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レノボ ThinkPad X1 NanoはTiger Lakeこと第11世代インテル Core i7(またはCore i5)を搭載した13インチのモバイルノート。描画性能とAI処理能力が向上したハイエンド仕様でメモリは8GB or 16GB、ストレージ(SSD)は256GB or 512GB or 1TBから選択でき、直販価格は18万5900円〜。M1チップを搭載したMacBook Pro / Airの好敵手といった位置づけのWindowsノートと言えます。

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1キロを切る軽量ThinkPad

本体重量は実測で905グラム(公称の最低値は907グラム)、構成によって若干変わりますが、軽いThinkPadということで、もう「買い」な人も一定数いらっしゃいそう

付属のACアダプター(65W出力)はケーブル込みで重量246グラム。ちょうどケースに入れたスマホ1台ぶんくらいですね

天板カラーは写真の黒のほか、カーボンファイバーも後日発売予定で、後者は画面タッチに対応します

ThinkPad X1 Nanoの大きな特徴は、そのコンパクトさ。本体サイズは292.8(W)×207.7(D)×16.7(H)ミリとA4サイズ以下に収まっています。

おなじみ天板ロゴの一部がLEDになっていてスリープ状態がわかります

画面解像度は2160×1350ドット(2K)、比率16:10のIPS液晶を搭載。表面はマット処理です。輝度も高く、室内だと1〜2割落として使うくらいがちょうどいいです

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インテルコラボ認定マーク(シール)。パフォーマンス、シームレスなスリープからの復帰などモバイル向けの機能がシステムに最適化されています

ポート類はミニマム実装で、本体左側面に3.5ミリのイヤホンジャックとUSB-C(Thunderbolt 4)×2基(充電ポート兼用)があるのみです

ポインティングデバイスは引き続きトラックポイントとトラックパッドのダブル実装。パッドはX1 Carbonより感度がよく使いやすくなった気がします

個人的にはトラックポイントにも十分慣れていますし、T教授に怒られたくなのでトラックポイントをメインに使っていますが、ちょっとした片手スクロールや拡大縮小などでパッドに手が伸びてしまうことは内緒です。

M1 MacBook Airと両方しばらく使ってみて…

自宅でのテレワークがおもな用途となっている現状において、ThinkPad X1 NanoとM1 MacBook Airと使い比べた個人的な感想をば(OSの話は今どきナシで)。テキスト編集者なので原稿執筆やテレカン、ウェブブラウズが大半となります。結論からいうと、大枠では「そんなに変わらない」……まぁ発売時期の近い最新のパソコンですからね。

実使用において、ThinkPad X1 Nanoのほうが優れると感じたポイントは……。

  • モバイル性

サイズはNanoのほうが回り小さい。現状、Macは1キロ切るラインアップないので(12インチのMacBookは1キロを切ってましたが、2019年7月に販売を終了)来たるモバイル・デイズを少しでも軽量に過ごしたい方はNanoがおススメ
  • キーボードの打鍵感

ThinkPadといえば、単体で発売されているほど打ちやすいキーボードが特徴ですが、Nanoにも小さなボディーに妥協なく実装。MacBookもシザー式に戻ってだいぶ打ちやすくなりましたが、やはりThinkPadに1日の長がある感じです
  • ロック解除のしやすさ

ディスプレイ上部のカメラで顔認証によるロック解除も行なえます。指紋センサーもありますが、こちらのほうが便利と感じ、デフォルトにしてあります(外によく出るようになったら変わるかもしれませんが、選択の余地があるのがいい)

また、オプションとなりますが+5万5000円で5Gモジュールを追加できるのもThinkPad X1 Nanoならではの特徴です。

バッテリー駆動時間は、きちんとしたベンチは取っていませんが、2日めになっても充電しなくて大丈夫なことがあるM1 MacBook Airに対し、ThinkPad X1 Nanoは「1日はもつな」といった具合。これは、画面の自動輝度調整がないことも影響していると思います。Windowsの輝度調整あまりうまく働いている印象がないので、個人的にはだいたいオフにしていますが。

スリープ時の減りも以前(Tiger Lake前)のWindowsノートとは比べ物にならないほど少なくなりましたが、1日以上放っておいてもハイバネーションにならなず復帰するM1 Macほどではありません。今はさほど対空時間は必要ないので、それよりバッテリーを労る設定があるのが嬉しいです。

現在、多くのWindowsノートに実装されていますが、Nanoにもありますバッテリーしきい値の設定。テレワーク環境下など電源つなぎっぱなしで使用する場合は、満充電にならないようにすることでバッテリーの寿命を延命できます

最後、モニタースピーカーですが、ドルビー・ビジョンに対応していてかなりの高音質。この大きさの本体から出ている音とは思えないほどで、ネットフリックスなども十分楽しめると思います……が、ここはMacも昔から相当こだわっている部分で、音量・音質ともにMacBookのほうがさらに上と感じました。とはいえ、Windowsのモバイルノートでは十分に高水準なものです。

最強テレワーク仕様に

軽量ボディに第11世代インテルを搭載したThinkPad X1 Nanoは、メインマシンとして活躍できるハイスペックマシン。テレワークに活用する場合、スタンドやキーボードもお勧めです。とくにThinkPad TrackPoint Keyboard IIは、レジストリでキーマップを変えて使っている場合、そのまま反映されるので(ThinkPad本体と配列がまったく同じため)便利です。マウスもいりませんしね。ただ、BluetoothよりFM接続のほうが遅延が少ない感はありました(FM接続にはUSBタイプAへのアダプターが必要です)。

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