CRM/顧客管理システムなどSaaS分野を主戦場とするSalesforceが、チームコミュニケーションツールのSlackを277億ドル(約2兆9000億円)で買収すると発表しました。買収手続きは当局の審査をへて2021年第2四半期に完了する予定です。11月25日にはSalesforceがSlackの買収交渉を行っていることが報じられていました。
Big news: @salesforce is acquiring Slack! 🎉 This is going to be transformative for our customers. Together, we’ll deliver the operating system for the new way to work: https://t.co/4wYTX2BQoz
— Slack (@SlackHQ) December 1, 2020
Key info: https://t.co/YfDv07fDKW
発表によると、Slackの創設者兼CEOのStewart Butterfield氏は、SlackがSalesforce内の一部門となったあとも引き続きSlackを率います。またSlackはすべてのSalesforceクラウド製品に統合され、「Salesforce Customer 360」の新しいインターフェースになるとのことです。とはいえButterfield氏は、「われわれの使命、ビジョン、目的、優先順位、価値観、野心は変わらない」「われわれはロードマップ、ブランド、またはビジネスの進め方を変えない」と社員向けのメッセージで述べており、Slackブランドでのサービス提供も継続する見込みとされます。
コロナ禍によって、企業の業務のクラウドへの移行が進行しており、今年のSalesforceは絶好調と言える状態。一方、Slackは新型コロナの影響でリモートコラボレーションツールに追い風の年にあってMicrosoft Teamsなどとの激しい競争に晒されていました。Financial Timesは、Salesforceが顧客目線の製品を探していたとしており、人気ツールSlackの取得によってやはりクラウドで成長を見込むマイクロソフトの追撃をはかると伝えています。
In the spirit of transparency, I also want to share some excerpts from our internal announcement to employees a couple of hours ago. At a personal level I’ve always felt a deep obligation to everyone who puts their trust in us and am determined to make you all look like geniuses. pic.twitter.com/4faImQulXs
— Stewart Butterfield (@stewart) December 1, 2020
source:Salesforce