Engadget
Engadget

ここしばらく、アップルは自動運転車の製造に関して、ヒュンダイおよび傘下の起亜自動車と交渉を進めているといううわさが正式発表もないのにしきりに取り沙汰されていました。しかしどうやら、アップルと韓国の自動車メーカーとの交渉は物別れに終わったかもしれません。

アップルとヒュンダイに関しては、当初は傘下の起亜自動車がジョージア州にもつ工場で電気自動車のプラットフォームを製造し、これにアップルが必要なハード/ソフトウェアを追加、2024年には発売する方向で交渉が進んでいることが関係者の話として報じられていました。

しかしReutersが「問題に詳しい人々」による情報として伝えたところでは、単なるアップルの委託製造業者に成り下がることに対する内部からの反対は非常に大きかったとのこと。

そしてヒュンダイおよび起亜はそれぞれが規制当局に提出した書類において、「複数企業から自動運転EVの共同開発の誘いを受けてはいるものの、いずれも初期段階であり決定した事実はない」と記し、初期の報道を否定し「いまはアップルとは協議していない」ことを示しました。

ヒュンダイはグループ企業内で鉄鋼を調達でき、エンジンやトランスミッション開発から車体その他までほおすべてを内製できる態勢を持っています。その幹部は1月、Reutersに「われわれは他社のために自動車生産を請け負う会社ではない」と答えていました。

Bloombergの8日の記事では、アップルとヒュンダイの交渉は数週間前にはすでに停止していたと伝えられました。そしてアップルはその間、日本の自動車メーカー(日経報道によると少なくとも6社)と交渉を進めていて、各社に設計、開発、生産を分担させようとしているとのこと。これもアップルにとっては合理的な話かもしれないものの、本当にそのような話を持ちかけられているのなら、日本の自動車各社がどんな顔で応対しているのかは少し見てみたい気がします。

なお、伝統的に未発表の事柄についてはコメントしないのがアップルのポリシーであるため、Project Titanにまつわる話はいずれもうわさとして伝えられているに過ぎません。それでも、ヒュンダイとの件についても「複数企業からの誘い」にアップルが含まれている可能性はあり、今後再び交渉が再開される可能性もゼロではないはずです。

Source:Reuters, Bloomberg, Nikkei Asia