Steve Jobs
Tony Avelar/AFP/Getty Images

アップルとEpic GamesがApp Storeの手数料を巡って争う訴訟にて、様々な機密資料が証拠として提出された結果として、訴訟となんの関係もない「アップルとFacebookが初代iPadアプリで揉めていた」などの事実がなぜか発覚していました

そんな数々の「証拠」の中からスティーブ・ジョブズ氏の電子メールが発掘され、アップルが2010年に「iPhone Nano」なるデバイスの開発を検討していたことが明らかとなりました。

The Vergeが証拠の山の中から発見したメールは、アップルの故スティーブ・ジョブズCEOが、iPhone 4発売から数ヶ月後の2010年10月に同僚の幹部らに送ったものです。その内容は2011年に向けた複数のビジネスプランで構成されており、ジョブズ氏は部下達にアップルのアイデンティティや最善のセールスポイント、さらに「Googleとの聖戦(Holy War with Google)」を考えて欲しいと要望しています。

その中に「iPhone - Joz & Bob」つまり現在のアップル幹部であるグレッグ・ジョスウィアク氏(製品マーケティング担当VP)と元幹部のボブ・マンズフィールド氏(元テクノロジー担当VP)に宛てた、iPhoneのロードマップに関する記述がありました。ジョブズ氏はそこで、2011年にはアンテナを改良し、性能やカメラ、ソフトウェアを向上させた「プラス」バージョンのiPhone 4を発売したいと述べています。アップルは実際にこの計画を実行し、iPhone 4Sを発売していました。

さらにジョブズ氏はメールの最後の部分で「iPhone Nano計画」を挙げており、「コスト目標」と「show model (and/or renderings) - Jony」(おそらく元デザイン最高責任者ジョニー・アイヴ氏による試作とレンダリング)」という注釈を付けているのが興味深いところです。米MacRumorsによれば、2009年~2011年にかけて「iPhone Nano」の発売が噂されていたそうですが、実現には至っていません。

またジョブズ氏はメールの別の箇所で「3GSに代わる、iPod touchをベースにした廉価版iPhoneモデル」を作りたいとも述べています。これが上記のiPhone Nanoを意味しているのか、それともまったく別のデバイスなのかは不明です。

もしも「iPhone Nano」が本当に開発されていたのであれば、それは2014年のiPhone 6 Plusに先がけて「単一サイズではないiPhone」や「iPhoneの後ろに“mini”や“Plus”を付けた命名法」が検討されていたことになります。

またジョブズ氏はiPhoneが1つのサイズに限ることにこだわりがあったとの憶測もありますが、故人には大きな端末や小さな端末を用意してユーザー層を広げようとする柔軟さがあったのかもしれません。

Source:The Verge,SCRIBD

via:Macrumors