VAIOおじさんでも魅力的に映った新型ThinkPad X1 Carbon (Gen 8)

25万円かぁ……ぐぬぬ欲しい

いーじま(Norihisa Iijima)
いーじま(Norihisa Iijima)
2020年07月6日, 午後 02:24 in Lenovo
0シェア
FacebookTwitter
ThinkPad X1 Carbon 2020

2020年5月26日発表・販売が開始されたレノボのフラグシップモデル「ThinkPad X1 Carbon(Gen8)」をようやくお借りできたので短期間ながら試用してみました。筆者はThinPadおじさんというよりはVAIOおじさんなので、そんな目線で使用感をお伝えできればと思います。

今回お借りしたモデルは、インテル第10世代Core i7-10510U(1.8GHz / 最大4.9GHz)プロセッサーを搭載し、メモリーは16GB、ストレージは512GB PCIe NVMe OPAL2.0対応SSDを採用。14インチのUHD液晶(3840×2160ドット)で、グラフィックスはCPU内蔵インテル UHD グラフィックスという仕様です。

ThinkPad X1 Carbon 2020
ThinkPad X1 Carbon (Gen8)は、パット見だとGen7との外観の違いに気づかないくらい。

今回Gen 8ということですが、デザインや考え方、仕様は代々受け継がれてきた感じで、全世代(Gen7)から変更があったのはごくわずかだったりします。大きく変わったのが、CPUがインテル第8世代から第10世代へ移行したこと。選べるCPUは、

  • Core i7–10610U プロセッサー

  • Core i7–10510U プロセッサー

  • Core i5–10310U プロセッサー

  • Core i5–10210U プロセッサー

の4つです。ただ、今年発売したGen7のモデルには第10世代を積んだモデルがあり、しかも6コア / 12スレッドのCore i7–10710U プロセッサーが選択できたので、よりパワフルなマシンを求めているのであれば悩ましい仕様です。Gen7が現状買えるだけに。Gen8でCore i7–10710U プロセッサー搭載モデルが出るのを期待したいですね。

ThinkPad X1 Carbon 2020
「CPU-Z」による表示。Code NameがKaby Lakeになっているが、実際にはComet Lake。
Lenovo
ThinkPad X1 Carbon 2020
「GPU-Z」アプリによる表示。グラフィックスは内蔵GPUだ。
Lenovo

外観はほとんど変更ありません。カーボン調の天板も健在です。このカーボン調はなかなかいいですね。触った感じもちょっと温かみを感じてかなり気に入りました。VAIOも天板にカーボンを採用していますが、塗装しているとカーボン感が薄らいでしまいます。勝色特別色は質感を活かした仕様でしたが、すでに販売終了しているんですよね。

天板にはThinkPadのロゴをあしらい、「i」の点にLEDを仕込んで、スリープ時に光る仕組みも筆者は気に入りました。光り物に弱いのです。

ThinkPad X1 Carbon 2020
カーボンの網目のような天板は、カーボン感が増していい。「i」の部分のワンポイント赤LEDも好き。

重量は1.09kg~(構成によって異なります)。14インチ液晶搭載モバイルとしては、VAIO SX14などこれより軽い製品はいくつかありますが、持った印象は非常に軽く感じました。それは、サイズが323×217mmという大きさと14.95mmという薄さからくるのかもしれません。筆者はコンパクトで軽いタイプが好きなのですが、これを持った瞬間に「あっこれならこのサイズもありかな」と思わせるほどでした。

天板を開けると、ThinkPadの象徴TrackPointが目に飛び込んできます。ThinkPad好きはこの操作に慣れると離れられないとよく聞きます。昔、まだIBM時代のときに触ったことはありますが、久しぶりのご対面です。ただ、タッチパッドに慣れきっていると、筆者としてはTrackPointを扱うには少々時間がかかるかなという感じです。

ThinkPad X1 Carbon 2020
ThinkPadの赤いヤツ。久しぶりに使ったTrackPointの操作は、筆者にはちょっと慣れが必要でした。
ThinkPad X1 Carbon 2020
ThinkPadクリックパッドは、ツルツルではなく抵抗感のあるパッドで個人的に好きな感触。クリックボタンが上側なのはそれほど問題ない。

キーボードのタッチ感は申し分ないですね。VAIOのキーボードに慣れていても違和感なく扱えます。静音性も高くキーボード打ちながらテレカンしても気にならないでしょう。Fnキーの位置は正直慣れないのですが、このキー配置に慣れているか否かで、どこのメーカー派なのかすぐバレますね。

ThinkPad X1 Carbon 2020
キーピッチもストロークも十分で打ちやすいキーボード。キー配置もFnキー以外は申し分ない。ファンクションキーに通話用ボタンが用意された。

外観で変わったのは、スピーカー(ツイーター)用の穴です。Gen7キーボード上部に左右いっぱいに穴が空いていましたが、今回はツイーターのある部分のみに穴が開けられています。ちょいとJ-POP系の音楽を聴いてみましたが、底面にあるウーハーと合わせて音に深みがあり、高域もクリアに奏でてくれるので、非常に聞きやすく音質も良好です。

ThinkPad X1 Carbon 2020
左右にツイーター用の穴を用意。Dolby Atmos Speaker Systemに対応し、音の広がりを感じる。

14インチのUHD液晶は輝度も高く、色味もsRGBが99%以上カバーしており写真の現像作業に使いたいなと思いました。ただ、グラフィックスがCPU内蔵なのでそのあたりがネックですが、大量に処理するというのではなくモバイル環境で作業の必要がある場合には十分でしょう。

ThinkPad X1 Carbon 2020
画面は14インチUHD DOLBY Vision IPS液晶 (3840 × 2160ドット)でHDR表示にも対応。輝度が高く発色もいい。Windowsの表示スケールは175%程度がベスト。
ThinkPad X1 Carbon 2020
色味調整機能も用意されていて、ブルーライト・カットもできる。

インターフェースは、薄くて軽い系としてはしっかり充実しています。Thunderbolt3に対応したUSB 3.1 Gen2のType-C端子が2つ、USB 3.1 Gen1端子が2つ、HDMI端子、イーサネット拡張コネクター2端子(別売りのケーブルでRJ45端子に対応)、マイク・ヘッドホン端子を装備。SDカードリーダーはありませんが、USB Type-CもAも備わっているのでそれほど問題ないでしょう。VAIOにはSDカードリーダーが備わってますが、高速ではないので別途アダプター使ってますし。

ThinkPad X1 Carbon 2020
上から左側面、右側面、背面。左側面にはUSB Type-C×2、イーサーネット拡張コネクター2、USB Type-A、HDMI、マイク・ヘッドホン端子。右側面にはUSB Type-Aと電源ボタン。背面にSIMスロットがある。
ThinkPad X1 Carbon 2020
ACアダプターはUSB Type-C端子接続で、厚みはあるもののコンパクト設計。写真の45Wタイプのほか、60Wタイプがプラス1100円で選択できる。

また、Wi-Fi 6に対応したのはGen8から。筆者はモバイルマシンとしてWi-Fi 6に対応した製品を持っていないので、その点だけで購入したい製品の選択肢に上りました。LTEはCAT.16、下り1Gbpsに対応。この点でも欲しいですね。LTEまわりについては、ACCNのレビューを見てください。

関連記事:Macよりスマホに近い使用感──ThinkPad X1 Carbon (Gen 8)レビュー

実際にオフィス系やアドビ「Linghtroom Classic」などを使ってみましたが、14インチのUHD表示だと、標準の表示スケールは300%。さすがにこれでは大きすぎるので、175%に設定でちょうどいい感じです。画面が広いのでかなり作業効率は上がります。負荷をかけるとファンが回転しますが、めちゃくちゃうるさいというほどではありません。もちろん作業をしていてストレスを感じることはありません。Core i7で16GBメモリー搭載機だったので、ちょっとしたRAW現像ならこなせそうです。

ThinkPad X1 Carbon 2020
物理的にカメラにシャッターする機構はGen7から変わった。これがあると安心感がある。
ThinkPad X1 Carbon 2020
「Lenovo Vantage」アプリは各種設定などが行なえる。いろいろとできて便利。

いちおう、ベンチマークも取ってみました。電源を入れてデフォルトの状態で計測しています。結果は以下の通りです。

ThinkPad X1 Carbon 2020
CPUの性能を測る「Cinebench R20」を実行。マルチコア1544pts、シングルコア404ptsとシングルコア性能は高め。
ThinkPad X1 Carbon 2020
「CrystalDiskMark 7.0.0」でストレージの読み書き速度を計測。PCIe3.0のNVMe対応SSDとしては、シーケンシャルリードは最速レベル。
ThinkPad X1 Carbon 2020
アプリの性能を測る「PCMark10」での結果。グラフィックスが足を引っ張っているが、オフィスアプリは申し分ない性能。

こうして短期間ではありましたが触ってみて、ちょっと持ち運んでモバイルワークしたいと思わせるモデルですね。ブラックボディーにワンポイント赤が入っていると、遠くからでも「ThinkPadユーザー」ってわかるし、VAIOとかMacBookとかとはまた違った所有欲を掻き立てます。

今回使ったモデルと同様のカスタマイズをしたときの直販価格は、標準価格36万1900円(税込み・以下同じ)のところ、Eクーポン割引によりなんと24万2473円!(2020年7月1日現在)11万9427円も割り引かれます。なんか、その金額を見ただけですっごく得した気分になって、思わずポチりそうになりました。

VAIOおじさんとしても、液晶の発色性がよくデザイン的にも理にかなった伝統性を感じさせるモデルだし、Thunderbolt3やWi-Fi 6に対応していて、レガシーなインターフェース(D-Sub15ピンとか)を排除している点で、ThinkPad X1 Carbon(Gen8)の魅力を感じました。お財布と相談します。

 

 
 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: Lenovo, ThinkPad, laptops, 4k, 4K HDR display, Intel, news, gear
0シェア
FacebookTwitter