REUTERS/Jeenah Moon
REUTERS/Jeenah Moon

テスラが、ポリゴンチックなデザインの電気ピックアップトラック「Cybertruck」の生産開始を2022年以降に延期しました。現在テスラウェブサイトのCybertruckのページには、予約者に対して生産が近づいてきたときに(購入のための)カスタマイズが可能になると注意書きされています。

イーロン・マスクCEOは今年1月、2021年のCybertruckの納入は数台にとどまり、本格的な量産は2022年になるとの見通しを述べていました。7月の第2四半期業績報告でもこのスケジュールに変わりはなく、テスラはテキサス州のGigafactoryでModel Yのに続いて生産開始すると述べていました。Cybertruckはつい最近になってようやく工学的デザインを終えたところであり、状況をわかっていれば、いまになって生産開始が2022年へ延期されたところで驚きもないはずです。

ただ、生産開始の遅れはテスラにとって機会損失につながる可能性もあります。GMは(GMCブランドの)人気のF-150をEV化したF-150 Lightningを2022年春に発売予定で、Cybertruckよりも先に市場投入できる可能性があります。またEV専業のRivianはやはりピックアップトラックの初期限定版R1Tを来月にも発売する予定です(量産のR1Sは2022年予定)。

Cybertruckにとっては、特殊な製造技術を要する冷間圧延ステンレス鋼をボディにしたことも生産を遅らせる要因になっているかもしれません。なにより、イーロン・マスク氏はいつも将来の計画については楽観的な見通しを述べるため、予定どおりにことが進むと信じている人もいないでしょう。マスクCEOはわざと達成が難しいスケジュールを述べることで、開発や生産の現場が奮起することを期待してる面もあるかもしれません。

Cybertruckにはすでに100万件異常の購入希望者がいるとされます。延期はその人たちを落胆させることにもなります。とはいえ、たとえ他の電気ピックアップトラックへの流出がいくらかあったとしても、購入希望者の数はまだまだ十分いるはずです。

Source:Tesla

via:Electrek