。ただし、ポートレートのボケ効果が強調されすぎて「バーチャル背景」っぽい仕上がりになりがちな印象です。

また、「超高解像度」モードでは6400万画素センサーの画素を補完し、1億800万画素の写真を記録できます。1億画素で記録した画像は大きく拡大して細部まで表示できます。ただし、6400万画素で記録した写真と比べてもことさら精細に写っている訳でもありません。

このほか、動画ではインカメラとアウトカメラを同時に稼働し、自分と周りの風景を同時に撮影する機能を搭載。家族や恋人との日常の風景を記録したり、観光地で風景と自分を一緒に撮影したりと、Vlogでワイプ風に自分の入れたりと、何かと楽しめます。

Gallery: OPPO Reno5 A カメラ作例 | of 12 Photos

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■防水もおサイフも、5GもeSIMも

OPPOは中国メーカーですが、Reno 5Aでは日本仕様にきっちり対応。おサイフケータイや防水性能をサポートしています。どちらも「無いよりはあると良い」という機能ですが、特におサイフケータイは“スマホファースト”な時代になり、モバイルSuicaや楽天Edyなど、主要な電子マネーの使い勝手が改善されています。スマホ決済の一つとして使ってみるのも悪くないでしょう。

モバイル通信では5GやeSIMも利用可能。5GはSub-6の5G専用周波数帯Band 77/n78と4G LTE共用のBand n3/n28サポート。国内4キャリアが提供する周波数帯をカバーしています。SIMフリー版(MVNO向け含む)と楽天モバイル版はデュアルSIMに対応。nanoSIMを2枚で使うか、nanoSIM+eSIMという組み合わせが選べます。なお、Y!mobile版のみシングルSIM仕様となっています。

チップセットはミドルハイ向けのSnapdragon 765Gを搭載。RAMは6GB LPDDR4xで、ストレージ(ROM)は128GBという構成。microSDXCもサポートします(nanoSIMスロット2との排他仕様)。3Dゲームを遊ぶにも不足はありません。

バッテリーは4000mAhで、急速充電は最大18W。USB PDとクアルコムQuick Chargeに互換性を持ちます。USB 2.0仕様のUSB Type-C端子を搭載します。

OPPO Reno5 A

■遊び心のある“ColorOS”

OPPOの独自UI「ColorOS」は、Androidをベースとしながら統一感のあるアイコンデザインや独自の機能を取り入れたもの。Reno5 AはAndroid 11ベースのColorOS 7を搭載します。

OPPO Reno5 A
▲統一感のあるアイコンデザインが特徴のColorOS

使い勝手は他のAndroidスマホと大きく変わりませんが、システムレベルの独自機能には実用的なものも存在します。たとえば、「アプリクローン」機能を使えば、FacebookやLINEなど、本来は1つのアカウントしか使えないSNSアプリを2つのアカウントで使えるようになります。

OPPO Reno5 A
▲リラックスサウンドを再生する「O Relax」

独自アプリには、睡眠時にリラックス効果のある音を再生する「O Relax」や、ショート動画を作成する「SoLoop」など、プリインストールアプリとしてはちょっと珍しいジャンルのものも入っています。使ってみるとその楽しさがわかる、遊び心のあるラインナップは若者志向のRenoシリーズらしいところです。

OPPO Reno5 A
▲Soloopは写真にエフェクトを追加して、面白いショート動画を手軽に作れるアプリ
Soloopで作ったショート動画

■価格も納得。バランス感のある構成

Reno 5Aに感じたのはバランス感の良さでした。車で言えば日産・ノートやかつてのトヨタ・カローラのような“大衆車”としての素質を備えています。筆者のようにハイエンドスマートフォンを多く試しているスマートフォン好きなら、Reno5 Aはその価格を抑えるために妥協している点がいくつもあると気付くでしょう。

しかし、多くの人にとっては「2021年のスマホ」に求められる機能はほとんど取り揃えています。ハイエンドモデルがオーバースペックで高価に感じられるなかで、4万3800円という価格も魅力に思えます。

もし「スマホにほしい機能チェックリスト」を作ったとき、スマホユーザーの8割くらいは、このReno5 Aで満足するのではないでしょうか(なお、テクノロジーに造詣が深いEngadget 日本版の読者のうち半数くらいは“残り2割”に入りそうだとも言い添えておきます)。