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▲マイファースト5GスマホはGalaxy S20+ 5G(SC-52A)になった

筆者は普段国内外を移動しながらモバイル決済関連の取材を続けているが、用途に応じて使い分けるために日本国内のキャリアで2回線(ソフトバンク、NTTドコモ)、米国のキャリアで2回線(AT&T、Google Fi)の計4回線を維持している。

一番のメインとなるのがAT&T回線で、名刺などを通じて一般に公開している電話番号もこれだ。次が日本国内のメイン回線となるソフトバンク、おサイフケータイ利用のために別途契約しているサブ回線のNTTドコモ、世界中で一律料金でローミングが可能なGoogle Fiという内訳となる。

日本と米国以外ではデータ通信回線がないため、特に海外出張で重宝するのがGoogle Fiであり、1週間などの長期滞在時に現地SIMを購入するまではこの回線でローミングしたデータ通信をテザリングで共有したりしている。GFWのある中国出張で最も活躍するのも、このGoogle Fiだ。

端末と回線の内訳は次のようになる。今回はこのうち、国内メインのソフトバンクiPhoneを除いたすべての端末を5G化するのが目標だ。

  • iPhone 7 Plus(AT&T)

  • iPhone 8(ソフトバンク)

  • Xperia XZ(NTTドコモ)

  • Pixel 3(Google Fi)

Apple Payを使う身としてはFace IDよりもTouch IDの方が好みなので、メインのiPhone 8は手放したくない。iPhone 7 Plusは撮影やメモ取りがメインなので、こちらをiPhone 12 Pro Maxにしたいと考えている。

幸いなことに、AT&TではiPhone 12シリーズの販売促進を兼ねてトレードイン(旧端末の売却と引き換えに新端末を購入)することで700ドル分のクレジットが得られるキャンペーンを実施している。米国では他のキャリアもiPhoneや最新の5G端末に対して似たようなキャンペーンを展開しているが、対象者は当然有効活用すべきだろう。筆者の場合、700ドル対象の端末からは外れているものの、iPhone 7 Plusは350ドルクレジット対象端末であるため、最低でも1099ドルスタートとなるiPhone 12 Pro Maxにはありがたいオファーだ。

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▲米AT&Tで提供されているiPhone 12購入時のトレードインによる700ドル提供キャンペーン
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▲注意事項によればiPhone 7 Plusは700ドル対象外だが、350ドルのクレジットを得られる権利があるという

基本はオンラインで注文と契約処理が可能だが、トラブル時など面倒ごとを避けるにはApple Storeまたはキャリアショップへと顔を出すのが正解だと考える。現在、渡米が難しい状況で、アクティベーションも米国で行うべきだと考えれば、残念ながらAT&T回線の端末の更新はもう少し先延ばしするしかないかもしれない。目標としては、2021年のいずれかのタイミングで渡米できたらすぐに乗り換えるつもりだ。

国内端末とPixelの5G乗り換え作戦

そこで、今回まずはNTTドコモの回線とGoogle Fiの回線を乗り換えることにする。Google Fiで利用しているPixel 3は2021年の途中でサポート切れがやってくるため、乗り換えるなら早めということでPixel 5をオンライン注文しておいた。

仕様上米国モデルを選択する必要があるため、米国のGoogle Storeで注文し、配送先を米カリフォルニア州サンフランシスコの友人宅に指定する。注文したのはPixel 5が発表された直後の日本時間で10月1日だが、米国では日本より発売日が遅い関係で最速でも到着が10月28-29日だという。注文時点ではまだ年内に渡米できる可能性もあったので、「これがマイファースト5G端末になるかも?」とも考えていた。

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▲10月1日時点で配送方法を指定しないといけなかったので、10月末から11月初旬での渡米の可能性も考慮して最速の配送オプションを選択。あとは到着を待つだけだったが……

もう1つのドコモ回線のXperia XZだが、実は最初の時点では2020年中に買い換える予定はなかった。だが9月中旬に「机に置いた端末がグラグラする……」と思っていたら、なんと突然バッテリが膨張してタッチパネルを持ち上げる形で筐体を変形させてしまっていたのだ。

過去、変形した端末でタッチパネルが効かなくなる現象に遭遇しており、新端末へ乗り換えるためにデータのサルベージで非常に苦労した経験があり、至急にも乗り換える必要が出てきた。Xperia XZのリリースは2016年後半で、年末には購入して乗り換えていたので使用期間はおよそ4年弱。寿命とはいえ、9月のタイミングではドコモの秋冬モデル発表を直前に控えていた状況にあり、できれば勢いだけでは買いたくない。とはいえ、XZはおサイフケータイ端末で通勤定期も入っているため、今すぐにも乗り換え先の端末が必要。幸い、同業者のXperia XZ3を一時的に借用することができたので、新端末が発表されるまでの1〜2ヶ月はこれでやり過ごさせていただくことにした。

乗り換え先候補だが、このタイミングで買い換え必須ということなら「5G端末一択、しかもミリ波対応」という条件で選んでみた。Xperiaシリーズは今年の時点ではミリ波対応がないことは把握していたので、ドコモ端末という条件ならarrowsまたはGalaxyに絞られる。

Galaxyでミリ波対応のものはS20+または、10月の時点では未発表だったNote20 Ultraということになるが、ノーマルのS20に比べればどちらもサイズが大きすぎる。S20+でさえ、手持ちの端末で一番大きいiPhone 7 Plusより一回り大きいサイズなので、巨大端末があまり好みではない筆者には悩ましい選択だった。

結局、5倍ズームのカメラ機能を重視していなかったこと、ケースを含めるとサイズが大きすぎるという理由から、ドコモショップでの購入タイミング5分前にS20+を選択。5G契約への乗り換え手続きとともに購入させていただいた。

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11月5日の発表会でアナウンスされたGalaxy Note20 Ultra(SC-53A)。でかすぎるので見送りということに

実のところ、契約を行った店舗ではS20+は1台のみ在庫があるという状態で、カラーもグレーのみ。説明用のカタログからも消えている状態で、おそらくNote20 Ultraが出た段階でノーマルのS20との2台体制でドコモとしてアピールし、S20+はフェードアウトする予定だったのだろう。発売から半年以上経過しているので、仕方がないといえば仕方がないが……。なお、5G契約時には次のようにカバーエリアについて念入りに説明が行われた。

店員:現在、5Gがつながる場所は非常に限られており、思ったようにつながらないことを承知してください。

筆者:問題ありません。そもそも5Gがつながる場所を探すための端末が必要なのです。

店員:そうですか。この店舗も調子が良ければ5Gでつながるのですが。

筆者:調子がよければ……?

店員:はい、調子がいいときに。

5Gとは難儀なサービスだと思いつつ、おサイフケータイの引っ越し作業含め、購入後すぐに喜んで設定を開始した。5Gは主要駅でつながることを知っていたので、購入日の週末に予定していた京都取材で早速試してみることにした。筆者も一度やってみたかったのだ、5Gにつながった状態で速度計測をやってSNSにアップする行為を。

5G端末の実感はないかもれしれない

場所は飛んで京都。新幹線から降りたってすぐ5G表記を確認し、内心ニヤニヤしながらホームから降りずにドコモのスピードテストアプリを起動させてみた。ところが何度やっても下り100-150Mbps程度が限界で、これでは4G LTEのときと大差がない。

土曜日の昼の京都は人も多く、新幹線も満員状態だったので、京都駅に人が溢れていたのも原因かもしれない。実際、人だいぶ減った帰宅日の日曜夜に再度京都駅で計測してみたところ、250-300Mbps程度までは出るようになったので、期待していた1Gbpsにはまるで届かなかったが、それなりの速度が出ていることを体感できた。

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▲5Gの電波を浴びるために京都までやってきた
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▲何度測っても速度が出なかったので、人混みが原因だと判断して帰宅時の人が減ったタイミングで再度計測
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▲当初100Mbpsを超えるのがやっとだったのが、ようやくこれくらいの速度が出るようになった

このように5Gデビュー端末としては満足なダウンロード速度が得られずフラストレーションも溜まっていたが、Galaxy S20+自体は非常に快適な端末で満足している。

特に良かったのがカメラ機能で、当初はまったく期待していなかったGalaxyのこの機能も、紅葉の京都の撮影には非常に相性がいい。広角レンズと合わせ、印象的なカットをいくつも撮影することができた。

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▲全体に色がオーバーに出やすいGalaxyのカメラだが、好天の日の紅葉撮影には非常に適している
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▲0.5倍の広角を使って紅葉を広めにフレームに収める
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▲大原三千院の庭園も広角で印象的に撮影できる

参考までに、Pixel 3とGalaxy S20+で同じカットを撮影してみたので、両者を比べてみてほしい。Pixel 3は標準のフレームがGalaxy S20+より若干狭く、全体の色のトーンが大人しめに出てくる。また、水面と空の色がGalaxy側ではハイライトされており、全体的に紅葉を含んだ景色を引き立たせている。

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▲紅葉の庭園をPixel 3で撮影したもの
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▲同じカットをGalaxy S20+で撮影したもの

Galaxy S20+で不満なところ、その後のPixel 5の行方

利用開始から2週間ほどが経過したGalaxy S20+だが、反応速度も良好で、Xperia XZで感じていたストレスが嘘みたいに解消されている。

とはいえ、いくつか不満がある。1つは画面内指紋認証で、同デバイスでは4つの指紋を登録できるのだが、これの反応が非常に悪くかなりの確率で失敗する。コツとしては認証時に指を「グッ」と強く押し込むことだが、そもそも認識範囲が狭くて分かりにくく、いろいろ指を当てる位置を工夫しても成功率は3割未満というのが実感だ。

画面に貼ったフィルムが原因かと思い、フィルム有無での認証や、フィルムを貼り付けた後に指紋登録を行っていろいろテストしてみたが、そもそも認証機構自体がうまく機能していないという結論づけた。Xperia XZではサイドボタンに指紋認証機構があり、これも認識ミスが多くてストレスだったが、それより酷いという印象である。

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▲画面内指紋認証機能。決済アプリを開くには画面ロックの解除が必要だが、毎回指紋認証で失敗するので割とストレスが溜まる

次がNFCやおサイフケータイのアンテナの位置。Xperia XZは表の面の左上というかなり特殊な位置にアンテナがあったものの、おサイフケータイとして利用する分にはほとんど不満はなかった。ただ、XZは初期不良なのか頻繁にNFC機能が使えなくなるというトラブルがあり、多いときは1か月に数回ほど駅の改札を出られずに困る現象に遭遇していた。

Galaxy S20+ではいまのところそうした問題は経験していないが、アンテナの位置が裏面の中央付近の片側にあり、これが非常にタッチしにくい。理由としては、本体が縦長のデザインになっており、決済端末の読み取り部分の形状によっては本体が引っかかってしまい、リーダーにアンテナを近付けることができない場面に何度か遭遇している。

それでもギリギリの位置まで近付けたり、リーダーそのものを動かしてもらってタッチしたりと工夫しているが、本体がでかすぎる意外な弊害といえるかもしれない。

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▲Galaxy S20+裏面のタッチ用アンテナの位置
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▲こういった配置のリーダーだと端末のアンテナを近付けることができない。ギリギリの位置まで本体を近付けて、FeliCaが反応してくれるのを待つことになる

さて、本来はマイファースト5G端末になる予定だったPixel 5だが、現在まだサンフランシスコの友人宅に鎮座している。友人からは写真とともに「とっとと取りに来い」のメッセージが送られてきており、可能な限り早いタイミングで渡米し、端末を回収後に現在のPixel 3の設定とGoogle FiのeSIMを移し替える予定だ。

Pixel 3についてはカメラ端末として優秀なので、今後もサポート終了までは引き続き使うつもりでいる。

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▲サンフランシスコの友人から送られてきた、配達が完了したPixel 5の入った箱の写真

余談だが、本稿を書いている11月中旬のタイミングでGoogle StoreからBlack Fridayのお知らせが届いており、筆者が購入したPixel 5のUnlocked版について50ドル割引を開始するとのオファーが記されていた。結論からいうと、5G端末を入手できないどころか、手元に届く前に割引が開始されてしまったわけで、非常に悲しい思いをしている。次回の渡米ではiPhone 12 Pro Maxを必ず入手するとともに、Pixel 5をとっととセットアップしてこれまでの遅れ分を取り返したいところだ。

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▲11月中旬に筆者に届いたBlack Fridayのオファー。購入だけしていまだ入手できていないPixel 5がもう割引販売されている