SkyDrive JAXA

SkyDriveは2021年8月10日、日本最大の航空機用風洞試験設備を保有する宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)協力のもと、空気がプロペラ(ローター)に与える影響について実機を用いて計測するなどして、開発スピードをさらに加速させると発表しました。

SkyDriveが開発を進める空飛ぶクルマ「電動垂直離着陸型無操縦者航空機(electric vertical takeoff and landing)」は、ドローンのような形状(全長・全幅・全高:約4×4×2m)に、モーター駆動のローターが8個(4か所に2個づつ)備わります。クルマ2台分ほどのスペースがあれば垂直離着陸が可能で、実用化の際には2人乗りできるように設計開発が進められています。

2018年8月には経済産業省と国土交通省が「空の移動革命に向けた官民協議会」を主催し、そこにSkyDriveが構成員として参加している形です。主にタクシーなどの移動手段や、災害時の救急搬送といった用途が見込まれています。2020年8月には屋外で有人飛行試験に成功。2023年の事業化に向け、具体的な運用方法や法整備など、あらゆる面で検討が進められています。

さて、JAXAとは主に「空力特性に関する研究」と「風洞試験によるデータの取得」の2つを行います。

空力特性について、SkyDriveは「機体の開発には、空気がプロペラにどのような影響を与えるかを正確に把握することが、極めて重要だ」とし、プロペラの形状や回転数を最適化し、電力活用の高効率化、飛行の安定化・静音化など、性能の向上につなげたいとしています。

また、任意の速度(風速)で空気の流れを発生させることが可能なJAXAの航空機用風洞試験設備では、大気中を移動している状態を模擬し、対象物体に働く力やその周りの流れを計測する試験を行います。

SkyDrive JAXA
▲JAXAが所有する日本最大の航空機用風洞試験設備
SkyDrive JAXA
▲風洞試験データを確認するSkyDriveメンバー

JAXAと協力する背景について、SkyDriveは「空飛ぶクルマに搭載予定の大型プロペラに関する試験データを収集すべく、JAXAの風洞試験設備で行うことを決めた」とコメント。

そのうえで、「空飛ぶクルマの開発には、風洞試験だけでなく、計算流体力学(Computational Fluid Dynamics)による解析の連携が必要になる。機体を用いた風洞試験や計算流体力学による解析のほか、飛行データの解析を行う」としています。

SkyDriveが目指すサービスとしては、スマホで指定した場所まで空飛ぶクルマが迎えに来て、目的地に到着後は飛び去る──というようなイメージ。「100年に一度のMobility革命を牽引」というビジョンへと着実に進歩を遂げているように思えます。


Source:SkyDrive

Via:経済産業省


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