SkyDrive
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8月28日、トヨタが出資する有人ドローン開発ベンチャーSkyDriveが、世界最小のVTOLを謳うSD-03の有人飛行試験を公開で行いました。場所は豊田市にあるトヨタテストフィールド。

SkyDriveは今年初め、2019年12月に初の有人テスト飛行を実施したと発表していました。その時の写真に写る機体はパイロットの身体がかなり露出しており、頭部の上にロールバーがある程度の簡易なもので見ていて危なっかしい感じがしましたが、今回のSD-03はいまだオープンコクピットながら整形されたボディパネルで覆われていて、見た目の安心感は段違いに進化しています。

非常に小柄な機体は、四隅にローターが1組ずつ計8組が回転し、仮にひとつが故障により停止してもそのまま飛行を継続可能な設計になっています。

今回の試験飛行はわずか4分間、約1~2mほどの高さに浮いた、という程度のものでした。また自律飛行ではなくパイロットが操縦していたものの、姿勢安定制御は自動的に行われていました。

フライングカーの需要としては、都市部の常に道路が混雑しているようなところでのポイントツーポイントの個人輸送が考えられます。SkyDriveはこの「空飛ぶクルマ(正式名称は電動垂直離着陸型無操縦者航空機)」のプロジェクトを2023年度に事業化することを目標としています。

これは日本政府が7月に方針として示した、2020年度策定の成長戦略に基づく「成長戦略フォローアップ案」において、空飛ぶクルマの実現について2020年度中に機体及び運航の安全基準、操縦者の技能証明基準などの制度整備の検討に着手し、2023年を目標に地方で人員輸送のサービスを実現し、その後都市へと利用を拡大していく、との内容に一致します。

SkyDriveは、現在は5~10分程度しかない飛行時間を少なくとも、30分程度までに伸ばせば国外への輸出など収益化への可能性が高まると考えているとのこと。また今回の公開テスト飛行と同日、日本政策投資銀行をはじめとする10社を引受先として、第三者割当増資による39億円の資金調達を実施したと発表しました。

ただ、2023年という事業化、実用化のためにはいまだむき出しのローターなど、安全面でのさらなる改良が必要になるはずです。さらにバッテリーの容量と重量の改善、航空管制との連携、その他インフラ面など、新たな交通として運行していくためには、いまだ課題が多数残されています。

source:SkyDrive
via:TechCrunch