PS5
Sony

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は10月14日、PS4のシステムソフトウェアアップデートv8.00をリリースしましたが、それに伴い「パーティのボイスチャットが録音される可能性がある」ことと「他のユーザーがSIEに送信できる」趣旨が通知されました。

これに対して一部ユーザーから「自分たちの音声がSIEに同意なく聞かれているのではないか」との不安の声が上がったことに関して、SIEはPlayStationブログにて詳細な説明を述べています。

システムソフトウェアアップデート後、ユーザーがパーティを初めて作成すると以下のようなポップアップが表示されるようになりました。

PlayStation Networkがどなたにとっても楽しいものとなるよう、コミュニティー行動規範を定めています。

パーティーのボイスチャットは録音され、他のユーザーが報告に使用することがあります。ボイスチャットに参加することは、あなたのご自身の音声が録音されることに同意したものとみなします。

コミュニティー行動規範に違反する行為が報告された場合、PlayStationセーフティーは違反に該当する行為であったか、録音された音声を確認します。

録音された音声は、PlayStationセーフティーが違反行為の確認を行う目的のみで使用されます。

これにつき日本向けのPSブログでは、本機能があくまで「PS5発売後にPS4ユーザーがPS5ユーザーとのボイスチャットに参加した際、PS5ユーザー側が録音したボイスチャットをSIEに送信される可能性」との説明を補足。すなわちPS4に本機能はなく、あくまでPS5側の機能であり「PS5ユーザーとプレイをともにした場合、PS4ユーザーは録音される可能性がある」との趣旨を伝えました。

それでもユーザーの不安は収まらなかったためか、北米向けPSブログではグローバル・コンシューマー・エクスペリエンス責任者が導入の理由を説明しなかったことをお詫びし、本機能のしくみを詳細に述べています。

それによるとPS5ユーザーは嫌がらせ報告を提出するさいに、最大40秒のボイスチャット録音(相手とのメイン会話20秒に加え、会話選択の前後10秒を追加)を含められるとのこと。このレポート機能が使えるのは、直近の5分間のみとされています。

そして録音機能はあくまでコミュニティ行動規範に違反する行為を含む不適切な行為の報告を助けることが唯一の目的であり、SIE側が会話を積極的に監視したり、盗聴したりすることはないとも約束しています。さらに録音機能がオプトアウトできない理由は「すべてのユーザーがオンラインで他のユーザーと遊ぶときに安全に感じられるようにしたいと考えている」ためとのことです。

今回の騒動を単なる「ユーザーの誤解」として片付けることはできません。米GameSpotは、米国の一部地域では同意なしに誰かの声を録音することは違法であり、合法性の問題に関わることを指摘しています。実際にXbox 360などのジェスチャー・音声コントローラーKinectも音声の録音が問題視されたこともあり、音声収集をオフにできるオプションが用意されていました

公式の説明では「SIEの担当者が積極的に会話を盗聴することはない」とされるのみで、録音音声がサーバーに自動送信されるかどうかには言及されていませんが(「送信」とあるためPS5内にローカル保存されている可能性が高いと思われますが)、ともあれボイスチャットでの嫌がらせやいじめを減らし、プレイヤーが快適に過ごせる環境作りをしたいという意図は広く理解が得られそうです。

Source:PlayStation.Blog