Tile
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忘れ物防止タグを開発・販売する米TileのCEOは、アップルの落とし物トラッカーAirTagが発表されたことに対して「公正である限り、競争を歓迎します」となんとも含みのある声明を発表しました。

TileのCEOであるCJ Prober氏が本声明を米TecCrunchに出したのは、まさに米議会上院でのアプリストア反トラスト公聴会にて証人として参加する前日のことです。同じく証言するSpotifyやMatchを合わせた3社とも、アップルのApp Storeでのルールや手数料について苦情を申し立てていました。

その中でもTileは欧州連合(EU)の公正取引委員会に対して、iPhoneやMacの純正アプリ「探す」が自社の忘れ物防止アプリより優遇を受けていること、iPhoneのハードウェアへのアクセスが制約されていることや、その当時は未発表だったAirTagへの懸念も訴えていたいきさつがあります

さてProber氏は上記の言葉に続けて「残念ながら、アップル社がプラットフォームの優位性を利用して自社製品の競争を不当に制限してきた歴史の記録が十分にあることから、私たちは懐疑的です。またアップル社とのこれまでの経緯を考えると、この分野に参入するアップルにつき特有のビジネス慣行を議会が詳細に検討することは、まったく適切なことだと考えます」と述べています。

しかしアップルはすでに「探す」アプリをサードパーティ製アイテムに対しても開放し、Belkin、Chipolo、VanMoofの3社とも対応する落とし物トラッカー製品を発表しており、Tileの主張は説得力を削がれる可能性があります。

AirTagは1年以上前から噂されながらも一向に発表されないのが不思議がられていましたが、先に対応サードパーティ製品が発表される流れを作っておき、独占しているとの批判をかわす狙いがあったのかもしれません。

Source:TechCrunch(US)

via:9to5Mac