iRobot
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iRobotが新たに発表したRoomba j7+は、ペットの粗相(大)に遭遇した際、AIがそれを検知し回避するという画期的能力を身につけました。

過去に手持ちのルンバが「それ」を巻き込み、そこらにひきのばしてしまった経験をお持ちの方には、今すぐ買い換えを検討すべきニュースかもしれません。


ロボット掃除機の草分けであるiRobotのルンバはその発売以来、ほぼランダムに部屋を走り回り埃を巻き上げる謎の物体から、けっこうな段差を乗り越え障害物を避けつつ、収集したゴミを部屋の片隅にあるドッキングステーションに自動的に回収することができるまでに成長してきました。

しかしそのルンバにとって天敵とも言えるのが、室内で飼われている犬や猫。きちんとしつけられていない彼らは、ルンバにとってはそこらに平然と汚物を投下していくまさにバイオハザード。円盤状のロボットはそれをうまく検知認識できず、それがまだ瑞々しい半練り状だったりすれば、うっかり巻き込み、引き延ばし、そこらに塗り散らかすという目も当てられない結末を迎えます。


しかし、室内ペットを持つオーナーからの苦情はiRobotに届いていました。ロボットメーカーは、今回のRoomba j7+ でマシンビジョンとAIを強化し、ワンコやニャンコのウ〇コを識別し、回避することを可能にしました。

そして万一の時の保証プログラムPet Owner Official Promise(略してP.O.O.P.)の提供も開始しています。このプログラムにより、iRobotは j7+ が購入後1年以内にブルドーザー案件を発動してしまった場合、代替機との交換保証を提供します。

たった1年だけではあるものの、これは確実に「ないよりはあるほうが良い」話です。


iRobotの創業者兼CEOのコリン・アングル氏は「これは私たちにとって非常に大きな出来事です。私たちは長い間この問題に取り組み、ようやくその効果を保証できることになりました」と述べました。

そこにはかなりの苦労があったようで「ロボット工学という分野は華やかなものだと思っていたのに、われわれはと言えばこれまでにどれほど多くの疑似ウ〇コを作ってきたか。それこそ何千、何万という数になるはずです」とその苦労を語っています。

そして「ライバル各社も同様の技術を開発していると言い始めていますが、それはCESの会場で明るい照明で照らして見栄えだけを良くしているようなものです」と指摘。それに対し自分たちは「これこそが本物で、決してニセモノではない(ウ〇コのリアルさではなく技術の話)」ことを示す必要があるとしました。

またiRobotは「iRobot Genius Version 3.0」ソフトウェアアップデートを提供し始めています。このアップデートによって、対応するルンバは室内のマッピング機能の改良や騒音を軽減する機能、スマホの位置情報を元に、部屋に誰もいなくなれば自動的に掃除を開始する機能などが追加されるとのこと。

しかし今回の最大のアップデートであるブルドーザー案件回避機能はRoomba j7+ だけに提供されます。なおこの機能に関してiRobotは、いつのまにかそこにあるあの物体だけでなく、靴下やヘッドホンのコードなども検知し、回避可能になると説明しています。


そしてこの新機能こそRoombaがライバルのロボット掃除機との格の違いと価格の違いを示すものかもしれません。新しいRoomba j7+ は、60日分のゴミを収納できるベースステーション付きで849ドル(約9万3500円)です。まだ発表されたばかりなので、日本での発売は少し先かもしれません。



Source:iRobot