テスラ、性能向上ハッキング適用のEVに警告表示。「車両損傷や異常停止」のおそれ

自動車の世界でもハッキングが…

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年08月24日, 午後 07:00 in Tesla
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Roberto Baldwin / Engadget
Roberto Baldwin / Engadget

テスラのEVは、しばらく前からハードウェア的には同じものでありつつ、ソフトウェア的に機能を制限することでグレードを分けるようになっています。そこに着目した一部のテスラオーナーが、このEVの機能制限をハッキングによって解除するケースが出始めています。

たとえば、Model 3のデュアルモーター仕様車は2000ドルの追加料金を支払うことで出力が50hp増える”アクセラレーションブースト”機能が用意されています。しかし、これを簡単にアンロックできるデバイスが、半額の1000ドルで売られていることが、6月に報告されていました

Model 3オーナーは、このデバイスをメインコンソールユニット(MCU)のコネクターに差し込むだけで、簡単に追加の50hpが得られ、さらにドリフトモードなどデバイスを開発販売する業者が独自に用意したモードを使うことも可能になります。このデバイスの存在を知っている人なら、テスラを購入する際、純正の高い追加料金を支払わずとも、あとから半額で機能を追加できるというわけです。

ただ、当然と言えば当然ですが、テスラもこのような状態をそのまま見逃すつもりはないようです。テスラは最新のアップデートで、無断で機能をアンロックしたテスラ車のタッチディスプレイに「互換性のない車両の改造」を検出したと通知を表示、そのまま放置すれば「車両の損傷または異常停止などの潜在的なリスク」をもたらす可能性があると警告しています。

ただ、テスラはまだ手心を加えていて、警告が出ただけならそれまでどおりEVを走らせることができるようにはしています。しかし、ハッキングデバイスを開発販売するIngenext創業者のギョーム・アンドレ氏は、テスラのアップデートが来ても更新しないようユーザーに通知して、それに対応するハッキングデバイス用パッチを準備中だとElectrekに述べました。

自分が所有しているクルマが、本当はもっと高性能なのにそれを制限していると考えれば、少しでも安くその性能を手にしたいと考えるオーナーの気持ちもわからなくはありません。自動車は購入すれば所有者のものであり、そのソフトウェアをいじって出力を上げるというのは、ポン付けのターボチャージャーをあとから組み込む的な感覚なのかもしれません。ただしそこには、もしかすると意図せずクルマを壊してしまったり、ブレーキなど安全装備の機能を損ねてしまうようなバグが含まれる可能性もありえます。

そのようなリスクを考えれば、いくら価格が安くとも野良ソフトウェアの導入はあまりおすすめできるものではありません。

source:Reddit
via:Electrek

 
 
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関連キーワード: Tesla, Model 3, ev, Electric car, Electric vehicle, mods, cars, Ingenext, transportation, news, gear
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