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2021年4月16日に SIGMA fp L が登場してから半年が経とうとしている。この半年の間じっくりと fp L で撮影を行ったので、このカメラでどんな写真が撮れたのか改めてお伝えしようと思う。言葉で伝えれば fp L はどんな場面でも写真を楽しむ上でいい相棒だった。自由で写真が楽しい、そう感じたカメラだ。

SIGMA fp L(Amazon)

以前にもレビューをした Iシリーズレンズの3本や先日発表された24mm F2 DG DN90mm F2.8 DG DNといったミラーレスフルサイズセンサーカメラに最適化されたラインが充実してきており、今後もレンズラインナップの拡充が予定されている様で写真を楽しむ選択肢が広がりそうだ。今後も楽しみが約束されているのは嬉しい限りである。

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特に Iシリーズレンズを付けた fp/fp L の佇まいは質感、手触り、感触は得も言われぬ高揚感を与えてくれる。プロダクトとしても「Made in Aizu」で培ってきた金属削り出しの技術が詰め込まれた伝統工芸品と言いたくなるほどのクオリティで、ファッションとして持ち歩きたくなる感覚は fp/fp L に触れたことがある人は共感してくれるだろう。

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fp L 自体の特徴については下記のファーストインプレッションで記しているので、今回は実際に半年間一緒に過ごしてどんな写真が撮れたのかをここから作例を中心にお伝えしていきたい。 

「SIGMA fp L」レビュー、高画素化で表現が飛躍する

ポケッタブルなフルフレームカメラ fp L はお散歩にも本格的な撮影にも応えてくれた。多摩川をIシリーズレンズとfp Lのコンパクトな組合せで散策するのが日課となった。

近所にもカメラを持ち歩く様になったおかげで日常の中にも素敵な景色があって、自分が気づいていないだけだったと気づかせてくれる。仕事を夕方に一段落させて、晴れた日は多摩川に夕空を眺めに行く。

そんな何気ない日常が fp L を通して切り取ってみると映画の様なシーンが撮れた。夕日には fp から搭載されているT&O(ティール アンド オレンジ)が高揚感を引き上げてくれるから尚更だ。

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日が沈んだ後の撮影にも fp L は力を発揮し、写真表現を助けてくれた。陽が沈んだ後に漂う青の光と流れる多摩川の水の白をとらえたくて fp L を手すりに押し付けるようにして手持ちで固定して撮影した。ISO感度を上げても十分なクオリティを担保してくれるので、日が沈んだ後もしばらく写真を楽しめる。

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そして、先に記した Iシリーズに加え DG/DN ラインに 35mm という王道のレンズがArtラインとしてSIGMA 35mm F1.4 DG DNが登場した。

幸いにも fp L の圧倒的な高画素に合わせて SIGMA 35mm F1.4 DG DNの Art レンズを使って撮影をする機会を得た。圧倒的な画素と圧倒的なレンズ性能の組み合わせはまた一段と表現を豊かにしてくれる。

fp 使いとしては特に fp と共に最初にリリースされた Iシリーズレンズ 45mm の画角にここ1年で目がなじんでいたので、改めて 35mm の使い勝手の良さを感じている。食事を待つ間、屋内の撮影でもちょうどいい距離感と、質感を表現するのにも相性がいい。

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fp L と f1.4 Art レンズの組合せはボケ感も素晴らしい。ピント部分のシャープさから、なだらかにボケていく表現は撮った瞬間感動を覚えるほどに。

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fp L には6100万画素という高画素の利点を活かしたクロップズームという機能がある。正直、写真を撮っている者として写真のクロップには抵抗があることは確かである。

ただ、実際に fp L を手にして撮影し、現像のために PC の画面で観ていてもクロップズームで撮影された写真は十分なクオリティを保っていることが確認でき、徐々に安心感を得ていった。今では2倍までのクロップズームは場面問わず常用している。背面ダイヤルにクロップズームを割り当てている程だ。

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クロップズームは画素をクロップするという面にフォーカスしがちだが、レンズ性能が高い中心部分だけを使う贅沢な使い方とも言える。本当にそれは風景を撮影している時に実感した。この写真は28-70mm F2.8 DG DNのズームレンズとクロップズームを駆使して撮影した写真で霧の濃淡まで表現されていて、満足のいくクオリティを表現できたと思う。また、撮影に制限のある環境下でもクロップズームとズームレンズを組み合わせることで無限の表現力があることを今回実感し、重宝した。

SIGMA fp L(Amazon)

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クロップズームは望遠レンズの拡張としても使えるが、マクロ撮影としての拡張にもなる。特に食べ物を撮るときなど、テーブルフォトのシュチュエーションでは最短撮影距離を気にせず撮れることに自由度の高さを感じていた。

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陽の沈みかけた夕刻から夜の撮影でもキレのある表現ができていて申し分がない。日が沈みきった後の街の夜景を撮るときは個人的には「サンセットレッド」のカラーモードが気に入っている。「街」を表現するにはとても印象的になるので試してみて貰えればと思う。

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fp L リリースと共に登場したカラーモード「パウダーブルー」での撮影についても触れておきたい。パウダーブルーはなんといっても海、空、緑に映える清々しい表現でしょう。

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それに加えて アレクサンドレ・ソエテ氏の写真 にも見られる様に、少しアンダーなシーンにも雰囲気を与えてくれる表現ができ、自分はこれを推奨したい。

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半年という時間を fp L と一緒に過ごしてみて、fp L の「L」に込められている飛躍という意味の「Leap」、自由を意味する「Liberty」というコンセプトが改めて体現されていることが写真を見返して実感した。普段のスナップから本格的な撮影まで多くのシーンで信頼できる存在であり、fp L の自由度は撮り手の可能性を拡張してくれる。今の時代に合った多様性を持ったカメラなのかもしれない。

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SIGMA fp L(Amazon)