ソニーPCLは4月12日、都内の撮影スタジオ「東宝スタジオ」にソニー製の8K/440インチの Crystal LED ディスプレイシステムを設置し、「バーチャルプロダクション」の手法を使った制作ソリューションについて、研究開発を行うと発表しました。

バーチャルプロダクションとは、後方の巨大ディスプレイに3DCGの背景映像を表示し、その手前に物や人物を配置することで、ロケ地まで出向かなくても、現地で撮影しているかのような映像を制作できるというもの。

この仕組みをもう少し具体的に説明すると、現実空間をスキャンして仮想的なジオラマのようなデータを作成し、そのデータとカメラが同期することで、背景と現実空間の物体や人物が一体化したような映像をかんたんに撮影できます。

また、透過や映り込みなどの表現も容易になるほか、グリーンバックのように緑色を抜く後処理が不要なため、編集時間の短縮につながるのもメリットです。

4月12日の発表によれば、スケール感のある多角的なバーチャルプロダクション手法の研究開発はもちろん、同手法を活用したCM、ドラマ、映画などの映像制作が可能となるそうです。

なお、今回の研究開発は、ソニーPCLがスタジオブロス、モデリングブロスとの3社で進めてきた「LAB.」活動の一環として行うもので、2020年8月からソニーPCL本社で展開されている”VIRTUAL PRODUCTION LAB”におけるゲームエンジンを活用した映像表現の追求や、映像ソリューション開発の加速を目的としています。

Source : ソニーPCL