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民間宇宙船による飛行士輸送定期便の第1便が国際宇宙ステーション(ISS)に到着。日本時間17日13時13分、無事にドッキングが成功しました。宇宙船"Resilience(レジリエンス)"号こと SpaceX Crew Dragonには日本の野口聡一飛行士をはじめ4名の飛行士が搭乗しており、このあとハッチを開いてISSに乗り移ることになります。

当初8月に予定されていたCrew-1ミッションは、ほかのISS輸送便との兼ね合いや天候その他の理由によって度重なる延期に見舞われ、11月も中旬になった昨日11月16日にようやく打ち上げとなりました。

先にDemo-2ミッションで試験的なISSへの飛行士の到達と帰還はあったものの、今回の打ち上げはSpaceXにとって初の商業人員輸送となっただけでなく、NASAにとっても9年ぶりの米国製の宇宙船によるISSへの宇宙飛行士輸送。自力での人員輸送を本格的に再開する第1歩となった点で非常に大きな意味を持つものとなったはずです。

日本時間11月16日朝に打ち上げられたFalcon 9ロケットは”いつものように”順調に大空へと舞い上がり、ほどなくして1段目ブースターを分離、ブースターもいつもどおり会場のドローン船に着艦。Crew Dragonはロケット2段目の分離も問題なく終え、その後ISSの元へと向かう丸1日少しの旅路につきました。

日本時間17日13時すぎ、じわじわとISSへと接近するCrew Dragonは安定感を保ったままドッキングを終え、ライブ中継を見守る世界中の人々に安堵をもたらしました。そして記事執筆時点では、Crew DragonとISS双方のクルーはISSに通じるハッチを開ける作業に移っています。

マイケル・ホプキンス、ヴィクター・グローヴァー、シャノン・ウォーカー、野口聡一、4人の飛行士によるCrew-1ミッションは、2021年春までISSに滞在し、例によって様々な実験や調査を行う予定。野口飛行士は、ヒトのiPS細胞から作製した肝臓細胞の微重力環境における培養の様子を調べる再生医療分野の実験から、宇宙船内で紙や布、宇宙船内で使用される素材がどのように燃えるのかを調べる、宇宙旅行時代の災害に備える実験などを行います。またローソンや日清食品が開発した「からあげクン」、「焼きそばU.F.O.」の宇宙食バージョンの試食も予定に含まれています。

source:NASA