容量をアップさせながら3.5インチへと小型化したリムーバブルディスク「SQ310/SQ327」:スイートメモリーズ File018

SyQuestがまだ輝いていた頃

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
宮里圭介(Keisuke Miyasato), @miyasa
2020年06月15日, 午前 07:00 in sweetmemories
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[名称] SQ310/SQ327
[種類] HDD
[記録方法] 磁気記録
[サイズ] 3.5インチ
[容量] 105MB/270MB
[登場年] 1993年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

連載:スイートメモリーズ

「SQ310」「SQ327」は、1993年頃から登場したSyQuest社の3.5インチリムーバブルHDD用カートリッジ。それまで主力だったのは5.25インチのカートリッジ(44~200MB)で、DTP需要などによって1980年代後半から1990年の頭までは好調だったものの、低価格なBernoulli Diskの登場や、互換カートリッジの販売などによって徐々に売り上げが落ちていきました。

この互換カートリッジを製造していたのはフランスのNomai、輸入販売していたのはIomegaです。SyQuestは1993年にIomegaに対して訴訟を行ない、ロイヤリティを受け取るという内容で和解したようですが、収入源が減ることになるのは変わりません。

この互換品対策……というわけではないと思いますが、ちょうど時期を同じくして登場したのが、3.5インチへと小型化した新モデルの「SQ310」と「SQ327」です。SQ310は105MBとなるカートリッジで、1993年に登場。SQ327は1994年に登場し、容量は2倍以上、そして5.25インチの旧製品を超える270MBという大容量を実現していたのが特長です。

基本的に企業向けということもあって、一般への普及はほとんどありませんでしたが、このあたりから日本でもSyQuest製品が入手しやすくなってきたようで、入手したメディアも日本語パッケージでした。

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カートリッジはシンプルなもので、約97×98mmという、ほぼ正方形。5.25インチのカートリッジとそっくりで、そのまま小型化したかのような外見です。

ただし、内部のディスクを守るシャッター部分は大きく変わっています。5.25インチのカートリッジでは横方向へのスライド式だったものが、この3.5インチのカートリッジでは、端のレバー部分を押し込むことで扉のようにガバっと開くものとなりました。

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この写真も、レバー部分に爪楊枝を挿し込んでから撮影しています。プラッターは1枚。見ての通り面ごと開いてしまうだけに、ホコリやゴミの混入が少し怖いですね。

SQ310やSQ327は登場時こそ大容量かつコンパクト、そしてHDD譲りの高速性という性能面でのメリットがありましたが、直後にIomegaからZIPが登場すると、価格面から苦戦を強いられました。

これに対抗するため、SyQuestは個人向けモデルとして「EZ135」という製品を投入するのですが……それはまた別の機会で。

参考:
Syquest Technology Inc 1996 Annual report 10-K/A, SEC.report
SyQuest 3.5-inch (105/270MB) (1993-1998), Museum of Obsolete Media
PC MAGAZINE JULY 1994 - P48, Google books
InfoWorld JUNE 1994 - P38, Google cooks
業界に痕跡を残して消えたメーカー リムーバブルディスクの元祖SyQuest, ASCII.jp

連載:スイートメモリーズ

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