SOPA Images via Getty Images
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Instagramの責任者アダム・モセリ氏が、米議会上院の消費者保護小委員会による公聴会に出席し、Instagramの安全ポリシーや、SNSによる10代のメンタルヘルスへの影響などについて質問を受けました。

この公聴会は元Facebookプロダクトマネージャーで内部告発者のフランシス・ホーゲン氏が公開した文書に端を発するもの。

FacebookやInstagramが若い女性、特に10代の心理面に与える影響について調査を実施し、明らかに害があるとする結果が出たにもかかわらず、なんの対策もしていないとする証言を確認するために行われています。


モセリ氏は公聴会で、Instagramが安全対策を適切に施している点について、2時間以上にわたってアピールしました。

しかし、上院議員らは自身またはスタッフが10代を装って開設したInstagramアカウントをしばらく使ってみた結果、サービスが摂食障害回復コーチングや自傷行為に関するものなど、不適切なコンテンツが続々と表示されたと述べました。


テネシー州選出の上院議員マーシャ・ブラックバーン氏のスタッフは、15歳の女性としてInstagramに新規登録したところ、アカウントがデフォルトで公開設定になっていることに気づきました。Instagramは7月に16歳未満の場合はデフォルトで非公開アカウントになると発表していたにもかかわらず、実態が異なっていることが判明しました。

さらにブラックバーン氏は「Instagramは安全対策の強化をアピールしているものの、具体的にどのような対策が施され、それがユーザーにとって有効であるかどうかも確認していない」としました。

Anadolu Agency via Getty Images
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コネチカット州選出のリチャード・ブルーメンタール上院議員は、自身のスタッフが13歳と装って新規登録し「摂食障害についてのアカウントをいくつかフォロー」してみたところ、1時間も経たずに友達として推奨されるコンテンツがすべて、摂食障害や食欲不振、拒食症を促進してしまうようなコンテンツで溢れかえるようになったとしました。

さらに、自傷行為に関する検索を行ったところ、それに関連する生々しすぎるコンテンツが次々と表示されたと述べました。


別の議員も、架空の13歳の少女としてInstagramに登録したところ、最初こそ普通のコンテンツしか表示されなかったものの、一番はじめに推奨されたアカウント(たまたま女性の著名人だった)をフォローしたところ、その後の検索結果がヘアスタイルを変える方法を示した動画のような無害なものから突然、美容整形を勧めたり自身の性的な過激さを強調させるような、おおよそ13歳にふさわしいと思えないコンテンツが羅列するようになったと述べています。


モセリ氏は、こうした議員らの質問に対して返答したものの、議員らの反応は返答が事実かどうかを疑わしく思っているように見えました。

たとえばモセリ氏は当初、10代をターゲットにした広告は、年齢、性別、位置情報しか使用できないと述べていました。しかし、その後10代であってもサービス内での行動が反映されることを認めています。またターゲット広告、特に子供向け広告の禁止を検討しているかという質問に対しては、モセリ氏は情報に基づいた対策案を作成するには「あまりにも曖昧」だと回答しました。


ブラックバーン上院議員は公聴会の最後に、特に10代の自殺に対するプラットフォームの影響について、モセリ氏の対応は「熱心でない」ように聞こえた、と述べています。

またモセリ氏は子ども向けのサービスとなるInstagram Kidsのリリース取りやめについては約束することを避け、すでに若いユーザーがInstagramを利用していることを考えると、より高度な制御が可能なサービスにしていくことが最善な対応だと主張しました。


Source:npr

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