SpaceX
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宇宙ロケットはペイロードを軌道へ運んだり、さらにその向こうへ送り出すために使われます。SpaceXのFalcon 9ロケットは、リフトオフで使う1段目ブースターを地上に着陸させての再利用を実現していますが、大気圏外まで上昇するそれ以降の部分に関しては、落下時に受ける高熱で消滅してしまうのが普通です。

しかし、3月25日に打ち上げられたFalcon 9ロケットは、その2段目ブースターが落下する際に非常に明るく発光するのが地上でも多数目撃されました。そしてその一部の大きな塊はワシントン州の農家の敷地内に落ちてきたとのこと。

1.5mほどの大きさを持つ2段目ブースターのヘリウムタンクは、落下の際に燃え残り地面に深さ10cmほどの穴を作りました。幸いにもけが人はなく、土地の所有者は「ウチの畑におそらくロケットの一部が落ちてきた」と、地域の保安官事務所に連絡を入れました。保安官事務所はSpaceXにコンタクトを取り、やってきた回収チームはそれが間違いなくFalcon 9の一部だと確認し、それを回収したとのことです。おそらく、その部品は廃棄されることになります。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの学者ジョナサン・マクドウェル氏は、当時落下する2段目の動きを監視していました。大気圏への再突入は驚くことではなかったものの、その落下地点を正確に予測することは困難だとしました。

滅多にないことではあるものの、宇宙ロケットの部品が近くに落ちたときはうかつに近づいたり、触れたりしてはいけません。ロケットは特殊な薬剤や燃料を使うことが多く、発生している煙やガスを吸い込んだり、皮膚に直接触れたりすると、健康を害したりやけどを負ったりする可能性があります

またSpaceXのイーロン・マスクCEOは、以前はFalcon 9の2段目ブースターも再利用したいと考えていましたが、あまりにコストがかかるとのことで、しばらく前に計画を断念、他の開発にリソースを割り当てなおしています。

Source:Newser
via:BGR