10月30日、国内SIMフリーモデルのXperia 1 II (XQ-AT42)がついに発売となりました。

8月に発表され、手に入れるまでの2か月とちょっとがこんなに長く感じるとは……。

Xperia 1 II は、国内では今年の夏から発売されており、筆者もすでにパープルを手に入れているにもかかわらず、同じ機種でここまで待ち焦がれるとは思いもよりませんでした。

違いは、国内で利用できるNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天をはじめMVNO各社のSIMカードをそのまま使える国内SIMフリーモデルとしての便利さに加えて、2枚のSIMカードを差し込んで使い分けできるデュアルSIMに対応する点です。

国内キャリアから販売されている Xperia 1 II の場合、プロセッサーはSnapdragon 865 5G、メモリは8GB、ストレージは128GBです。

それに対して、国内SIMフリーモデルの Xperia 1 II は、プロセッサーは同じもののメモリは12GB、ストレージは256GBという構成です。ストレージが2倍の容量になることに加えて、メモリも1.5倍です。

ストレージは、microSDカードで容量を補填できるとは言え利便性を考えれば大きいにこしたことはありません。メモリーについても、他社のフラッグシップAndroidに追いついてくれたことはXperiaユーザーにとってはとても嬉しいポイントです。

改めて、Xperia 1 II は、アスペクト比21:9の約6.5インチの4K有機ELディスプレイ(3840x1644ピクセル)のCinemaWide(シネマワイド)ディスプレイを搭載するスマートフォンです。縦長ボディということもあり、6.5インチという大画面でもスリムで持ちやすいというのが特徴です。

防水(IPX5・IPX8)や防じん(IP6X)、おサイフケータイもワイヤレス充電も搭載。本体サイズは約72x166x7.9mm。質量は181g。

独自に用意された限定カラーのフロストブラック

先にコールドモック(商品見本)でその色味は確認していたつもりでしたが、実物はさらにかっこいいです。

フロストブラックを手にとってみると、背面は落ち着いたマットなブラックで、その質感はモックにあったようなチープさを感じません。

磨りガラスのようであり金属の重厚感も感じられて、ひんやりとした手触りと薄い板に凝縮したプロダクツ感が物欲をそそります。

また、サイドにある指紋センサー&電源ボタン、ボリュームキー、シャッターキーなど、ハードボタン類も全てフロストブラックと同色です。

強化ガラスである本体の前面と背面と、メタル素材のサイドのフレームがきれいにつながり、カラーの差異もなく全体的な統一感があります。

背面には、デザインを阻害するロゴや注釈などはなくソニーロゴとXperiaロゴのみ。

中央のソニーロゴは印刷ではなく、背面のロゴ以外にマット処理を施すことで、ロゴの部分だけが光沢が残り、光の当たり方によっては黒く浮き出るように見えます。

Xperia 1 II

ボディから少しせり出した背面のトリプルカメラを見ると、フロストブラックのボディの中で唯一色を放っている赤いカラーのZEISS(ツァイス)レンズ とT*(ティースター)コーティングを示すアイコンを確認できます。

暗がりで撮影する場合にはフォーカスの精度を手助けしてくれる3D ToFセンサーも備わっています。

通常のブラックは周囲を反射する光沢感があるかわりに指紋が付きやすいという印象がありましたが、それに対してフロストブラックは指紋がつくものの目立ちにくいといった違いもあります。

あくでもカラーは好みの差ですが、先に発売された Xperia 1 II の光沢のあるブラックとは大きく印象が異なります。

本体上部には、3.5mmイヤホンジャックを搭載。左右の音の混ざりを従来比で約10分の1まで低減というのも有線のアドバンテージでもあり、やはりゲームプレイでも遅延ゼロという強みを生かせます。

ちなみに、ハイレゾ相当にアップスケーリング「DSEE Ultimate」も搭載されていて、音楽プレーヤーとしての利用価値もあります。

底面にあるUSB Type-Cは、以前のXperiaではふさがれていた、HDMI出力や有線LAN接続もアダプターを経由して利用できます。

しかも、「ゲームエンハンサー」アプリの「HSパワーコントロール」をオンにすることで、USBケーブルを接続してもバッテリーへの充電はせずに、本体に直接給電といったことも可能。たとえば電源に接続したままゲームを長時間プレイできるといったメリットがあります。

年末に近づくと、新しいモデルとしてコンパクトながらも Xperia 1 II と同等の性能を持つ「Xperia 5 II」が登場するタイミング。だいたいこの新しく出たモデルのほうが求心力が増すのが通例ですが、それにもかかわらず Xperia 1 II フロストブラックの魅力は全く引けを取りません。

キャリアモデルの発売から4か月遅れであっても、メモリとストレージの容量の増量や、国内キャリアのどのSIMを入れてもしっかり電波を掴んでくれる安心感と、デュアルSIMで運用できる便利さ、そして余計なアプリのないプレーンな本体。

ダメ押しで、限定であるフロストブラックをチョイスできると考えると、往年のXperiaユーザーとしてはこれほどまでに魅力的なモデルはないでしょうか。