GTA trilogy
Rockstar Games

米RockStar Gamesは11日に発売した『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』(以下「GTA:トリロジー」)につき、品質が粗悪だったことを謝罪しました。今後は「予期しなかった技術的問題」を修正し、収録されている3つのゲームを改善していくと表明しています。

「GTA:トリロジー」は懐かしの『グランド・セフト・オートIII』、『グランド・セフト・オート:バイスシティ』、『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』をセットにしてPC版、Nintendo Switch、PS5/PS4、Xbox Series X|SおよびXbox One向けに移植されたもの。オリジナル3作の印象や遊び心地はそのままに解像度やグラフィック、操作性を強化したはずでしたが、発売直後からRockstarのTwitterサポートに返金要求が殺到していました

Rockstarは「これらのゲームをプレイする際に問題に遭遇した皆様に、心からお詫び申し上げます」と謝罪した上で「これら古典的ゲームのアップデート版は、当社の品質基準やファンの皆様が期待する基準を満たす状態で発売されませんでした」と移植の粗悪さを確認。その上で最初のアップデートは近日中に配信される予定で、「多くの問題に対処する」と約束しています。

本作に収録された3つのリマスター版それぞれに「旧作の“霧”がなくなって見通しが良くなり、街の狭さがバレてしまう」や「雨が激しすぎて前が見えない」さらには「CPU車が猛スピードで突っ込んできて撥ねられる」など雰囲気やプレイ体験を損ねるものから、セーブができない・ミッションを再開するたびフリーズするなどゲームを成立させなくするバグまで、ありとあらゆる報告が相次いでいました。

ゲームの分析に詳しいDigital Foundryは「GTA III」(3作のうち最も旧作)を徹底的に調査し「あまりにも露骨で耳障りで馬鹿げた問題があり、どうやってこのゲームが品質管理を通過したのか理解に苦しむ」とまで酷評。さらにはスイッチ版が「よい選択肢ではありません」として、ドックモードでは解像度が648p前後、携帯モードでは約480pにすぎず、パフォーマンスが本当に酷いと指摘しています

さてRockstarの対応に戻ると、一時はストアから削除していたPC版を復活させ、記事執筆時点では購入可能となっています。さらに「GTA:トリロジー」発売後に販売中止していたオリジナル(旧作)3作のバンドル版も販売再開予定とのこと。また、6月30日までにPC版を予約購入していたユーザーは、追加料金なしで旧作バンドルを追加料金なしでもらえると告知されています。

かたやRockstarは、SNS上で開発者に嫌がらせすることを控えるようにも呼びかけています。「これらの問題を解決していく中で、このリリースに関する敬意と礼節を持った対話を守って頂くよう、コミュニティにお願いしたいと思います」とのことです。

ちなみに、今回のリマスター版はRockstarの他のタイトル移植も手がけているGrove Street Games社によるものです。Digital Foundryは同社の仕事が「良いところがないわけではない」と少し同情的でもあり(「PS2用の「GTA III」に使われたゲームエンジンRenderWareから現代のUnreal Engine 4に移植する難しさも指摘)、今後のRockstarとGrove両社の対応を冷静に見守りたいところです。

Source:Rockstar Games