ソニーのEV「VISION-S」が、2020年12月よりオーストリアで公道試験を開始しました。完全オンラインで開催中のデジタル見本市「CES 2021」で明かされました。

発表によると、開発活動が次のステージに移行したことから、技術検証のための公道走行をオーストリアで開始しました。CES 2021にあわせて公開された動画では、ソニーの独自ドローン「Airpeak」を使って撮影された公道試験の様子を確認できます。

「VISION-S」は、ベンツやBMWなどの開発と生産を請け負うマグナ・シュタイアとソニーが共同開発したEVです。ソニーのイメージング・センシング技術を搭載し、レベル2自動運転に対応するほか、将来的にはレベル4自動運転の実装を目指しています。

ソニーの強みであるエンターテイメント性も特徴の1つ。各シートに内蔵したスピーカーで360°の立体音響を楽しめるほか、映画も鑑賞できる超横長のディスプレイを搭載。来る自動運転社会に向けて、移動中も快適に過ごせるように設計されています。

EVはガソリン車に比べて構造が簡素で、新規参入が容易なことから、新興メーカーや異業種の参入が今後も相次ぐとみられています。アップルも今年3月までに韓国ヒュンダイ自動車と「アップルカー」の生産契約を締結予定とロイター通信が報じています。

ソニーは「VISION-S」について、単なるプロトタイプで市販は未定としていますが、ソニーをはじめとした異業種の参入や、現在のスマートフォンのようにEV部品の汎用化が進むことで、近い将来の自動車業界は一変している可能性があります。

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Source:ソニー