Samsungは10月29日、投資家向けに2020年第3四半期(7月~9月)の決算を発表しました。
2019年の第3四半期では半導体の価格下落と需要低迷により収益を大きく下げていましたが、そこから順調に回復しており、営業利益は前年同期比で59%増の12兆3500億ウォン(約1兆1368億円)を記録。売上高は四半期ベースで過去最高の、66兆9600億ウォン(約6兆1627億円)となっています。
コロナ禍にあってはスマートフォン需要なども低迷しそうなものですが、モバイル部門の営業利益は前年同期比で52%増と好調。これについては、Galaxy Note20シリーズやGalaxy Z Fold2などのフラッグシップ機が好調なのに加え、量販店向けモデルの需要回復、部品標準化によるコスト削減や販促費の効率的な管理などが要因と分析しています。
さらに半導体事業も伸びており、こちらの営業利益も前年同期比で82%増を記録しています。
一方で第4四半期の展望は、半導体は顧客の在庫調整により、サーバー向け需要が減少するだろうと予測。モバイル事業についてもフラッグシップ効果の減退や競争激化、繁忙期のマーケティング費用増加などにより、第4四半期は減収減益になると、楽観視はしていません。
それでも、ディスプレイ部門はAppleなどの新モデル投入により、スマートフォン向け需要が増加する見込みであるなど、明るい材料もあるようです。
また、2021年には、量子ドットディスプレイのタイムリーな展開により、プレミアムTV分野で強固な基盤を確立するとしています。
via: CNBC, Bloomberg
source: Samsung(PDF)