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コロナ禍となってから注目度が高まった市場の1つがホームシアターです。巣ごもり時間を充実させるべく、NetflixやAmazonプライムビデオ、TSUTAYA TVのコンテンツを余すことなく味わい抜くために、大型テレビやプロジェクター、サウンドバーといった商品の売れ行きが伸びています。そういえば先日某メーカーのショールームに行ったら、「小型のモデルはこちら」と案内された先にあったのは40インチ級のテレビで愕然としましたっけ。

だからこそお伝えしたい。60インチを超える大型テレビや4Kプロジェクターを持っている、または興味があるという皆さまに、AVアンプと複数のスピーカーで作り出すサラウンド空間の素晴らしさをお伝えしまくりたい。

空間オーディオやイマーシブオーディオ対応のヘッドホンで音を聴いて、「まるで映画館のような臨場感が凄い!」と鳥肌が立つとともに大きく心揺さぶられる体験をした方も多いでしょう。あのエモさがもっとグッと広がるのです。四方八方、そして上方向からも音が飛び込んで突き刺さり、まるで映像世界のど真ん中にいるように音の振動が空間に満ちていき、リアルな音場が広がるのです。

残念ながらサウンドバーでは、AVアンプとスピーカーが作り出すサラウンド空間に勝てないのが現実です。サウンドバーはカジュアルに設置できるけれども、音場もカジュアルになってしまうところがあります。

本気で映画やアニメ、ドラマの音響芸術を味わいたいのであればAVアンプ。とサラウンドスピーカーのセット。この組み合わせこそ正義です。

そんなAVアンプで注目すべきモデルが、今回ご紹介するパイオニア「SC-LX904」。以前より海外で販売されていましたが、満を持してGREEN FUNDINGでプロジェクトを実施。日本150台限定販売となります。

33万2000円になるなど早割を展開しており、プロジェクト期間は8月31日までです。

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11ch 880W出力。パイオニア史上最高峰のAVアンプ

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長らくAVアンプを作り続けてきたパイオニア。各時代のミドル/トップモデルには「SC-LX」の型番がつけられてきました。2007年に登場したSC-LX90は10ch 1400Wで定価88万円というド級モデル。当時としてはオーディオの世界で先端技術といえるアナログデジタルアンプのダイレクトエナジーHDアンプを採用し、大パワーながら発熱を抑えて安定したパフォーマンスを見せました。

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「SC-LX904」はSC-LX90の直系といえるモデルです。11ch 880Wで総合出力こそSC-LX90より下回っていますが、進化型のダイレクトエナジーHDアンプを搭載。センタースピーカー、フロントスピーカー左右、フロントワイドスピーカー左右、サラウンドスピーカー左右、リアスピーカー左右と、天井埋め込みスピーカー/天井反射のイネーブルドスピーカー左右を均等に鳴らせます。高さ方向にも音が広がっていくDolby AtmosやDTS:Xといった、最新の3Dサラウンドを堪能できるAVアンプです。

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前モデルのSC-LX901までは、世界最高峰のスタジオとして多くのアーティストから高い評価を得ているAIRスタジオが認めたAVアンプとして「AIR Studios Monitor Reference」の認証を得ていました。「SC-LX904」はIMAXデジタルシアターの音響クオリティをホームシアターで轟かせられるとして、IMAX ENHANCEDの認証を得たのがポイント。IMAXの4K Ultra HD Blu-rayや、TUTAYA TVで配信されているサウンドが非圧縮で隅々まで美音なIMAXコンテンツを見ればわかります。「SC-LX904」はまさに"映画館の音"そのものをもたらしてくれる存在なのだということが。

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多くのスピーカーを組み合わせると、音響のバランスを取るのが難しくなりますが、そこは2001年に世界で初めてマルチチャンネル自動音場補正技術を採用したパイオニア。MCACC Proにより、サブウーファーの音の遅れを補正するオートフェイズコントロールプラス、音質劣化につながる部屋内の反響を調整する定在波制御、マルチウェイスピーカーの群遅延をなくすフルバンド・フェイズコントロールなど、数々の補正機能でサポートしてくれます。

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ハイレゾオーディオにハマっている方はご存知でしょう。デジタル音源の再生クオリティはDACによって大きく変わることを。「SC-LX904」には高級オーディオ機器に使われる、ESS TechnologyのSABRE PRO DACシリーズ、ESS9026Proを2機採用。AVアンプでありながら、全チャンネルでピュアオーディオの品質も実現しました。

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Spotify、Amazon Music、radico.jp、Deezer HiFi、TuneInといった多くのオーディオストリーミング・ネットラジオに対応しているのも、「SC-LX904」で音楽を楽しんで欲しいという願いからくるものでしょうか。またAir Play2、amazon alexaにも対応しています。

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また興味深いのが、HDMI2.0仕様だということ。最新のHDMI2.1対応チップを使わなかった理由は、酸いも甘いも知る実用が証明されているHDMI2.0時代のチップを使うことでHDMI由来のノイズを最大限に減らすことを目的としたため。これから来る8K/60p時代を見据えたフルアップデートではなく、現時点で存在するコンテンツの最高品質を引き出すための信頼性を重視したAVアンプというわけです。

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さらなるノイズ対策の意地の見せどころといえましょう。ブルーレイプレーヤー/レコーダーで映画を見たり、PS5でゲームするときなどに「SC-LX904」のネットワーク機能をオフにするAVダイレクトモード、CDやSACDを聴くときにHDMIの映像信号回路をオフにするオーディオエクスクルーシブモードも採用しました。

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没入感の高いIMAX ENHANCEDコンテンツを全力で受け止める

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では試聴です。オンキヨー&パイオニアが取り扱うクリプシュのスピーカーと合わせてIMAX ENHANCEDソフトのスパイダーマンを見てみましたが、声もSEも鮮度の高いこと高いこと! 高域の通りがいいホーンツイーターの利点を活かしきっています。地面から伝わってくるような低域の響きもタイトな鳴り。まるで1音1音が弾けるようにプリップリです。音源の移動もスムースそのもので、スピーカーから音がでていると頭では理解できるのだけども、感覚としてスピーカーの存在が消える感覚が面白い。

またアスペクト比が縦方向に広いIMAXコンテンツは、16:9のテレビで見てもフルに表示ができるもの。従来のブルーレイやDVD、各種配信動画と違って黒帯が表示されないので、良質なサウンドと相成って極めて高い没入感があります。

映画は映画館の超大画面&超定位音場で楽しむべき。という声があるのは理解できるのですが、1人ないしは家族、パートナーと自由なタイミングで楽しめる良質なホームシアターも最高。これはコストをかけて機材を揃える価値のある楽しみです。

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CDでも音質をチェックしました。えええ、わかるわかる。ボリュームを上げて聴くと、通常時と、HDMIから音楽信号のみを受け取って鳴らすオーディオエクスクルーシブモードに変えたときの音の差がわかる。グレゴリー・ポーターの優しく太い声が、さらに丸みを帯びたかのよう。デジタル音源ならではのシャッキリとした解像感を維持しながら、アナログレコード的といえる穏やかな余韻がトッピングされています。

生演奏のような、身体全体に振動が伝わってくるところもいい。サブウーファーを含めたスピーカーシステムでのリスニングは、イヤホン&ヘッドホンとは違った感覚で楽しめるのがいい。新しい曲も、昔なじみの曲も聴き続けたくなる魅力がありますね。

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サラウンドもハイレベル。2chステレオオーディオもハイクオリティ。音にこだわりたいのであれば、「SC-LX904」のパフォーマンスの高さを見逃すわけにはいきません。

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