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手のひらに収まるサイズのSIGMA fpとキットレンズの45mm F2.8 DG DN

カメラが好きで、小さい物が好きな私にとって、開発発表から実際の発表、そして発売まで、常に目が離せないカメラ。それが「SIGMA fp」でした。フルサイズセンサー搭載カメラの大きさはツラい……そう思っていたところに彗星のごとく現れたのが本機で、一目見て惚れ込みました。

SIGMA fp(Amazon)

さて、本稿は「2020年のイチオシ製品」ということで執筆しています。SIGMA fpの発売は2019年10月25日。つまり1年以上前の製品です。にも関わらずここで取り上げたのは、筆者が2020年にSIGMA fpを購入したからです。

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SIGMA fp+45mm F2.8 DG DN。カラーモードはシネマ、アスペクト比は21:9。Lightroom Classicで現像したものです

本体価格は20万円を超え、しかもLマウントという今まで持っていないレンズマウントに変更になるということで、ためらい続けて約半年のこと。気付いてしまったのです。「キャッシュレス・消費者還元事業が終わる」と。

経済産業省がキャッシュレス決済に対して5%のポイントを還元するということで、2019年10月から始まっていたこの施策。それが2020年6月末をもって終了するという直前、さらに上限金額はあるものの20%還元キャンペーン中のクレジットカードなどを駆使したことで、レンズキットでも20万円を切る価格まで下げられたので、勢いで購入してしまったのでした。

本体サイズは112.6×69.9×45.3mm、422g。キットレンズ「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」を装着しても637gという重さは、(フルサイズミラーレスカメラとしては)とても軽量でコンパクトです。

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開放からピント面はシャープでほどよく美しいボケ。SIGMA fp+45mm F2.8 DG DN

とにかくフルサイズです。しばらく45mm F2.8のキットレンズで撮影していましたが、ボケの美しさや高感度特性、というか、単純に撮影していての楽しさが違います。マウントが変わったうえに当時はLマウントには大きな(高価な)レンズばかりで、EFマウントアダプターでEFレンズを使ってみたり、TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye EDを使ったり。お遊びでFunleader Cap Lens 18mm f/8.0も使っています。

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EFマウントアダプター経由でEF17-40mm F4L USMを装着。Lレンズの描写を発揮してくれています
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魚眼レンズのTTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye ED。魚眼も楽しいですが、Lightroomのレンズ補正で広角レンズ的にも使えて楽しいレンズです

その後はレンズも充実してきており、選択肢が増えました。今は65mm F2 DG DN | Contemporaryも購入。次は24mm F3.5 DG DN | Contemporaryを手に入れたいと考えています。あくまでコンパクトさ重視ですが、新しいレンズは楽しいものです。

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ボディキャップレンズのFunleader Cap Lens 18mm f/8.0。固定焦点で画質は期待できませんが、モノクロで撮影するとちょっといい雰囲気になります

カメラとしては非常に楽しいのですが、残念な点もなくはありません。AF性能と手ブレ補正がないという点は弱点です。正直、多点オートだと望んだようにピント合わせはできないので、中央1点だけを使っていますが、ピント精度は甘め。手ブレしがちな点は、「ISOオート設定」からシャッタースピード下限を1/125秒などに設定して、一定以上にシャッタースピードが下がらないようにして対策しています。

無線機能がない点も、やはり残念ではあります。撮影した画像をすぐにスマートフォンに転送して活用したいといった場面はままあります。その場合はUSB Type-Cケーブルでスマートフォンに直結して代用しています。自分自身はあまりWeb会議でカメラを使う機会はありませんが、必要な人にとってはUSBケーブル1本でWebカメラになるのも便利でしょう。

こうした弱点をあげていくと、本来、自分のベストチョイスはソニーの「α7C」だったのではないか、という気もします。とはいえ、その場合でもマウント変更になり、キャッシュレス・消費者還元事業に間に合わなかった(今年10月発売)ので、余計迷ってしまい、結局買えなかったかもしれません。

いずれにしてもSIGMA fpの満足度は高いのです。画質はもちろん、カラーモードのティール&オレンジやシネマなどは楽しく、とても優れたカメラです。単焦点レンズを使い分けて、どこにでも持ち出して楽しむ、そんなカメラとして使っていきたいと思わせるカメラです。

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カラーモードのティール&オレンジと21:9もお気に入りです

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