TCL10 Lite

FOXは7月31日、中国の大手総合家電メーカーTCLのスマートフォン「TCL 10 Lite」を発売しました。TCL PLEX、TCL 10 Proに続く3機種目のSIMフリースマートフォンとなります。

なお、公式サイト上でも「TCL 10L」と「TCL 10 Lite」の表記が入り混じっていますが、海外で発表された「TCL 10L」の日本向けモデルが「TCL 10 Lite」という位置付けのようです。

低価格でも高画質なディスプレイ

ディスプレイは6.53インチ FHD+(2340 x 1080)。上位モデルとなるTCL 10 Proは有機ELでしたが、前モデルのTCL PLEXと同じく液晶ディスプレイとなっています。フロントカメラもTCL PLEXと同様に左上のパンチホールです。

TCL 10 Lite

最近のスマートフォンは側面に丸みを帯びたものが多いのですが、TCL 10 Liteはフラットディスプレイなのも特徴です。どちらがいいのかは一概には言えませんが、片手で操作する際に、エッジ部に指がかかって誤動作することは少なくなります。

TCL 10 Lite

なお、TCLシリーズ共通の特徴として、高画質化エンジンのNXTVISIONを採用。HDR10にも対応しており、NetflixやAmazonプライムビデオなどもHD画質、HDR10で視聴可能です。

もちろん、SDR画質からHDR画質相当へコンバートする機能や野外での可読性を高めるサンライトディスプレイ、電子書籍を快適に読める読書モードなども引き続き搭載しています。

TCL 10 Lite
▲高画質化エンジンのNEXTVISIONを搭載(左)、Netflixのアプリ上からもHDRに対応していることがわかる(右)

液晶ディスレイになったこともあり、指紋センサーは画面下ではなく背面に搭載されています。机上に置いたときに使いにくいというデメリットはあるものの、片手で簡単に解除できるのがメリットです。なお、生体認証では顔認証(フェイスキー)も利用できますが、セキュリティは劣るとのことです。

TCL 10 Lite

左側面には、やはりTCLスマートフォン共通の特徴となっているスマートキーを搭載します。これは、シングルプレス、ダブルプレス、長押しにそれぞれ機能やアプリを割り当てられるというもの。

TCL 10 Lite
▲電源ボタンにも見えますが、左側面にあるのはスマートキーです

TCL 10 Liteにはおサイフケータイ非対応となっていますが、よく使うQRコード決済アプリを割り当てておけば、会計時に多少はスムーズになりそうです。

TCL 10 Lite

4台同時接続可能なSuper Bluetoothに対応

これもTCLスマートフォンの特徴的な機能ですが、4台のBluetoothスピーカーやイヤホンと同時に接続できるSuper Bluetoothにも対応しています。たとえば、2台のイヤホンを同時接続すれば、電車の中などで音を出せない環境でも、1台のスマートフォンで動画や音楽を一緒に聴けます。

また、複数のスピーカーを接続する場合、それぞれに音量やバランスを調整でき、臨場感のあるステレオサウンドを楽しむこともできます。

TCL 10 Lite

ちなみに、本体のスピーカーは残念ながらモノラル。この辺りはBluetoothを活用してほしいという思惑があるのかもしれません。なお、3.5mmジャックは上面にあります。

TCL 10 Lite

背面カメラは4眼に

背面カメラは、TCL 10 Proと同じく4眼を搭載。ただし構成は異なっており、TCL 10 Liteでは48MPのメインレンズ、8MPの広角レンズ、2MPのマクロレンズ、2MPの被写界深度測定用レンズとなっています。実際に操作できるレンズは3つです。

TCL 10 Lite

デジタルズームは10倍まで対応。ワンタッチで切り替えられるのは2倍までとなります。AIによる被写体認識にも対応しており、このあたりのUIは従来モデルから変更はありません。

ただ、従来あったスーパーナイトモードがなくなりました。その代わりではないのでしょうが、スーパーマクロがトップメニューに表示されるようになっています。

TCL 10 Lite
▲スーパーナイトモードがなくなり、スーパーマクロがトップメニューに

以下、実際に撮影した写真をいくつか。

TCL 10 Lite
▲広角

TCL 10 Lite
▲標準

TCL 10 Lite
▲デジタル2倍ズーム

TCL 10 Lite
▲ポートレートモード

TCL 10 Lite
▲標準

基本仕様とベンチマーク

最後に基本仕様のおさらいとベンチマーク結果を記載しておきます。

ディスプレイは6.53インチ 2340x1080の液晶ディスプレイでHDR 10にも対応。SoCはSnapdragon 665になり、TCL PLEX、TCL 10 ProのSnapdragon 675よりも若干ダウングレードしています。RAMは6GBで、ストレージ128GB。OSはAndroid 10を搭載します。

▲システム上は「TCL 10L」表記

ベンチマーク結果は、AnTuTuが「185826」。TCL PLEXは「214256」だったので、若干低めな結果です。グラッフィクのスコアが伸び悩んでいますが、普段使いでなら特に困ることはなさそうです。

▲左:AnTuTu、右:GeekBench

最近はOPPOやXiaomiなども含め、低価格帯な端末が充実してきており、競争の激しさが増しています。その中で、TCL 10 Liteを選ぶメリットは何かと考えると、やはりディスプレイ性能となるでしょう。3万円を切るスマートフォンでHDRに対応しているものはほとんどなく、TCL 10 Liteの大きな強みと言えます。ただ、それ以外の部分では防水やおサイフケータイには非対応と、価格なりの仕様に留まります。

いつでも手軽に高画質な映像で動画を楽しみたいと考えているなら、価格面からもTCL 10 Liteは有力な候補になりそうです。

実際にどのような映像が見られるのか、量販店で確認するのは難しいかもしれませんが、サイズ感なども含めて、ぜひ手に取って確認してほしいと思います。

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