Roborock S6 MaxV

ここ数年は大分一般化した感のあるロボット掃除機。高機能化も進んでおり、センサーで障害物を検知するというのは、割とどの機種にも搭載されている機能です。そんな中、2つのカメラで障害物を捉え、AIによりそれがなんであるかまで判断するという製品「Roborock S6 MaxV」が+Styleから11日に発売されます。価格は8万7780円(税込)。

発売前に実機を数日間お借りして使用してみましたが、これまでになかった、なかなか楽しい機能も搭載されています。

吸引力がアップしたRoborock S6 MaxV

まずは基本的な部分の確認から。見た目はごく普通のロボット掃除機で、上面を開けるとダストボックスがセットされています。清掃用のブラシも本体に収納できるのは、ありがたいところ。

Roborock S6 MaxV
▲手前にあるのが清掃用のブラシ

もちろん、ダストボックスは水洗い可能です。全面が開くタイプなので、ごみは捨てやすいですが、凹凸が多い形状なので、掃除は少し面倒です。都度水洗いして乾かせば関係ありませんが。フィルターも内側から押し出せば簡単に外れます

Roborock S6 MaxV
▲最初、これの開け方がわからなかった……

背面のサイドブラシは進行方向右側に1つだけ。基本的に部屋を左回り(反時計周り)で清掃します。

Roborock製品としては、日本でもS6がすでに販売されていますが、それと比べて吸引力が最大25%アップしているとのこと。S6の2000Paに対して2500Paとなっています。カーペットなどでもかなり強力に吸引できそうですが、その分音は少し大きめ。もちろん、夜間など騒音が気になる場合は、吸引力を落として静かに動作させることも可能です。

Roborock S6 MaxV
▲サイドブラシは片側のみ

底面後部にモップを装着して水拭きも可能。ただ、他の多くのロボット掃除機でも同様ですが、基本的には濡れた雑巾を引きずっているだけなので、床を綺麗にするというよりも、吸引できなかった細かい砂埃を集めるくらいに思っていた方がいいかもしれません。

なお、こういった水拭き用のモップは、都度取り外すのが一般的ですが、Roborock S6 MaxVには充電台の下に設置する防湿シートが付属しており、着けっぱなしでも大丈夫です。

Roborock S6 MaxV
▲モップはごく普通のもの

水はモップ側ではなく、本体後部の専用タンクに入れて使います。水の抽出量は、アプリから変更可能です。

Roborock S6 MaxV
▲本体後部に専用の水タンクを備えます

2画面カメラでライブ映像を確認可能

これだけであれば、よくあるロボット掃除機と大差はないのですが、Roborock S6 MaxVの特徴は、なんといっても2眼カメラを搭載しているところです。

Roborock S6 MaxV
▲本体前面に2眼カメラを搭載

この2画面カメラで、障害物を捉え、その位置とサイズを正確に把握し、迂回コースを設定可能とのこと。また、ディープラーニングを用いたReactiveAIにより、その障害物が何なのかを認識し、それを迂回することが可能です。

これにより、ロボット掃除機でありがちな、子供が脱ぎっぱなしの靴下を巻き込んでしまうこともありません。ただし、認識できるのは高さ3~8cmで幅5cm以上のものとのことで、過信は禁物です。なお、認識できる物のバリエーションは今後も増えていくとのこと。

Roborock S6 MaxV
▲設定により、認識した障害物の写真を残せます

さらに、動作中のロボット掃除機のカメラ映像をリモートで確認することも可能。掃除目線で家の中を見て回れます。

Roborock S6 MaxV
▲普段見られない場所でも侵入可能

このモードでは、掃除機の動きに任せるだけではなく、ラジコンのように自由に操作も可能です。また、掃除はせず、本当にラジコンとしても操作できます。

カメラは赤外線にも対応しており、夜間やソファー、ベッドの下などの暗所でもはっきりと視認できるのはかなり便利です。

Roborock S6 MaxV
▲暗くなると暗視映像に切り替わります

家の外からのリモート操作も可能なので、外出中に部屋の中を見て回ることもできます。自動で充電ステーションに戻すこともできるので、どこを彷徨っているかわからなくなっても大丈夫です。

なお、セキュリティが心配という人のため、ライブカメラ機能を利用するには、都度パターン入力が必要になります。また、ライブカメラ機能そのものを停止することも可能です。

Roborock S6 MaxV
▲撮影した画像は保存されていないとのこと

ライブカメラ動作中には、ロボット掃除機本体から割と大きめの音量で「リアルタイム動画実行中」とアナウンスが流れ続けるので、こっそり撮影されていたということも防げます。

Roborock S6 MaxV
▲ライブカメラを使用するには、都度パターンロックの解除が必要(左)。機能を無効にすることも可能です(右)

そのほか、マッピング結果からエリア分けを行い、指定エリア別に清掃設定を変えたり、複数のフロアを管理したりといったことも可能。このあたりは、最近のロボット掃除機では対応している機種も多い機能です。

ロボット掃除機の可能性を感じる1台

ロボット掃除機は、そもそもの掃除機としての性能(吸引力)のほかに、マッピングの正確さやルート取りの効率化、障害物の回避能力など、差別化できる部分はいろいろとあります。ただ、それらを購入前に比較するのは難しいものです。

その意味でも、2眼カメラ搭載、AIで障害物検知、ライブ映像を視聴可能というのは、わかりやすい差別化ポイントで訴求力も高そうです。そしてなにより、リモコン操作が思いのほか楽しいです。

単に掃除をする以外に、外出先から家の様子や留守番中のペットの様子を見て回る用途にも使えそうですし、マッピング機能により、自分で操作しなくても指定の場所にピンポイントで移動が可能。バッテリーが切れそうになったら、自分で充電ステーションに戻ってくれます。動作としては、まさに地を這うドローンと言ってもいいでしょう。

ロボット掃除機の可能性を感じさせてくれる、というのは言い過ぎかもしれませんが、何かしら新しい使い方を考えたくなる1台です。

Source:プラススタイル