SpaceX Crew DragonがISSより帰還。民間初、米国の宇宙船として9年ぶりの有人飛行

歴史的ミッション完了

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年08月3日, 午後 01:00 in NASA
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SpaceXが初めて宇宙飛行士を乗せて打ち上げたCrew Dragon宇宙船が、国際宇宙ステーション(ISS)から無事に帰還しました。これによって、Demo-2と名付けられたCrew Dragonの最終的な試験ミッションが完了し、次回から正式な商用ミッションが開始されることになります。

Demo-2ミッションは5月30日に打上げを実施し、2人の飛行士はそのままISSへのドッキングを成功させ、およそ2か月軌道上に滞在したのち、乗ってきた宇宙船に再び乗り込み、帰還しました。

これは2011年にスペースシャトルが退役して以来はじめての、米国の宇宙船による有人宇宙飛行でした。また、米国の宇宙船が海上着水で帰還するのは45年ぶりだったとのこと。

細かい話をすれば、2018年12月にVirgin Galacticが操縦士を乗せたSpaceShipTwoで宇宙飛行を行っています。しかし、これは準軌道(もしくは弾道)飛行と呼ばれるものであり、高度は82.7kmでした。これに対し、Demo-2ミッションはISSが地球を周回する高度400km前後にまで到達しています。ちなみに、米空軍の定義では高度80kmからが宇宙空間。一方国際航空連盟は高度100km以上を宇宙空間としています。

現在、米国ではボーイングもCST-100 Starliner宇宙船を開発しており、NASAはSpaceXとボーイングの民間2社でISSへの低コストな商用人員輸送の実現を目指しています。ただ、CST-100は2019年暮れに行った無人飛行試験の際、システムの動作タイミングがずれる現象によりISSへのドッキングを見送っており、現時点ではSpaceXが先行する格好になっています。

SpaceXの社長兼COOのグウィン・ショットウェル氏はCrew Dragonが無事帰還したことに際し「数か月にわたる不安のとあとに大きな安堵感を得ることができ、今日は特別な日になりました」と述べました。そして「私たちは今日という日を、アルテミス計画でさらに困難な課題を乗り越え、将来の火星到達のための、足がかりとしなければなりません」としました。

なお、Demo-2ミッションが成功したことで、今後SpaceXはCrew Dragon宇宙船によるISSへの商用人員輸送を開始することになります。そしてその第1便となるCrew-1(USCV-1)ミッションには、日本の野口聡一飛行士の搭乗が決まっています。

source:NASA
via:Ars Technica


 
 
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