Terraria
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(更新:Re-Logic社による経緯説明を追記しました)

PCからモバイルまで多数のプラットフォームに移植された人気ゲーム『Terraria』(テラリア)の開発者が、開発中だったという Stadia 版の中止と、「全Googleプラットフォーム」との縁切りを宣言しました。

理由は開発元 Re-Logicの創業者でありメイン開発者の Andrew Spinks 氏が「一切なんの規約違反もしていない」にもかかわらず突如 Googleアカウントを停止されてしまい、Google Playで購入した「数千ドル分」のアプリや映画、Google Driveに保存していた全データ、YouTubeチャンネル、そして過去15年分のGmail データや連絡先にアクセスできなくなったこと。

Spinks氏いわく、アカウントをロックされて以来三週間、あらゆる手を尽くしたにもかかわらず、Googleからはたらい回しにされるばかりで、復旧見込みどころか停止の理由すら知らされていない状態。

Googleが何の対応もとらないことに対して同氏は、アカウントを止められる心当たりが一切ない以上、Googleの側から関係を断ち切る意思表示と解釈せざるを得ない、ならばそのとおり縁を切る、テラリアの Stadia版は中止し、今後すべてのGoogleプラットフォーム対応は打ち切るとした上で、顧客やパートナー企業のことをここまで軽んじる企業と関わるつもりはない、Googleとビジネスをするのはリスクでしかない、と厳しい口調で宣言しています。

以上、もし一言一句そのまま事実であれば恐ろしい話で、ストリーミングゲームサービス Stadia で遊べるはずだった定番ゲームがひとつ減るだけでなく、配信中の Android 版も今後のサポートが不安になります。

たまたま人気ゲームの開発者であったことを別にしても、購入してきたすべてのソフトウェアや預けていたデータ、10数年分のメールや連絡先にある日突然アクセスできなくなるのは、ほとんど不条理劇のような災難です。

一方で、Spinks氏の主観では「まったく何の規約違反もしていない」としても、たとえば第三者による不正アクセスの可能性など、 Google側からどうだったのかはまた別の話です。また「たらい回しにされるだけ」が実際にどんな対応だったのか、定型文であれ理由が示されていたのかもこの一連の発言からは伺えません。

Engadget では Google と Re-Logic にこの件について問い合わせ中です。 続報がありしだいお伝えします。

更新:テラリア開発元 Re-Logicの担当者から、もう少し詳しい経緯の説明がありました。

そちらによると、

  • 停止されたのは、Re-Logic社がゲーム公式YouTubeチャンネルを含むGoogleサービスに利用してきた「Demilogic」アカウント

  • 1月半ば、GoogleからYouTubeチャンネルに対して、サイトポリシー違反があったと連絡があった。(Re-Logicの公式YouTubeチャンネルは2006年登録、登録者30万人)

  • Re-Logic側はこの時点で3か月ほど新規コンテンツをアップロードしておらず、またコミュニティからも問題あるコンテンツの報告などはなかったため、何が違反なのか不明瞭だった

  • Google(YouTube)からは、意図的な違反でないと考えられるため「ストライク」扱いにはしない、違反コンテンツは削除したためすでに問題はないと通告があり、Re-Logic側がとるべき対応や指示はなかった (通常、三回目の警告を受けるとチャンネル永久削除)

  • しかし3日後、Googleアカウントが停止。YouTubeチャンネルはロックされ、GmailやGoogle Driveにもアクセスできなくなった。

  • (Re-Logicは創業者Spinks氏が個人開発者として始めたため、「Demilogic」アカウントのGmailには過去15年近くのメールがあり、Google Playアカウントにも多くのアプリやコンテンツ購入が紐づいている状態だった)

  • Spinks氏は数週間にわたり、サポートやGoogleの問い合わせ先、個人的なつてを含めて連絡を試みたものの、たらい回し状態で原因も解決策も分からなかった。

Google側からは現時点でコメントが得られていません。