AirTag
James D. Morgan via Getty Images

アップルの落とし物追跡タグAirTagが車泥棒に悪用される事件が(少なくとも海外では)増えていることは、先日もお伝えした通りです。そのAirTagが水着モデルの女性をストーキングすることに使われ、約5時間にわたって追跡されたとの証言が伝えられています。

米スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)』の水着モデルであるブルックス・ネイダー(Brooks Nader)さんは先週の夜、友達とバーホッピング(はしご酒)を楽しんでいるとき、見知らぬ人によりコートのポケットにAirTagを入れられ、5時間にわたって追跡されたとInstagramで報告しています。

ネイダーさんはコートを椅子の背にかけていた時間があり、その間に誰かがポケットにAirTagを入れた可能性があると推測しています。それに気づいたのは、iPhoneから「見知らぬアクセサリーが一緒に移動している」と警告が表示されたときであり、帰宅後にコートの中からAirtagを見つけたそうです。

それはネイダーさんにとって「今までで一番怖い瞬間でした」とのこと。そして「こうしたことが実際に起きることを、みんなに知ってもらいたいのです」と語っています。ストーカー被害に遭う前にはAirTagの存在さえ知らなかったネイダーさんは、自らのフォロワー数の多さを活かして、日常に潜む安全上のリスクに対する意識を高めようとしている次第です。

2021年4月にAirTagが発売された当時、アップルは「ヒトは追跡できない」と説明していました。それは1つには身近に不審なAirTagが見つかったときiPhoneから通知されることや、本来の持ち主から一定時間離れると音が鳴る仕組みがあるためです。

しかし、当初は音が鳴るまでに3日間もかかる、iPhoneを持たないAndroidユーザーは警告を受けられないなど、ストーカー対策が十分ではないとの体験レポートもありました。そうした指摘を受けてアップルはAirTagを更新し、音が鳴るまでの時間を8~24時間のランダムな時間に変更したほか、Androidでも見知らぬAirTagを検出できるアプリを提供しています

こうしたストーカー対策は競合他社の製品には稀である上に、アップルも法執行機関には協力的であり、AirTagが特別に危険というわけではありません。

とはいえ、iPhoneが警告してきたとしても盛り場で友人と盛り上がっているときには気づきにくいこともあり、ポケットに不審なものが入っていないかチェックする習慣を身につけた方がよさそうです。

Source:Brooks Nader(Instagram)

via:AppleInsider