GeneBlevins/ reuters
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※記事末尾に追記あり

SpaceXは日本時間12月8日23時から、Starship SN8の高高度弾道飛行試験を行います。11月30日と言われていた試験は結局気象条件などの問題で行われず、今日の日付での実施となりました。この試験打上げではStarship SN8プロトタイプが高度12.5kmまで上昇し、「このサイズのロケットとしては初」という着陸帰還操作も行います。

この飛行では、宇宙船が供える3つのラプターエンジンの性能から、ボディフラップを含めた全体的な空力性能、推進剤燃焼の管理方法までさまざまな項目を試験します。

イーロン・マスクCEOは2019年9月にStarshipの「有人飛行を1年以内に実施したい」と述べていましたが、例によってその自主的な期限は余裕で過ぎ去っています。それでもこの大型ロケット開発は着実に進歩を遂げてきました。

今回打上げのSN8プロトタイプはこれまでの試験用プロトタイプにはなかったノーズコーンを最上部に取り付けており、Starshipの最終的な形状に一段と近づきました。この月曜日には完全極低温試験(Wet Dress Rehearsal:WDR)も問題なく完了し、今度こそ準備は順調のように見えます。

なお今回の高高度飛行試験は、もともとは20kmが予定されていましたがその後15kmに改められ、今回は12.5kmとだんだん低くなっています。今回15kmから12.5kmに変更された理由は、NASASpaceFlight.comよると、上昇を終えたあと着陸に向けた操作に転じる際の、上空での風の影響を考慮したためとのこと。

着陸動作についてはボディ側面のフラップがピッチ・ヨー・ロールをきちんと制御できるかを確認します。そしてマスクCEOは機体が垂直に上手く降り立てることを期待しているであろうものの、失敗して着陸パッドに大穴を作ってしまうかもしれないとも述べています。早期に失敗がはっきりしたときは、SN8を海に落下させるオプションも用意しているとのこと。

SpaceXは、Starship SN8の試験打上げをライブ配信します。日時は日本時間今日8日の23時から。

Starshipプロトタイプは今後、すでに形になっているSN9以降も準備されていますが、まずは今回のSN8の成功が、ひとつの重要なステップになります。

※12月9日追記
たび重なる遅延の末、SpaceXは日本時間9日の朝7時半ごろに打上げカウントダウンを行ったものの、何らかのトラブルによりリフトオフの1.3秒前に今回の試験は中断されました。SpaceXは打上げの機会は水曜および木曜にもあるとしています。

Spacex(YouTube)
Spacex(YouTube)

source:SpaceX