Shazam
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米Appleが、音楽認識アプリ「Shazam」の月間楽曲認識数が10億件を超えたと発表しました。Apple MusicおよびBeats事業を率いるオリバー・シュッサー氏はユーザーによる「新しい音楽を発見したいという欲求がますます高まっている」とコメントしています。

サービス開始は2002年というShazamは、当初は英国で提供される「2580」という名のテキストメッセージベースのサービスでした。音楽を調べたいユーザーが電話番号2580に通話を開始し、30秒間電話を通じて音楽を送ることで、しばらくのちに曲名と演者名がテキストメッセージで返信されてくるという内容でした。2004年には米国でもサービスを開始し、2008年にはiPhoneアプリとAndroidアプリがリリースされています。

そして2017年には、ジェイミー・フォックスが司会を務めるTVショー「Beat Shazam」で主要な技術として使われるほど、メジャーなサービスになっています。さらに2018年、アップルはこの音楽認識アプリ欧州委員会の承認を得て買収し、Siriと統合させることで、いまやiPhoneユーザーは手軽に楽曲を認識させ、Apple Musicでその曲を再生できるようになりました。一方で単体のShazamアプリも継続して提供されており、iOSデバイスだけでなくAndroid版やウェブサービスでも提供が続けられています。

今回の発表によれば、Shazamによる認識曲は500億曲目を迎えたことも紹介されています。その500億曲目とは、マレーシア出身の女性シンガーソングライター王艷薇(Evangeline)の「框不住的愛」だったとのこと。ちなみに、Shazamのサービス初の認識曲はT-REXの「Jeepster」でした。

Appleは今年の開発者カンファレンスWWDC 21で、Shazamの技術を開発者にShazamKitとして公開すると発表しました。今年後半リリース予定のこのツールを使うことで、開発者はAppleのデバイスだけでなくAndroidでもShazamの持つ膨大なデータベースから楽曲を認識するソフトウェアを作ることが可能になります。

どんなアプリが作られるのか考えても、Shazamみたいなアプリしか思い浮かびませんが、開発者のアイデア次第でさらに音楽認識の可能性が広がり、さらにShazamの成長を後押しするかもしれません。