PlayStation
REUTERS/Benoit Tessier

ソニーが英国の小売店からPlayStation Now(PS Now)のプリペイドカードを回収し始めたことが明らかとなりました。この動きは、マイクロソフトのXbox Game Pass対抗のため準備中と噂の定額ゲームサービス「Spartacus(スパルタクス)」が2022年内に開始される兆候ではないか、との注目が集まっています

ことの発端は、米テクノロジーサイトVentureBeatが「ソニーが英国の小売店に、すべてのPS Nowカードを店頭から撤去するよう指示した」と報じた記事です。また米国やカナダでも数週間前から店頭やオンラインストアで同様の対応が始まっていると伝えられています。

この記事についてPlayStationの広報担当者は「全世界的にPS Nowのギフトカードを廃止し、PS Nowの支払いにも使えるPlayStationギフトカード(ストアカード)に注力しています」と回答しています。つまりPS Nowカードを回収したことは否定せず、汎用のストアカードに統一しているだけだと主張している模様です。

しかしBloombergのJason Schreier氏は、この動きがスパルタクスの開始に向けたソニーの準備であり、サービス開始時期は「4月なら予想外ではない」と推測しています。同氏は以前もスパルタクスが2022年春に向けて準備中であり、本サービスがPlayStation Plus(PS Plus)とPS Nowを統合したものになる可能性があると述べていました

またSchreier氏が見たソニーの文書によると、本サービスは3つの層に分かれているもの。最下層はいまのPS Plusと同じ内容となり、次の層はPS4タイトルの「大きなカタログ」が追加され、最終的にはPS5のゲームを提供。さらに最後の層では「拡張デモやゲームストリーミング、そしてPlayStation(初代PS)、PlayStation 2(PS2)、PlayStation 3(PS3)、PlayStation Portable(PSP)のクラシックゲームのライブラリ」に遊べる見込みと説明されていました。

ライバル陣営のXboxゲームパスは『Halo Infinite』や『Forza Horizon 5』を初めとするファーストパーティ(MS傘下にある開発スタジオ制作)タイトルを発売日から提供しており、「ゲーム業界で最もお得なサービス」として注目されています。MSは2021年1月時点でゲームパスの加入者数が1800万人に達したと報告しており、ソニーが対抗策を講じることは自然といえます。

ちなみに、スパルタクスとは共和政ローマ期の剣闘士で、「スパルタクスの反乱」を率いた人物です。この名前には、MSの攻勢に対して逆襲ののろしをあげる意図が込められているとも推測されます。

とはいえ、SIE社長兼CEOのジム・ライアン氏はファーストパーティのゲーム開発費が1億ドルをはるかに超えることがざらにあるため、新作ゲームを定額ゲームサービスに含めるのは持続不可能だと語っていたことがあります

もしも2022年春にスパルタクスがサービス開始されたとしても、ソニーが『Horizon Forbidden West』など注目度の高い独占タイトルを発売初日から提供するとは考えにくいことでしょう。そこではゲームパスに対抗せず、初代PSやPS2、PS3やPSPといった現世代ゲーム機では遊びにくい過去のゲームライブラリを有効活用していくのかもしれません。

Source:VentureBeat

via:Tom's Guide