イーロン・マスク、EV用電池の価格「半減」計画を語る。3年後には2万5000ドルの電気自動車が実現?

庶民も気軽に買えて気軽に乗れるEVはいつやって来る?

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年09月23日, 午後 01:00 in Electric vehicle
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テスラが自社イベント”Battery Day”で、「2万5000ドルの電気自動車」を実現すべくEV用バッテリーの開発を進めていると発表しました。2万5000ドルは記事執筆時点のレートで260万円ほど。テスラはバッテリーのセルを構成する材料を変更することで、バッテリーセルのキロワット時(kwh)あたりの価格を半分(halve)にまで引き下げ、EVを内燃機関(ICE)搭載車と変わりない価格帯に持ってこられるとしています。ちなみに現在のModel 3の価格はベースグレードでも3万7990ドルからとなっています。

EVバッテリーセルのキロワット時単価は、2010年には1100ドル/kWhだったのが2019年には156ドル/kWhへと大きく低下してきました。テスラModel 3の生産が安定してきたこともあり、米国の電気自動車の平均価格は2018年の6万4300ドルから2019年の5万5600ドルへと13.4%も低下しました。それでも、ICE車の平均価格は3万6600ドルと1.5倍ほどの開きがあります。

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専門家は2023年までには100ドル/kWhにまで下がると予測しているとThe Vergeは伝えています。しかし、イーロン・マスクCEOはそれをさらに下回り、2万5000ドルのEVを作るための3年計画を開始すると述べています。バッテリーを構成するのはセルだけではなく、制御系や冷却系といった付帯パーツを含めた”バッテリーパック”のキロワット時単価は125~130ドル/kWh以上のコストになる可能性があります。それでもテスラの目標では、現在1万~1万2000ドルほどするバッテリーパックの価格を6000ドル未満にすることを目指すもので、もしそれが実現すればセルあたりの単価は100ドル/kWhを大きく下回ることになるでしょう。

ただ、イーロン・マスクCEOがぶち上げる計画は、人々を惹きつける力があるものの、実際計画どおりに事が運んだことはほとんどありません。マスクCEOは、当初はModel 3を3万5000ドルで販売すると豪語していましたが、恒久的な価格としてはそれは実現できていません。

とはいえ、EV用バッテリーの開発はテスラだけが行っているわけではなく、キャパシター技術の導入などEVシフトを見据えた大容量化や充放電性能向上のための開発が各社で加速しているのも事実。

Battery Dayイベントでは、テスラのパワートレインとエネルギー技術のSVP、ドリュー・バグリーノ氏が登壇し、新しいテスラのバッテリーセルは従来比5倍のエネルギー密度、6倍の出力性能を持つと述べました。電気自動車がICE車と変わらない使い勝手を手に入れるのはそれほど遠い未来ではないかもしれません。

source:Tesla

via:The Verge


 

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