Roborock S7

すでに一般化した感のあるロボット掃除機。普及するにつれ、自動マップ生成に障害物回避、エリア指定にゴミの自動収集といった機能は当たり前のものになってきました。そんな中、XiaomiのOEMロボット掃除機も手掛けているRoborockが、あまり他では見かけない新機能を搭載したロボット掃除機「Roborock S7 / S7+」を9月3日に発売しました。

そのS7+をレビュー用にしばらくお借りしたので、何が目新しいのか紹介したいと思います。

Roborock初の自動ゴミ収集ドックはサイクロン式

Roborock S7とS7+は掃除機本体は同じもので、違うのは自動ゴミ収集ドックの有無で、S7+にはこれが付属します。なお、自動ゴミ収集ドックはRoborock製品では初めて。

実は、この自動ゴミ収集ドックにとても特徴がある製品です。ゴミ収集ドックのあるロボット掃除機自体はさほど珍しくもないのですが、そのほとんどは紙パック方式。ゴミ収集が手軽な反面、専用の紙パックを定期的に購入しなければならず、ランニングコストが発生します。

そこに注目したのかどうかはわかりませんが、roborock S7+の自動ゴミ収集ドックはサイクロン式を採用。紙パックを使用しないので、ランニングコストを抑えられます。

Roborock S7

ゴミ捨て時はドックから分離して底のカバーを開けるだけ。各パーツは水洗いもOKです。なお、サイクロンの中身を専用のアタッチメントに付け替えることで、紙パックも利用できます。サイクロン式は、ゴミ捨て時にホコリが舞うのがちょっと……という人にも安心です。

Roborock S7
▲ゴミ捨ては底面から。この辺りは、一般的なサイクロン掃除機と似たような構造

ちなみに、排気部分にはH13 HEPAフィルターを搭載。このフィルターも水洗いが可能です。

Roborock S7
▲フィルターも水洗い可能

水ぶき機能を強化。カーペットの上では自動でリフトアップも

最新モデルだけあり、ロボット掃除機の本体側も進化しています。その前に、本体の仕様も一応確認。見た目はよくあるロボット掃除機です。

Roborock S7

カバーを開けると、ダストボックスがある一般的な作り。ただ、多くの機種ではこの部分に掃除用のブラシが付属するのですが、S7にはありません。

Roborock S7
▲掃除用のブラシが付いていないのは残念

もちろん、ダストボックスは水洗い可能。本体サイズに対して、ダストボックスがやや小さめな印象はありますが、前モデルのS6 Maxの容量が460mlだったのに対し、470mlと増えています。

Roborock S7

そんなS7の大きな特徴が水拭き機能。タンクに水を入れ、モップ掛けをするという仕組み自体は変わりませんが、モップが最大3000回/分の高速振動するとともに、床に押し付けるモップ荷重が従来機の2倍となる600gに強化されました。

Roborock S7
▲ブラシは片側のみ

もちろん、タンクとモップ部は取り外し可能。モップは水洗いで繰り返し使えます。

Roborock S7

そして、水拭き機能のさらなる特徴としては、カーペットへの対応です。これまでのロボット掃除機の場合、カーペットの上で利用する場合はモップやタンクを取り外すのが当たり前。しかしS7は、カーペットを検知するとモップ部が5mmほどリフトアップします。毛足が4mm以下のカーペットであれば、取り外すことなくそのまま掃除可能です。

Roborock S7

それでも心配な場合には、スマートフォンのアプリから設定を変更し、カーペットの上は通らないようにすることもできます。逆にジョイントマットなど、むしろ水拭きをしたい場合には回避やリフトアップしない設定も可能です。

また、水拭き機能が強化されたこともあり、吸引掃除をせずに、水拭きだけを行う「水拭き強力モード」が搭載されました。通常よりも細かなルートを取り、念入りに水拭きを行います。毎日の掃除は通常の吸引+水拭きで行い、週に1回程度水拭きだけを念入りに行うというのも良さそうです。

Roborock S7

マップの自動生成も当然ながら対応。エリアを指定して、そのエリアのみの清掃もできます。毛足が長いカーペットと短いカーペットが混在している場合には、このエリア指定を利用して、水拭き禁止エリアを設定できます。

Roborock S7

「普段エリア指定は行っていないけど、ちょっとここだけ掃除してほしい」という場合には、リモコン操作でその場まで動かし、その付近のみ掃除を行うといった使い方もできます。

Roborock S7
▲ラジコンのように操作が可能

紙パックの在庫管理をしなくていいのが魅力

実際に数日使っていましたが、正直なところマップの自動生成や吸引力、障害物の回避などについては、他のロボット掃除機の違いは感じません。水拭きの高速振動は、標準機能として搭載しているのは利便性が高いですが、他社でも別売りユニットなどで対応しているものあります。残念ながら我が家にはカーペットがないので、自動リフトアップの便利さは体感できませんでしたが、この機能はカーペットがある家では重宝するではないでしょうか。

個人的には、本体の機能というよりもサイクロン式の自動ゴミ収集ドックがとても便利に感じました。紙パックの在庫を意識しなくてもいいのは、精神的にもお財布的にもとても楽。ゴミがどれくらい溜まっているのかを一目でわかるのもいいです。

価格が16万9400円とロボット掃除機としてはやや高めですが、数年使い続けると考えれば、その価値は十分にあるのではないかと思います。

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