世界最小フルサイズ一眼、ソニーα7Cは21万円前後、10月23日発売。ウワサ通りの小型ミラーレス機に

α7 IIIよりは若干ですが安価に

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年09月15日, 午前 10:36 in alpha7c
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ここ数日、カメラ好きの間で大きなウワサとなっていたソニー製小型一眼『α7C』が、日本での正式発表となりました。

発売日は10月23日。市場推定価格はボディのみが21万円前後(税別)、レンズキット(同時発表の『FE 28-60mm F4-5.6』がセット)が24万円前後(同)となります。ボディカラーはシルバーとブラックの2色展開です。

発表前のウワサでは、既発売の『α7 III』より高価となるとの観測がありましたが、それは(ほぼギリギリですが)外れたこととなります(α7 IIIの発表時推定価格はボディのみで23万円前後)。


▲ボディの天地長さは、α6600などと同様に「Eマウントでほぼサイズが決まる」サイズ感に

最大の特徴は、いわゆる35mmフルサイズイメージセンサーを搭載したカメラとしては小型・軽量となる点。ソニー側の発表では、「“フルサイズCMOSイメージセンサーを搭載し、光学式ボディ内手ブレ補正機構を内蔵したデジタル一眼カメラとして”世界最小・最軽量」としています。

レンズマウントはもちろん、NEXシリーズ、そしてα7/9シリーズから継承するEマウントです。

▲天面側の操作系は撮影モードと露出補正ダイヤルを中心とした、比較的落ち着いた構成に

実際の本体サイズは約124.0×約71.1×約59.7mm(幅×高さ×奥行)、ボディ重量は約509g。ソニー側は「APS-Cセンサー搭載モデルの『α6600』とほぼ同等」とアピールします。

▲α7 IIIとの大きさ、重量比較(公式製品ページより)。改めて並べられると、想像以上の差と呼べそうです(とくにボディ重量は)

現行モデルで性能が近い『α7 III』(126.9×95.6×73.7mm/約650g)と比較すると、一回り以上とも呼べそうなほどの小型化に。重量も141gと、かなりの差となっています。

なお詳細に見ると、α6600は約120.0×66.9×約69.3mm、重量は約503g。なので本機は容積比では約10%増、質量比では約1%増となります(リリースでもきっちり紹介されています)。

▲背面側の操作系は、α6600と比べてさえもシンプルな印象。ある意味で“新シリーズの初代機種”感もあります

sony alpha7C
▲小型化を支えるのが、新開発のシャッターユニット。なおシャッターカーテンはカーボンファイバー製とのこと

そうした小型・軽量化を支えるのが、心臓部となるユニットの新規開発です。とくに世界最小・最軽量の条件ともなっている光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構(効果は公称で5.0段)やシャッターユニットなどが新設計となっている点は、実際の撮影にどう影響するのか楽しみなところでしょう。

またボディ材質に関しても、トップ/フロント/リアカバーなどに重量で有利なマグネシウム合金を採用。また堅牢性の確保に関しても、外板で全体を支えるタイプのモノコック構造ベースとした点などにより確保しています。


▲使用するバッテリーは“Zバッテリー”ことNP-FZ100。大容量により、高いスタミナ性能を支えます

イメージセンサーの画素数は、α7 IIIなどと同じく、約2420万画素。ソニー得意の裏面照射型CMOSイメージセンサー『Exmor R』に属するモデルを搭載します。

その相棒となる画像処理エンジンも、最新世代となる『BIONZ X』を採用。

静止画時の最大ダイナミックレンジは約15ストップ、常用ISO感度は100~51200(拡張時50~204800)と、現行の35mmフルサイズ・ミラーレス一眼として相応の性能を確保。α7シリーズが得意とする、暗所でもノイズの少ない高感度撮影や、明所と暗所が入り交じった光源状態での破綻の少ない描写性能も継承します。

小型ながらバッテリー駆動時間にも配慮。CIPA規格準拠で、ビューファインダー使用時約680枚、LCDモニター使用時約740枚の撮影が可能なため、「フルサイズミラーレス一眼カメラとして業界最大のスタミナ性能」と謳います。なお適合バッテリーは、いわゆる“Zバッテリー”こと『NP-FZ100』です。

▲AF関連処理では、AI(というより機械学習)による強化により、被写体追尾性能などを向上した点をアピール

そしてもう一つの特徴が、オートフォーカス(AF)に関する機能の豊富さと、性能の高さ。

従来モデルでも評価の高い『リアルタイム瞳AF』機能はもちろん搭載。機械学習を活用した物体認識アルゴリズムの採用により、狙った被写体に対するリアルタイムトラッキング性能の高さをアピールします。

ハードウェア面でも、像面位相差検出AFセンサーの測距点は693ポイント/撮像エリアの約93%をカバーし、コントラスト検出AF枠も425点と多数。暗所環境に関しても、公称でー4EVでのオートフォーカスが可能とアピールします(F2.0レンズ使用時、ISO 100相当)。

これらのAF関連性能により、AF/AE追従での連写速度は約10コマ/秒。電子シャッターを使用するサイレントモードでも、同じく10コマ/秒の連写が可能となっています。

昨今競争が激しい動画撮影機能に関しては、6K相当の情報量を凝縮した高解像4K動画記録に対応。ソニーが先行したHLG(Hybrid Log-Gamma)方式のHDR撮影や、S-Log対応といった機能も、もちろんサポートします。

▲事前のウワサでも焦点の一つだったメモリーカード仕様は、妥当なSDカード×1基構成に。なおUSB端子はもちろんType-Cです

記録メディアは、フルサイズSDカードのシングルスロット。UHS-II対応で、同規格のカード使用時の連続撮影可能枚数は223枚です。


▲『FE 28-60mm F4-5.6』はローンチ時キットレンズだけあり、非撮影時ではα7Cとちょうど良いサイズ感。なお単品では「2021年春発売予定」とかなり先となります

レンズキットにも含まれる『FE 28-60mm F4-5.6』(SEL2860)は、小型のEマウント用標準ズームレンズ。単体での希望小売価格は6万円(税別)で、発売予定は「2021年春」とちょっと先となります。

最大の特徴は、こちらも“35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラ用の交換式ズームレンズとして”世界最小・最軽量である点。リトラクタブル機構(いわゆる沈胴式)の採用により、運搬時は全長45mmにまで短縮できます。

基本性能面としては、普段使いに適した28mm-60mmという焦点距離と、画面周辺部までの高い解像性能、「最新のフルサイズミラーレス一眼カメラのAF性能を最大限に引き出す、高速・高精度・高追従かつ静粛なAF駆動」をアピールします。


手に持った状態では、後期NEXシリーズ(NEX-7や6)の系統を感じるシルエットに。やはり“NEXシリーズ10周年記念”としての意味合いもありそうに思えます

このようにα7Cは、ウワサ通りの「α7 IIIに近い画質と機能を、α6600サイズの本体に凝縮した小型の35mmフルサイズイメージセンサー機」と呼べる製品。

モデル名のCはズバリ「Compact」から、とのことですが、単に小型化を優先したモデルというだけでなく、むしろ相反する性能や機能とのバランスを重視したようにも感じられる仕上がりです(なお蛇足ですが、7とCの間にスペースは入りません)。

(実は)α7シリーズとしては初となる2色のボディカラーと合わせて、従来・現行機とはひと味異なったモデルとしたい――という気概は十分。

良い意味でウワサとは異なり、α7 IIIより若干ながら安価となった価格と合わせて、絶好調のシリーズをさらに加速するモデルとなるのか、注目したい存在です。

Source:ソニー α7C 製品ページ

 
 
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