今年はバーチャル開催になった電化製品見本市CESにあわせて、レノボが「ThinkReality」ブランドの透過型スマートグラス新製品 ThinkReality A3 を発表しました。
2019年に発表した ThinkReality A6 は HoloLens のように物々しいゴーグル型のヘッドセットでしたが、新モデルの A3 は一見すると大ぶりのサングラス風になり、スマートグラスといっておかしくない形状です。
導波光学系のステレオ1080pディスプレイを備え、最大5枚の仮想ディスプレイを空間に表示することで、ThinkPad などモバイルPCと併用した仮想マルチモニタ環境を実現します。
いわゆるニューノーマル、新しい生活様式ではデスクワーカーでも従来のオフィス以外で仕事をするリモートワークや、自宅内を含めたモバイルワークが増え、効率的なマルチモニタ環境はスペースの面でも可搬性の面でも難しいのが現状です。
ThinkReality A3 はこうした状況に対して、PCに接続してデスクワークを効率化する仮想マルチモニタ用途を提案します。
主な仕様は、
・導波光学系のステレオ1080pディスプレイ
・Snapdragon XR1 SoC
・PCまたはモトローラ スマートフォンにUSB-C接続
・超広角ステレオカメラ、ルームスケールARトラッキング
最大5枚までの仮想マルチモニタ表示のほか、3DやARにも対応し、現場作業でハンズフリーの拡張現実マニュアル表示や、カメラで自分の見ているものを送信してリモートアシストなど、従来のARヘッドセットやスマートグラスが使われてきた産業用途にも活用できます。
ThinkReality A3 は2021年半ばから各国の一部市場で販売予定。原則的には産業用・業務用の製品です。